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税務実務気まぐれ日記

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税理士法人で働きながら感じたことや、日々の日常で何気なく思い浮かんだことを、会計や税務を絡めながら1,000字程度の日記にしています。
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税務実務気まぐれ日記 #18(税効果会計おすすめ本)

税務実務気まぐれ日記 #18(税効果会計おすすめ本)

日記 先日、『ケース別税効果会計の実務Q&A』をメルカリで購入した。
 1年半ほど前から読みたいと思っていたが、絶版になっていて書店では販売していない本である。古本市場では販売しているが値段が高騰していたため、これまでなかなか手が出せなかった。定価は4,200円(税抜)だが、古本市場では倍の値段がついていることもしばしばあり、さすがに倍の値段は払いたくないという気持ちが購入に踏み出せなかった要因で

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税務実務気まぐれ日記 #17(最近の出来事)

税務実務気まぐれ日記 #17(最近の出来事)

※この記事は約1,000文字の日記のため目次は入れていません。

 久しぶりの気まぐれ日記の更新である。
 ここ最近、全然noteを更新できていなかったため、いつ更新しようかとずっとモヤモヤしながら日々を過ごしていて、今日やっとnoteを更新する日を迎えている。

 年明けから5月までは忙しい日々が続いていて、繁忙期の期間中は、「6月になれば業務が落ち着くから本腰を入れてnoteを更新しよう」と思

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税務実務気まぐれ日記 #16(月末の不安)

税務実務気まぐれ日記 #16(月末の不安)

※この記事は約1,000文字の日記のため目次は入れていません。

 最近、私の受験生時代を綴ったnoteを書いたのだが、そのnoteが思ったよりも反響があり、そのおかげでフォローしていただくことが増えた。
 本当にありがたいことである。
 今日のnoteはその次ということで少しハードルが高い気がしている。

 断りを入れると、最近の私のnoteの使い方は、思ったことを日記として小刻みに出し、たまに

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税務実務気まぐれ日記 #13(税理士は法律の専門家なのか、会計の専門家なのか)

税務実務気まぐれ日記 #13(税理士は法律の専門家なのか、会計の専門家なのか)

※この記事は約1,000文字の日記のため目次は入れていません。

 この前、税理士は法律の専門家なのか、それとも会計の専門家なのかという話で盛り上がった。結局その人によって異なるという結論に行き着いたのだが、自分が税務業務を行う中でどちらの側面が強いのかについて、せっかくなので綴ってみたい(税理士として活動しているわけではないため素人の意見と思って読んでいただけると幸いです)。

 税務業務には、

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税務実務気まぐれ日記 #12(租税法の大原則と実務)

税務実務気まぐれ日記 #12(租税法の大原則と実務)

※この記事は約1,000文字の日記のため目次は入れていません。

日頃、さまざまな案件に忙殺されていると、租税法の大原則から税務実務を考える機会がほとんどない。そのため、試験で習った計算や理論、実務よりの専門書、通達などに沿った形のいわゆる通説というか標準思考に基づいた形で業務を行うことが多い。
このような標準思考に基づくルーティンワーク的な働き方は、業務の効率化という意味では望ましいのかもしれな

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税務実務気まぐれ日記 #11(顧問先との距離感)

税務実務気まぐれ日記 #11(顧問先との距離感)

※この記事は約1,000文字の日記のため目次は入れていません。

先日、顧問先に業務を依頼されたので、報酬のお見積りを提示したところ、「前担当者からは、この業務について報酬の請求をされたことはありませんでした」と少しお怒りモードで言われた。
正直イラッとしたが、私が前担当者からの引き継ぎが甘かったのだろうと思い、その会社との顧問契約書や年間報酬に含まれている業務を改めて確認した。すると、その対象業

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税務実務気まぐれ日記 #9(大手とプロフェッショナルファーム)

税務実務気まぐれ日記 #9(大手とプロフェッショナルファーム)

