幸田 架

監査法人 → 税理士法人(現職) /会計、税務などに関する情報を発信するnoteです。…

幸田 架

監査法人 → 税理士法人(現職) /会計、税務などに関する情報を発信するnoteです。/本noteで発信する内容はすべて私見であり、投稿日時点における知見です。

マガジン

  • 税務実務気まぐれ日記

    税理士法人で働きながら感じたことや、日々の日常で何気なく思い浮かんだことを、会計や税務を絡めながら1,000字程度の日記にしています。

  • 個人的におすすめしたい記事

    個人的におすすめしたい他のクリエイターの記事をまとめています。

  • 公認会計士試験戦記

    公認会計士試験を振り返る自伝です。 前編・中編・後編で20,000字を超える大作となっております。 公認会計士試験の中で様々な経験をすることができたのですが、このnoteでは公認会計士を目指す少し前から合格までの道のりをありのまま書いてみました。 少しでも参考になれば幸いです。

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公認会計士試験戦記【前編】

はじめに 今回のnoteでは、私の公認会計士受験生時代を振り返りながら、合格するまでの道のりをお話ししてみたいと思います。  当時を振り返りながら書くということで、過去が美化されている部分も少なからずあるかもしれません。そのため、少し割り引いて読んでいただければと思います。  公認会計士を目指す前、私がどのようなことをしていて、なぜ公認会計士を目指そうと思ったのか、そして合格までにどれぐらいの挫折があったのかについて赤裸々に書いてみたいと思います。  元々スポーツ一筋で勉強

    • 公認会計士試験合格者へのメッセージ

      祝辞  公認会計士試験合格者の皆さま、この度は合格おめでとうございます。そして受験勉強お疲れ様でした。  合格まで人それぞれ様々な苦労があったと思いますが、今日その努力が報われたということで私もすごく嬉しく思います。  さて、そんな今回のnoteでは「合格者へのメッセージ」というテーマでこれから会計人としてのキャリアを歩む方々に向けて発信をしてみたいと思います。  その前に、今回このようなテーマで発信することになった背景をお伝えさせてください。  今回の企画は、闘魂さん

      • 税務実務気まぐれ日記 #16(月末の不安)

        ※この記事は約1,000文字の日記のため目次は入れていません。  最近、私の受験生時代を綴ったnoteを書いたのだが、そのnoteが思ったよりも反響があり、そのおかげでフォローしていただくことが増えた。  本当にありがたいことである。  今日のnoteはその次ということで少しハードルが高い気がしている。  断りを入れると、最近の私のnoteの使い方は、思ったことを日記として小刻みに出し、たまに誰かの役に立ちそうな情報を思いついたときや日記が溜まったときに長文を発信するとい

        • 公認会計士試験戦記【後編】

          はじめに 今回のnoteでは、私の公認会計士受験生時代を振り返りながら、合格するまでの道のりをお話しする後編として、公認会計士試験に合格するまでのお話しができればと考えています。  なお、前編、中編をまだ読んでない方は先に前編、中編から読んでいただくことをおすすめします。  それでは早速いきましょう。 合格までのラストスパート半独学で再スタート  二度目の短答に落ちてから、予備校にも所属しない中での新たなスタートを切ります。在学中に論文式試験を受けることはできなくなっ

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        公認会計士試験戦記【前編】

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          公認会計士試験戦記【中編】

          はじめに 今回のnoteでは、私の公認会計士受験生時代を振り返りながら、合格するまでの道のりをお話しする中編として、公認会計士を目指してから二度目の短答式試験までのお話しができればと考えています。  なお、前編をまだ読んでない方は先に前編から読んでいただくことをおすすめします。  それでは早速いきましょう。 公認会計士試験の勉強スタート非常識合格法との出会い  TACや大原の予備校代が高いと感じていたそんなある日、たまたま一冊の本と出会います。それは、公認会計士試験 

          公認会計士試験戦記【中編】

          【進言】会計事務所一年目の働き方

          1,はじめに 今回のnoteでは、会計事務所で働く方を対象に会計事務所一年目の働き方というテーマで発信してみたいと思います。テーマに一年目と入っていますが、一年目以外の方が読んでも退屈しないような内容を心がけたので、是非最後まで読んでいただけると嬉しいです。  簡単に私の自己紹介をすると、新卒で監査法人に入社し、その後現職である税理士法人へ転職して現在約二年ほど働いています。  したがって、現職へ転職して一年目のときの記憶も鮮明に覚えているため、私の実体験も紹介しながらお話

          【進言】会計事務所一年目の働き方

          税務実務気まぐれ日記 #13(税理士は法律の専門家なのか、会計の専門家なのか)

          ※この記事は約1,000文字の日記のため目次は入れていません。  この前、税理士は法律の専門家なのか、それとも会計の専門家なのかという話で盛り上がった。結局その人によって異なるという結論に行き着いたのだが、自分が税務業務を行う中でどちらの側面が強いのかについて、せっかくなので綴ってみたい(税理士として活動しているわけではないため素人の意見と思って読んでいただけると幸いです)。  税務業務には、日々の取引の記帳から決算書作成などを行う会計としての側面と、私法上の取引が税法の

          税務実務気まぐれ日記 #13(税理士は法律の専門家なのか、会計の専門家なのか)

          税務実務気まぐれ日記 #12(租税法の大原則と実務)

          ※この記事は約1,000文字の日記のため目次は入れていません。 日頃、さまざまな案件に忙殺されていると、租税法の大原則から税務実務を考える機会がほとんどない。そのため、試験で習った計算や理論、実務よりの専門書、通達などに沿った形のいわゆる通説というか標準思考に基づいた形で業務を行うことが多い。 このような標準思考に基づくルーティンワーク的な働き方は、業務の効率化という意味では望ましいのかもしれない。ただ一方で、税務の専門家の働き方としては疑問に思うことがある。 木山泰嗣先

