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APS開学!98名もの皆さんに集まって頂けました!

ついにこの日を迎えることが出来ました。分け隔てなく誰もが経営学を学べる、オンライン経営スクールAPS、10月4日開学しました!
大変嬉しくも、第1期生として全国から98名もの方にご参集いただき、皆さんと一緒に元気な船出をすることができました。
引き続き学びの質・量を充実させてゆくことを通じて、皆さんの学びと実践とに最大限貢献してゆきたいと思います。

さて、そんなオンライン経営スクールでひとつ目指したいことが、「形式知の大切さを見直す」ことです。

テレワーク中心の時代となって、私たちがそろそろ気がつかないといけないのが、人材の育て方/自身の成長のさせ方が変わったということです。
・チームとして過程を共有する量と質が変わったために、従来通りのOJTでは、人が育たなくなっているということ。
・暗黙知を重視し、形式知を軽視してきた結果が、形式知での遅れに繋がっているということ。

もとより、日本企業は、人的資源への投資が諸外国と比して少ないのです。従来は、それでもよかった。諸外国が資金を投じて人材育成をしていた一方で、日本では現場における経験を通じて、先輩・上司から知識伝承が行われていたからです。これは職人などの世界だけの話ではなく、コンサルだとかマーケターだとかの知的職務についても同じです。大学の研究室だって、座学の指導以上に、先生や先輩から見て盗む、一緒にやって学ぶという側面が大きかったのです。

かつてはこの「暗黙知」こそが、日本企業の模倣不能性の鍵であり、競争力の柱だともされていました。

しかし、ものごとはバランスです。

暗黙知の伝承に重きが置かれる中で、私たちはどうもすこし、形式知を軽んじるところがあります。

たとえば、「20XX年に出た論文では●●のような結果が出ている」といったようなエビデンスや理論が、現場で活用されることは、日本ではごくまれです。そういうことを言うと職場の皆が鼻白んだような反応をする。現場に沿って考えろとたしなめられる。

しかし、世界に目を向ければ、スモールネットワークの理論を活用したFacebookが大きな成功をつかみとり、テキスト解析の技術を活用したGoogleが天下をとり、アップルはお手本のようなブランドマネジメントで世界一のブランドとなり、アマゾンは数理SCMを活用して、物流を武器に世界の市場となった。また、きっちり心理的安全を整えた企業や、両利きの経営を運用した企業が成功をおさめた。愚直な現場を良しとし、経験則のマネジメントがときにブラック労働になりがちな私達は、どうも一昔前に生きてしまっている。

我々は、目の前の現場に習熟し、そこでスムーズな仕事を実現する技能を、個人として身に着けることに重点を置いてきた。しかし、現代では、世界の大きな構造を司る【理論】を武器にして戦ってくる相手には、すこし分が悪くなっているのです。

今一度、理論をきちんと修めること。

それが現代の人材育成のひとつの方向性なのではないでしょうか。
APSでも、そんな学びを提供してゆきたいと考えています。

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