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不易流行の経営学:ビジネスの今を知る

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#働き方

4つの「ワーク」のバランス。

4つの「ワーク」のバランス。

石山先生と伊達さんの本『越境学習入門』(解説noteはこちら)に学びました、チャールズ・ハンディの4種のワーク。

有給ワーク(お金のため)
趣味や学習のワーク(自分のため)
家庭ワーク(暮らしのため)
ギフトワーク(利益度外視で、誰かのため)

この4つのバランスが、私たちの「働く」を幸せにするという考え方です。

これはいい考え方だなと思って、ちょっと前から、毎日の生活を変えてみることにしまし

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マネジメントの定義:Getting things done through othersの源流を訪ねて

マネジメントの定義:Getting things done through othersの源流を訪ねて

日本でも世界でも、【マネジメントの定義】として広く知られている言葉があります。

【Getting things done through others.】
他人を使って、ものごとを成し遂げる事。

有名なこの定義ですが、メアリー・パーカー・フォレット(1865-1933)の言葉としてよく紹介されます。海外でも日本でも。

フォレットは、19世紀末に米国トップスクールを傑出した成績で卒業した当時屈

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キャリア理論の最先端「越境学習」とは何か。

キャリア理論の最先端「越境学習」とは何か。

人事管理分野の第一人者、法政大・石山恒貴先生が先日『越境学習入門』を出版されました。テンポのよい文章と印象的な図で、誰しもに分かりやすく書かれた、越境学習のまさしく入門書。誰しもに越境学習を始めてもらいたい、そんな思いに溢れた本です!

動画で解説させても頂いたのですが、前向きにこれからの社会人人生を歩んでいこうとされている全ての方にとって、とても大切な内容だと思うので、簡単ながら解説させていただ

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生え抜き日本人中年男性が、自己効力感を感じながら密な連携をとり、規律を重んじて働く…が日本企業の実態。(中川の研究紹介)

生え抜き日本人中年男性が、自己効力感を感じながら密な連携をとり、規律を重んじて働く…が日本企業の実態。(中川の研究紹介)

先日、論文をひとつ発表しました。

中川功一・佐々木将人・服部泰宏・宮尾学(2022)「組織調査2020の概要と基本的発見事実」法政大学イノベーション・マネジメント研究センター ワーキングペーパー No.245.

全文はオンライン無料で閲覧することができます(こちらのリンクになります)!

これは、中川が30名近いメンバーで進めてきた「組織調査2020」の概要をまとめたものです。総ページ数も63

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転売屋はなぜ悪なのか

転売屋はなぜ悪なのか

雑誌『ホビージャパン』を手掛けるホビージャパン社は、2021年7月26日、Twitterアカウントでプラモデルなどの買い占めや転売を容認する発言を行った編集者1人を退職処分にしました。その上司にあたる常務取締役など3人も降格となり、世の中に衝撃を与えています。

そのツイート内容はこんな感じでした。
「転売を憎んでいる人たちは、買えなかった欲しいキット(商品)が高く売られているのが面白くないだけだ

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組織のミッションと自分の思いが一致しない。それは、あなたが一人前である証であり、組織が確固たる理念を持っている証でもある。

組織のミッションと自分の思いが一致しない。それは、あなたが一人前である証であり、組織が確固たる理念を持っている証でもある。

組織のミッションと、自分の思いとが、一致しない。

すごくつらい状態ですよね。組織に対して不満を感じてくるし、上司や同僚にも腫物扱いされたり、自分も心苦しくなったり。これって、どうしたらいいのでしょうか?

その解決の糸口は、組織ミッションと個人の思いは一致しないのが「自然な状態」だということを認めてしまうことです。

あなたは、全人格的な存在だ。独立した個人なのだ。そうであるならば、その個人のあ

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