こば

大阪で物理を学ぶ大学院生です。将来や恋愛の悩みをことばにしたいと思い始めました。

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最近の記事

好きになった人の好きが好き

私がうどんを好きなのも、好きな色が緑なのも、犬派か猫派かと問われれば猫派と答えるのも、24歳になった今でもディズニーランドが好きなのも、ドトール、サンマルク、スタバの3つが近くにあったらスタバに入るのもすべて彼女らが好きなものだったから。 私は好きになった彼女らの好きを吸収して大きくなってきた。 * 昨日の深夜私は目を覚ました。 普段は一度眠りにつくと目覚ましが鳴るまで目を開けないのに昨日だけは目覚ましが鳴る前に目を覚ました。 ベッドの傍らに置いてあるデジタル時計を見る

    • 悪意が溢れる世の中だから

      どこに行っても恋というものは存在する。私のアルバイト先もそう。私の後輩にあたる、フリーターの男の子が先輩の女の子に恋している。そんな構図、どこかのドラマでも見たような構図。そして、どこに行っても恋というものは無慈悲だ。 後輩の男の子は先輩のことを好きでも、先輩は後輩のことを好きではない、いや、むしろ嫌っている。先輩は彼が仕事をうまくこなせないから嫌っている。 人を好きになるときって理由が無いけども人を嫌いになるときにはたいてい理由がある。だからつらい。 * いつもと変

      • たった一言が言えなくて

        家にこもる生活が数日つづき、友達との会話も文字を通してでしか行わない日々。最近どういう感じで友達と対面で会話をしていたかを忘れそうになる。 そんなときにオンラインで友達と会うことが出来る技術に感動する。そして、こんな時にしかそう感じられないほどに科学技術は私達の生活に根付いているものなんだなと思う。 * 私もこの間、オンラインで友達数人と集まって話をした。私はそうではないのだけれども友達はアルコールに弱い人が多い。だから、流行っているオンライン飲み会にはならずただのオ

        • 心配してもいいですか?

          春の空は他の季節に見る空よりもきれいに見える。 人は何か心が疲れていると安らぎを求め、きれいなものを見てしまう生き物らしい。そう、どこかの心理学者が言っていた。インスタグラムを探せばいろいろな表情の空を見ることが出来る。それは、様々な表情がそれを写真に収める人の複雑で言葉に出来ない心境に寄り添ってくれるのだろう。 * 私の大学の後輩もインスタグラムにきれいな春空や夕焼け空を投稿していた。その子は普段から明るく誰に対しても態度を変えない太陽のような女の子だった。いつもは友

        好きになった人の好きが好き

          私の大切な事はみんなにとっての無駄な事

          あるコメンテーターが「テレワークによって今まで無駄だったことに気づけて良いんじゃないですか」と言っていた。ウイルスが変えた世界のなかでそのことに気づいた人も多かったらしい。通勤時間、同僚達とたわいもない会話をする時間などがその今までの無駄にあたるみたいだ。 私にとって大学生活の4年間で通学時間という時間は大切な時間だった。というより、知らない人の中で無駄な時間を過ごすことが大事だった。たまたま座った席の向かいに座るサラリーマンが読んでいた本を読んだことがあり、勝手に親近感

          私の大切な事はみんなにとっての無駄な事

          卒業式に教えてくれたこと

          卒業式で泣きながら抱き合う。 私が夢見ていた光景。仲の良い関係だから出来ること。いざ、大学の卒業式を迎えてみると私は知らない他人が泣きながら抱き合う光景を眺めるだけだった。これが私の努力の結果。 * 大学に入学してそれなりに頑張ってきた。頼まれたことは嫌だと思っても出来るだけやったし、相手が求めているであろうことも考えてやった。ただ友情を築けると思って。 でも、それは結局都合のいい人になるだけだった。 大学3年生の時に大きく人間関係が広がる機会があった。友人に

          卒業式に教えてくれたこと

          才能というラベル

          高校の定期テストの点数だけは良かった。これだけが私の取り柄だった。高校2年生になる頃、突如ある人物の名前が私の中で大きくなってきた。それは定期テストのほとんどの教科でトップを取り、「あいつ京大めざしているらしい」という噂が耳に入ってきたからだった。その人は同じクラスで全然しゃべったこともなかったが勝手にライバル視していた。他の模試とかはどうでもよかったけども定期テストのフィールドだけは死守したかった。3年生にあがると、彼は先生の授業を聞かずに受験勉強をしていても怒られず、ひた

          才能というラベル

          この瞬間を生きてちゃだめですか

          「研究計画書を提出してください」 先週、大学院の入学手続きの際言われた。大学院の授業料免除の奨学金をもらうためには必要な書類らしい。この書類を書くのに1週間程度悩んでいるが未だに書けない。研究計画が何かわからない。学ぶことそのものがおもしろいという理由だけで大学院に進学したらだめなんだろうか。 * 思えば今まで計画を立てるということを求められることがたびたびあった。中学校の時、夏休みの宿題を配られたのと同時に学習計画書みたいなものも配られた。そこに、各々の好きなよう