※この記事は約1,000文字の日記のため目次は入れていません。

先日、就活生からメールをいただいた。インターンシップで少しの期間だけ一緒に働いた学生だが、現在は飛び級して大学院に進んでいるとのこと。そして、税理士試験の勉強と会計学の研究をしているということだった。
就活についての感度が高く、インターンシップ時はM&Aに興味があると言っていたので、M&Aの入門書である「ストーリーでわかる初めてのM

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税務実務気まぐれ日記 #8(入門書について)

税務実務気まぐれ日記 #8(入門書について)

※この記事は約1,000文字の日記のため目次は入れていません。

今日、本棚を眺めていたら税務の入門書というかビジネス書というか、わかりやすく書かれた本が意外と多いことに気づいた。

日ごろは仕事柄堅い本を読むが、やわらかい入門書も結構読む。やわらかい入門書を読むと、堅い本と読者の対象が異なるため説明が丁寧で参考になる。
私のように税理士法人で働いている人からすると、どうしてもクライアントに分かり

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税務実務気まぐれ日記 #7(専門書の保管)

税務実務気まぐれ日記 #7(専門書の保管)

※この記事は約1,000文字の日記のため目次は入れていません。

最近、本棚のスペースがなくなり、棚の上に平積みするようになってきた。

ビジネス書などは読んだらすぐにメルカリで売るのだが、それでも自宅が本で溢れかえってしまう。

今は自宅に200から250冊くらいあるだろうか。

上述から分かるとおり、私は紙で本を読む派だ。
電子書籍も試したりするが、紙のほうが読みやすく、記憶にも残りやすい気が

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税務実務気まぐれ日記 #6(税効果会計)

税務実務気まぐれ日記 #6(税効果会計)

※この記事は約1,000文字の日記のため目次は入れていません。

今日、大きい法人の申告書作成が自己チェックまで終わり、上長チェックに回した。
これから三重チェックを受けることになると思うが、指摘事項がないことを願おう。

ちなみに、今回は税効果までこちらで計算しており、上長からの指摘が入ると修正に結構な手間がかかるため、なんとしても指摘事項なしで行ってほしいところである。

このように、大きい法

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税務実務気まぐれ日記 #4(通達、専門書の読み方)

税務実務気まぐれ日記 #4(通達、専門書の読み方)

大量にインプットをしていると、いつの日からかアウトプットをしたくなる。

私がnoteを書くようになったのもこのような理由からだ。

社会人一年目から毎年100冊以上の本を読んできた。学生時代は公認会計士試験があったので本を読むと勉強できなくなるから極力我慢していたが、それでもたまにする読書は楽しかった。
そして、いつかは書く側に回ってみたいと思うようになった。

今、こうしてnoteを書いている

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税務実務気まぐれ日記 #3(最近の業務)

税務実務気まぐれ日記 #3(最近の業務)

先週から、久しぶりにそれなりの規模の会社の申告書を作成している。

いつもは申告書作成といっても、中小企業の決算書は税務会計によっているので別表調整が少なく、会計確認の時間を入れても数時間ほどで終わることが多い。

一方、今回は別表四も2枚目まで行き、その2枚目もまるまる使うということでそれなりに調整項目がある。

様々な規模の会社を担当していると、感じることがある。
それは、別表調整が多い会社と

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税務実務気まぐれ日記 #2(読書)

税務実務気まぐれ日記 #2(読書)

最近、税務の専門書を読むのにハマっている。

本当は大学院に行って本格的に税法を学びたいと思ってるが、その前に税務の本を100冊ぐらい読んでそれでも大学院に行きたかったら行くかという感じで読み始めてみたのがきっかけだ。

税務の専門書は、読み始めてみると意外と面白い。

何が面白いかというと、本で読んだ知識が実務でつながるのである。

学生の頃、教授から会計や税法は座学が実務と密接に結びついている

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