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APS教育の理念と方法

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APS開学!98名もの皆さんに集まって頂けました!

APS開学!98名もの皆さんに集まって頂けました!

ついにこの日を迎えることが出来ました。分け隔てなく誰もが経営学を学べる、オンライン経営スクールAPS、10月4日開学しました!
大変嬉しくも、第1期生として全国から98名もの方にご参集いただき、皆さんと一緒に元気な船出をすることができました。
引き続き学びの質・量を充実させてゆくことを通じて、皆さんの学びと実践とに最大限貢献してゆきたいと思います。

さて、そんなオンライン経営スクールでひとつ目指

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全国ビジネス系大学教育会議で発表してまいりました。

全国ビジネス系大学教育会議で発表してまいりました。

2021年9月18日-19日開催の、第38回全国ビジネス系大学教育会議にて、APSの理念と取り組みを発表してまいりました。

https://japanbiz-univ-edu.jimdofree.com/

N高さんのような先達の取り組みに混ざって、ようやくスタートステージのAPSが発表させていただくのもおこがましい限りですが、日頃私が唱えております【経営学を社会のインフラにする】ということ、そ

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APSでも、グループプロジェクトを導入することにしました!

APSでも、グループプロジェクトを導入することにしました!

学習はインプットとアウトプットが両輪、という話の続きになります。

結局、オンライン経営スクールであるAPSでは、どうインプットとアウトプットを両輪で回すのか?です。

その一つの答えとしていま見出しているのが、科目学習に並行しての「グループプロジェクト」です。

学びが力となるための鍵は、現実・現場における総合的な知の動員、すなわち実践にあります。そこでは、マーケティング、組織、財務といった知識

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アウトプットで学ぶ「非言語的知識」

アウトプットで学ぶ「非言語的知識」

ちょっと前に引き受けた研修のお話し。

3時間で5テーマくらいやってくれと言われまして(戦略の基礎、SWOT、ポーター、リソースベース、未来構想みたいな)。

徹底的に、インプット。

先方都合で仕方のないところではあったのですが、講師としてはやっぱり教育効果が不十分なのではないか、という感が残りました。参考になった、ありがたい、とは仰っていただけるんですけれども。

アウトプット、大切ですよね。

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APS、いよいよ始動です!

APS、いよいよ始動です!

ついにこの日がやってまいりました。

開かれたオンライン経営スクールAPS、2021年9月から本登録開始です!【入会手続き】のページより、ご入会のお手続きをいただけるようになりました!

https://www.aps-academic-power-to-people.com/

これからの変化の時代、継続的な人格と技能のアップデートこそが大切であることは、広く理解されるようになっております。

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APSの教育方針:事例を豊富に学ぶ

APSの教育方針:事例を豊富に学ぶ

経営学には様々な「理論」がありますが、実際に現実社会で機能するビジネスを構築していく上で肝心となるのは、ストレートに言うなら、過去に上手くいったアイデアをパクることです。

パクる、という表現はもちろん適切ではないですね。
ビジネススクール的に、スマートに表現するなら「事例に学ぶ」です。

―そうなんです、事例に学ぶとは、要するに模倣すること。
そして模倣とは、過去に成功した方法(あるいは失敗した

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理論通りにはいかない現実、について

理論通りにはいかない現実、について

言葉の仕事をしている知人から、「人類の判断ミスの数だけバグが多いのが現実。理論通りにいかないときに、どう振る舞えばよいのか」という興味深いコメントを頂戴しました。

判断ミスの数だけバグが多い現実、という表現が上手で、どこかで使えるなあ~笑と思って皆さんにもシェアしちゃうのですが、社会というものの、ひとつの本質を見事に表現されている言葉だと思います。

社会がどう出来上がっているかと言えば、過去の

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どうして志高いビジネスパーソンほど、怪しい扇動者になびいてしまうのか

どうして志高いビジネスパーソンほど、怪しい扇動者になびいてしまうのか

「怪しい扇動者が跋扈する中で、アカデミアの知の領域を広げることがAPSの使命」という内容に対して、真摯なご質問をいただきました。プライベートなことも含むので詳細は控えますが、以下が概略です。

「私の知り合いの、とても志高く事業に取り組まれていた人も、変な扇動者にはまって、人生の最後がとても悲しい形になった。どうして人は怪しい扇動者にはまってしまうのか」。

こちら、とても重大な問題だと思いました

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APSは既存の大学を補完し、アカデミアの領域を拡充するためのものです。

APSは既存の大学を補完し、アカデミアの領域を拡充するためのものです。

APSの活動が誤解をもって広がっている可能性があることが分かりました。

【中川は、既存の大学の仕組みやアカデミアの仕組みに否定的であり、それを破壊するためにAPSを始めた。】というもの。

この点について、講師の先生や受講生の皆さまが気持ちよく参画いただけますよう、以下のことを明確にしておきたく存じます。

●APSは大学の代替ではなく、大学の補完を目指すものです。
アカデミアの知をリスペクトし

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科目学習を補う「ゼミ形式」は、社会人の学びにこそ必要だ。

科目学習を補う「ゼミ形式」は、社会人の学びにこそ必要だ。

APS開学にあたって、私のところに非常によく寄せられるご要望が以下です。

「超一流の大学の先生もありがたいけど、中川先生の講義を受けたいんです。」

はい、本当にもう、有難いとしか言いようがありません。まことに光栄です。私からもこの場を借りてお返事させてください。

「私だって皆さんといっしょに話がしたい!色んなことを考えたい!
ぜひ一緒にやりましょう!!」

かくなるわけで、APSでは、中川に

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OSを更新「し続ける」ことの大切さ

OSを更新「し続ける」ことの大切さ

前回は、あるべきビジネス教育のかたちとは、自己のOSの更新に寄与するものだという話をしました。↓↓
https://note.com/koichinakagawa/n/n2613e717d4e4

私はこのOSの更新というものは、1回きり行えばよいわけではなく、常に更新し続けることが大切になると考えています。

社会は発展し続け、ビジネスのあるべき形も変わり続け、あなた自身の立ち位置もどんどんと変

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人間の「OSの更新」を果たすための「しっかり学ぶ」とは何か

あるべきビジネス教育のかたちは、OSの更新である―。

これを実現するにあたっては、私はある意味では大学のこれまでの学修スタイル「1科目をじっくり学ぶ」が有効であろうと思っています。ただし、大学の中だけでそれを行うのではなく、実践の場に身を置きながら、一つ一つの科目を吟味しながら学んでいくという、実践と学術の両方に深く身を置くことが大切だと思います。

カジュアルなビジネス学習ツールは「短時間でパ

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あるべき教育のかたちは「OSの更新」である。

私が考える、ビジネス教育のあるべき形とは、その人の基礎となる思考力、行動力、あるいは物事に取り組む心持ちを整えるという、基盤となる思考と精神「OS:Operating System」を、日々アップデートしていくというものです。

対比される考え方は、OSの上で動く「アプリ」―戦略、組織、マーケティング、財務といった固有技能を身につけることです。多くのビジネス教育、特にカジュアルになればなるほど、そ

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APS開学の思い(2) 大学を、格差を生む装置にしない。

大学はどうあるべきかとか、研究とは論文とは、ということに悩んでいる大学の先生って、割と多いんです。

というのも、残念ながらいまの大学の形が、本来の大学の理念からは、どうしても離れざるを得なくなってしまっているからです。

本来的には、大学は学びたいと願う全ての人に開かれているべきであり、研究成果は広く世に公開されるべきだと考えられています。

プラトンのアカデメイア以来、大学の理念は、知に拠って

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