かまどキッチン

劇団になりました。下北ウェーブ2019選出など。

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最近の記事

♯03 演劇のつづけかた。個人と、集団と、 (ゲスト:坂本もも)

このトークで話す人は? 坂本もも:今回のゲスト。演劇制作、プロデューサー。 児玉健吾:かまどキッチン主宰。本作では脚本、演出を担当。 佃直哉:かまどキッチン共同主宰。本作ではプロデュース、ドラマトゥルクを担当。 はじめにかまどキッチン「燦燦SUN讃讃讃讃」では、前回公演『海2』にて好評いただいたプレビュートークを再び実施。今回はコロナ禍において演劇活動をしていくことについて、先達の方に話を聞きにいってみました。 第三回は、演劇制作者の坂本ももさんです!(収録は2022年1

    • ♯02 細かくなっていく演劇の粒子 (ゲスト:徳永京子)

      このトークで話す人は? 徳永京子:今回のゲスト。演劇ジャーナリスト。 児玉健吾:かまどキッチン主宰。本作では脚本、演出を担当。 佃直哉:かまどキッチン共同主宰。本作ではプロデュース、ドラマトゥルクを担当。 はじめに かまどキッチン「燦燦SUN讃讃讃讃」では、前回公演『海2』にて好評いただいたプレビュートークを再び実施。今回はコロナ禍において演劇活動をしていくことについて、先達の方に話を聞きにいってみました。 第二回は、演劇ジャーナリスト徳永京子さんです! 徳永さんとか

      • かまどキッチン公演#03「燦燦SUN讃讃讃讃」公演中止、及び今後の展開について

        はじめにかまどキッチン公演『燦燦SUN讃讃讃讃』につきまして、本日出演者1名より体調不良の申し出があり、簡易検査の結果新型コロナウイルスの陽性反応がみられたため、千穐楽である1/15(日)13:00公演回を中止いたしました。 これらを受け運営で協議を行い、かまどキッチンは当初の予定より早め、本日より公演映像配信販売の開始。また、公演に関するカンパを募ることとなりました。 配信映像に関する概要はこちらをご覧ください。 カンパに関する概要、及び主宰である児玉、佃によるコメン

        • ♯01 苦しむことなく演劇を(ゲスト:山本卓卓)

          このトークで話す人は? 山本卓卓:今回のゲスト。劇作・演出家。劇団範宙遊泳にて主宰を務める。 児玉健吾:かまどキッチン主宰。本作では脚本、演出を担当。 佃直哉:かまどキッチン共同主宰。本作ではプロデュース、ドラマトゥルクを担当。 はじめに 1月12日(水)より上演予定のかまどキッチン「燦燦SUN讃讃讃讃」では、前回公演『海2』にて好評いただいたプレビュートークを再び実施。 今回はコロナ禍において演劇活動をしていくことについて、先達の方に話を聞きにいってみました。 第一回

        ♯03 演劇のつづけかた。個人と、集団と、 (ゲスト:坂本もも)

          かまどキッチン公演#03「燦燦SUN讃讃讃讃」初日延期のおしらせ

          はじめに 先日、公演関係者に新型コロナウイルス感染症感染者が出たため、かまどキッチンのこまばアゴラ劇場における公演『燦燦SUN讃讃讃讃』は初日を予定していた1/7(土)から休演日明けの1/11(水)に延期することになりました。 変更後の公演期間は1/11(水)から1/15(日)となります。日程の詳細は以下の画像にて確認いただければ幸いです。 また、本ページに作演出担当の児玉健吾と、企画制作・ドラマトゥルク担当の佃直哉の主宰二人のコメントを掲載します。併せてご覧いただけま