          税務実務気まぐれ日記 #12(租税法の大原則と実務)

          税務実務気まぐれ日記 #11(顧問先との距離感)

          ※この記事は約1,000文字の日記のため目次は入れていません。 先日、顧問先に業務を依頼されたので、報酬のお見積りを提示したところ、「前担当者からは、この業務について報酬の請求をされたことはありませんでした」と少しお怒りモードで言われた。 正直イラッとしたが、私が前担当者からの引き継ぎが甘かったのだろうと思い、その会社との顧問契約書や年間報酬に含まれている業務を改めて確認した。すると、その対象業務を受ける場合には別途料金が発生する旨が明記されていた。ただ、前担当者は無料で引

          税務実務気まぐれ日記 #11(顧問先との距離感)

          税務実務気まぐれ日記 #9(大手とプロフェッショナルファーム)

          ※この記事は約1,000文字の日記のため目次は入れていません。 先日、就活生からメールをいただいた。インターンシップで少しの期間だけ一緒に働いた学生だが、現在は飛び級して大学院に進んでいるとのこと。そして、税理士試験の勉強と会計学の研究をしているということだった。 就活についての感度が高く、インターンシップ時はM&Aに興味があると言っていたので、M&Aの入門書である「ストーリーでわかる初めてのM&A 会社、法務、財務はどう動くか」を紹介したのだが、次の出勤時には読了していて

          税務実務気まぐれ日記 #9(大手とプロフェッショナルファーム)

          税務実務気まぐれ日記 #8(入門書について)

          ※この記事は約1,000文字の日記のため目次は入れていません。 今日、本棚を眺めていたら税務の入門書というかビジネス書というか、わかりやすく書かれた本が意外と多いことに気づいた。 日ごろは仕事柄堅い本を読むが、やわらかい入門書も結構読む。やわらかい入門書を読むと、堅い本と読者の対象が異なるため説明が丁寧で参考になる。 私のように税理士法人で働いている人からすると、どうしてもクライアントに分かりやすく伝えなければならない場面が出てくるが、その際に入門書は役立つのである。

          税務実務気まぐれ日記 #8(入門書について)

          税務実務気まぐれ日記 #7(専門書の保管)

          ※この記事は約1,000文字の日記のため目次は入れていません。 最近、本棚のスペースがなくなり、棚の上に平積みするようになってきた。 ビジネス書などは読んだらすぐにメルカリで売るのだが、それでも自宅が本で溢れかえってしまう。 今は自宅に200から250冊くらいあるだろうか。 上述から分かるとおり、私は紙で本を読む派だ。 電子書籍も試したりするが、紙のほうが読みやすく、記憶にも残りやすい気がしている。それに、紙だとメルカリで売れるから結局電子版より安く済むということもあ

          税務実務気まぐれ日記 #7(専門書の保管)

          税務実務気まぐれ日記 #6(税効果会計)

          ※この記事は約1,000文字の日記のため目次は入れていません。 今日、大きい法人の申告書作成が自己チェックまで終わり、上長チェックに回した。 これから三重チェックを受けることになると思うが、指摘事項がないことを願おう。 ちなみに、今回は税効果までこちらで計算しており、上長からの指摘が入ると修正に結構な手間がかかるため、なんとしても指摘事項なしで行ってほしいところである。 このように、大きい法人は申告書作成に一手間あるが、作成し終えると入社時からの成長を実感する。入社時は

          税務実務気まぐれ日記 #6(税効果会計)

          税務実務気まぐれ日記 #4(通達、専門書の読み方)

          大量にインプットをしていると、いつの日からかアウトプットをしたくなる。 私がnoteを書くようになったのもこのような理由からだ。 社会人一年目から毎年100冊以上の本を読んできた。学生時代は公認会計士試験があったので本を読むと勉強できなくなるから極力我慢していたが、それでもたまにする読書は楽しかった。 そして、いつかは書く側に回ってみたいと思うようになった。 今、こうしてnoteを書いていると、書く側はやっぱり楽しい。 noteを書く前は、なにか考えが浮かんだら一人でブ

          税務実務気まぐれ日記 #4(通達、専門書の読み方)

          税務実務気まぐれ日記 #3(最近の業務)

          先週から、久しぶりにそれなりの規模の会社の申告書を作成している。 いつもは申告書作成といっても、中小企業の決算書は税務会計によっているので別表調整が少なく、会計確認の時間を入れても数時間ほどで終わることが多い。 一方、今回は別表四も2枚目まで行き、その2枚目もまるまる使うということでそれなりに調整項目がある。 様々な規模の会社を担当していると、感じることがある。 それは、別表調整が多い会社と少ない会社でそれぞれ特徴は異なり、例外はあるにせよ大体の場合、別表調整が少ない会

          税務実務気まぐれ日記 #3(最近の業務)

          税務実務気まぐれ日記 #2(読書)

          最近、税務の専門書を読むのにハマっている。 本当は大学院に行って本格的に税法を学びたいと思ってるが、その前に税務の本を100冊ぐらい読んでそれでも大学院に行きたかったら行くかという感じで読み始めてみたのがきっかけだ。 税務の専門書は、読み始めてみると意外と面白い。 何が面白いかというと、本で読んだ知識が実務でつながるのである。 学生の頃、教授から会計や税法は座学が実務と密接に結びついている学問と聞いていたが実際に税務の専門書を読んでみるとその言葉を身に沁みて実感した。

          税務実務気まぐれ日記 #2(読書)