          この瞬間を生きてちゃだめですか

          守るためのうそは嘘じゃないと信じさせて

          大学の研究室と書かれた部屋に入るとそこには、私を含め5人の学生がいた。その日はゼミメンバーの顔合わせの日だった。全員話したことはないが、同じ学科で3年も共に過ごすと顔を知っているくらいには存在を認識できた。それほどまでに理系の人間関係は狭い。 5人の内2人は女の子で一人はおとなしい女の子、もう一人はフットサルサークルで代表をつとめ、大学を楽しんでいる女の子。まさに女子大生というブランドを身につけて歩いているような女の子だった。自己紹介も早々に終えると、女子大生を身につけた彼

          守るためのうそは嘘じゃないと信じさせて

          早く治ることを願って

          まばらにしか人が乗らない電車に乗った。 それは、普段なら帰宅ラッシュで満員であるはずの電車。ある程度テレワークというものが浸透しているのだなと感心する。 私はアルバイトのために電車に乗った。私がいなくては人手不足のために店を開けられないから。アルバイト先はビジネス街のビルに入る洋食屋さん。個人店ではないけれど親会社はそれほど大きくない会社だ。 「おはようございます!」 アルバイト先に着くと、いつものように出勤している社員さんとパートさんに挨拶する。それから制服に着替え、

          早く治ることを願って

          ハッピーエンドを愛したい

          「好きな映画はなんですか?」 この質問を受けるといつもララランドという映画の名前を挙げる。 この映画はロサンゼルスを舞台にピアニストを目指すセブという男と女優を目指すミアという女の恋を描くロマンティック・ミュージカル映画。 (以降、少しだけネタバレがあります。) 私がこの映画を好きな理由は夢と恋という2つのどちらかしか手に入れられないというハッピーエンドに終わらないところに現実味を感じるからである。 私はこの映画を7回ほど観ている。どういう時に見るのかというと、何か

          ハッピーエンドを愛したい

          夢見る姿は美しい

          冬の夜の秋葉原、そこには数人のメイドが通行人に声を掛けていた。私と友人を含む3人も声を掛けられた通行人の一部だった。 私達に声を掛けてきたメイドが所属するのが異世界にある学園という謎のコンセプトのメイド喫茶らしい。そこの制服だという短いスカートのメイド服をまとい、少し声を震わせながら声を掛けてきた。時計を見ると時刻はちょうど23時。 私達はその日、夜行バスで東京に行っており、帰りの夜行バスが23時40分に秋葉原から出発する予定だった。初めて行った秋葉原だったので秋葉原の街

          夢見る姿は美しい

          いつまでも成長できない私

          彼女は今日も振り向いてくれない。 インスタの投稿はするのにLINEは返してくれない。 毎日、もう諦めろよ、と思う気持ちともしかしたら何かの弾みで相手の気持ちが変わるかもしれない、という気持ちがせめぎ合っている。 いつもギリギリのところで後者が勝って1日が終わる。 いつまでこんな日々が続くんだろうか。 * 誰に相談しても「そんなの脈なしやん」と笑われる。頑張って笑顔を作って「そうだよな」と答えてみせるがそういう答えを求めているのではない。そして、「新しい恋見つけろよ」

          いつまでも成長できない私

          どう生きるか、という問い

          どう生きるか。 ものすごく難しい問い。でも誰もが向き合う問い。自分が向き合ったこの問いに対する答えは自分がこの世からいなくなってからしかわからない。 私の父親は私が小学5年生のときに亡くなった。沢山怒られて沢山手を出された記憶の方が多いけども、写真やホームビデオを見ると楽しい記憶も思い出される。 毎日、目まぐるしく過ぎていく時のなかで新しく入ってくる記憶から私と父親の思い出を守るのに必死だ。それほどまでに約10年という月日は長く感じる。 2ヶ月前に父親の十三

          どう生きるか、という問い

          何もしない休日

          たまに休日の過ごし方がわからなくなる。前日に明日は休日だからといってYouTubeを見たり、本を読んでいたりすると気付けば朝方、なんて日もある。こういう日の夜にその日を振り返り、1日何もしていなかったなとため息をもらす。 そして、私は高校時代の部活の顧問に言われたことばを思い出す。「部活動としての練習は1日のうちのほんの一部だ。それ以外の時間、どう過ごすかが強いやつと弱いやつを分ける。」 確かにそれは正しいと思う。実際に周りで全国大会に行った人を見ていると毎日陸上のこと

          何もしない休日

          私の4月

          明日から4月、新しい学年になる人もいれば学年の枠を超えて全く新しいステージに飛び立つ人もいる。大きな環境の変化が起こる月。その変化にわくわくする人もいれば不安を抱く人、これまでの環境を名残惜しく思う人もいる。4月はそれぞれの心境に様々な感情を抱かせる。 私は小学生のとき、この4月がとても嫌いだった。自分の誕生日があるにも関わらず嫌いだった。別に、今までのクラスが特別楽しかったからではない。また、一から当たり障りのないポジションを築くのがしんどかったのだ。 友達は欲

          私の4月