          かまどキッチン公演#03「燦燦SUN讃讃讃讃」初日延期のおしらせ

          豊岡演劇祭2021中止を受けて、かまどキッチンよりおしらせ

          はじめに本日17時ごろ、兵庫県の緊急事態宣言発出を受け、豊岡演劇祭2021の中止が発表されました。 これに則り、かまどキッチンは演劇祭にて上演予定だった「人人人人人←波打って流れる川っぽい/人人人人人←揺らめいて湧き立つ湯気っぽい」のクリエイションを中止します。詳しくは下記画像をご覧ください。 また本ページには作演出担当の児玉健吾と、ドラマトゥルク担当の佃直哉の代表二人によるコメントを掲載します。併せてご覧いただけますと幸いです。 上演予定作品と中止に至った経緯について

          豊岡演劇祭2021中止を受けて、かまどキッチンよりおしらせ

          [劇評]救いではなく、祈り(著:岩倉文也)

           ぼくはずっと他人に期待したことがなかった気がする。他人とは分かり合えないし、本心を打ち明け合うことなんて決してなくて、と言うかそもそも本心などは存在せず、ただひたすらに、意味のない言葉をお互いが傷つかないように、そうっと投げ合うことだけがコミュニケーションの全てで、だから、ぼくは人と眼を合わせて喋らなくなった。  インターネットやSNSにおける断絶であるとか分断であるとか、それはもうぼくにとって前提条件で、断絶や分断のない世界など想像できたことが一度もない。かまどキッチン

          [劇評]救いではなく、祈り(著:岩倉文也)

          #5 作品・創作との向き合い方。ロロの場合。かまどキッチンの場合。

          5月12日(水)より上演を行なったかまどキッチン「海2」では、作品をより深めるため、それぞれ異なった専門性を持つゲストをお招きして「海2のミ」という関連企画を行います。プレビュートークと題した本企画では、かまどキッチンの主宰2人がゲストの方に、題材や、本作のテーマ「分断につながる加害と消費」についてインタビューを行います。 ♯05のゲストはロロ 主宰の三浦直之さんです。 このトークで話す人は? 三浦直之:今回のゲスト。作家、演出家。ロロ主宰。 児玉健吾:かまどキッチン主宰

          #5 作品・創作との向き合い方。ロロの場合。かまどキッチンの場合。

          #4 世代のズレと暴力。ゆとりを失った現代を生き伸びる(ゲスト:山本健介)

          5月12日(水)より上演予定のかまどキッチン「海2」では、上演作品をより深めるため、それぞれ異なった専門性を持つゲストをお招きして「海2のミ」という関連企画を行います。プレビュートークと題した本企画では、かまどキッチンの主宰2人がゲストの方に、題材や、本作のテーマ「分断につながる加害と消費」についてインタビューを行います。 ♯04のゲストはthe end of company ジエン社 主宰の山本健介さんです。 このトークで話す人は?  山本健介:今回のゲスト。作家、演

          #4 世代のズレと暴力。ゆとりを失った現代を生き伸びる(ゲスト:山本健介)

          #3 お笑いの持つ暴力性。優しい世界を作るために必要なこと(ゲスト:長谷川優貴)

          5月12日(水)より上演予定のかまどキッチン「海2」では、上演作品をより深めるため、それぞれ異なった専門性を持つゲストをお招きして「海2のミ」という関連企画を行います。プレビュートークと題した本企画では、かまどキッチンの主宰2人がゲストの方に、題材や、本作のテーマ「分断につながる加害と消費」についてインタビューを行います。 ♯03のゲストは演劇ユニット エンニュイ主宰の長谷川優貴さんです。 このトークで話す人は?  長谷川優貴:今回のゲスト。作家、演出家。エンニュイ主宰。

          #3 お笑いの持つ暴力性。優しい世界を作るために必要なこと(ゲスト:長谷川優貴)

          [寄稿]ゲームが原因で13人死んだニュースを見た朝(著:山本健介)

