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私の4月

明日から4月、新しい学年になる人もいれば学年の枠を超えて全く新しいステージに飛び立つ人もいる。大きな環境の変化が起こる月。その変化にわくわくする人もいれば不安を抱く人、これまでの環境を名残惜しく思う人もいる。4月はそれぞれの心境に様々な感情を抱かせる。

私は小学生のとき、この4月がとても嫌いだった。自分の誕生日があるにも関わらず嫌いだった。別に、今までのクラスが特別楽しかったからではない。また、一から当たり障りのないポジションを築くのがしんどかったのだ。

友達は欲しいけど自分からはなかなか話かけれない。だから、大人しく諦めればいいものの先生や親に心配されたくないから多少頑張る。そうやって、仲良くはないけど嫌いでもないからたまに話す、みたいな関係を毎学年築いてきた。

私は明日から大学院生。4年間通っていた大学とは違う大学の院に進学する。その事に関して特に何も思ってはいなかった。でも、今日電車の窓から見える桜を見たときにふと寂しくなった。明日から大学で出会った人たちの4月が始まる。私の友達も就職先での社会人生活が始まる。

桜を見て寂しいと思えるほどちゃんと人と接することができるようになっていたんだな、と思った。

いつも自分が苦手な部分だけをみて悲観していたけど、自分が変わった部分に目を向けてみると新しい発見もある。

自分が知らないうちにちゃんと自分自身は成長しているんだ、と強い風にまう桜の花びらを見て思う。

今日くらいは成長した自分を素直に褒めてあげよう。

2020.03.31

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