          2021/5/8 ゲームが原因で、また人が死んだらしいとヤフーニュースで知った。今回は13人ということで、やや数が多く、ニュースになったのだろう。 ゲームが直接・関節の原因で人が死ぬということが、それほど珍しい事ではない気がしている。気がしてるだけかなあ。同様のニュースが過去にもちょっとあった気がするんだけどどうだろう。 私もネットゲームをいくつかプレイしていて、自分の時間の多くをその世界に注いでいたりする。そのどれもがスタミナ回復制という前時代的なアレなのだが、特に私が

          [寄稿]ゲームが原因で13人死んだニュースを見た朝(著:山本健介)

          [寄稿]「お楽しみ」の危険性と依存性について(著:長谷川優貴)

          社会が崩壊し個の時代になり「お笑い」が姿を消した。。 その昔、「お笑い」という文化があった。今で言う「お楽しみ」だ。 「お笑い」というのは人を笑わせる為に作られた演芸のことだった。 「お楽しみ」では、二人の人間が一つのマイクの前で話すというジャンルがある。これと同じ手法をお笑いでは「漫才」という。一見同じように感じるが中身は全く異なる。前者では、マイクの前で片方がマジョリティを演じ、それをもう片方が肯定する。後者は、片方がマイノリティを演じ、それをもう片方が否定する。

          [寄稿]「お楽しみ」の危険性と依存性について(著:長谷川優貴)

          #02 「らくえん」を望むわたしたち(ゲスト:岩倉文也)

          5月12日(水)より上演予定のかまどキッチン「海2」では、上演作品をより深めるため、それぞれ異なった専門性を持つゲストをお招きして「海2のミ」という関連企画を行います。プレビュートークと題した本企画では、かまどキッチンの主宰2人がゲストの方に、題材や、本作のテーマ「分断につながる加害と消費」についてインタビューを行います。 #02のゲストは詩人の岩倉文也さんです。本作の題材である美少女ゲームなどを中心に話をお伺いしていきます。 このトークで話す人は? 岩倉文也:今回のゲス

          #02 「らくえん」を望むわたしたち(ゲスト:岩倉文也)

          #01 「美少女ゲーム」と「演劇」を繋いでみるインタビュー(ゲスト:深沢豊)

          5月12日(水)より上演予定のかまどキッチン「海2」では、上演作品をより深めるため、それぞれ異なった専門性を持つゲストをお招きして「海2のミ」という関連企画を行います。プレビュートークと題した本企画では、かまどキッチンの主宰2人がゲストの方に、題材や、本作のテーマ「分断につながる加害と消費」についてインタビューを行います。 ♯01のゲストは幻の作品と謳われる『書淫、或いは失われた夢の物語』などの美少女ゲームを制作し、現在は長野県松本市を拠点とする劇団TCアルプにて俳優として

          #01 「美少女ゲーム」と「演劇」を繋いでみるインタビュー(ゲスト:深沢豊)

          [寄稿]らくえん(著:岩倉文也)

          らくえん  岬から眺める海はいつも凪いでいた。遠くなめらかに霞む水平線まで、その調和を乱すものは何もない。──ここからの景色は、ぼくを不安にもするし、安心させもする。ただひたすらに美しく、完成された世界というものは、人間なしにも成立するからだ。美しいものは、ぼくがいなくてもうつくしい。その事実が、ぼくをどこか落ち着かない気持ちにさせていた。  それにしても──とぼくは、空に浮かぶ不定形の白雲を仰ぎながら考える。この睡蓮島に来てから、いったいどれほどの月日が経ったのだろう。

          [寄稿]らくえん(著:岩倉文也)

          [寄稿]「睡蓮島シーパラダイス」批評(著:深沢豊)

          昔々、家庭用ゲーム機がまだ一般に普及しておらず、「パソコン」が「マイコン」と呼ばれていた頃。「ゲーム」はマイコンでプレイするものだった。当時、親にねだってマイコンとゲームを手に入れた少年たち――「マイコン少年」はクリアしたゲームを改造して遊んだ。なぜなら、お小遣いでは新しいゲームを何本も買えなかったし、キーボードを叩けば秘密の宝箱の中に隠された宝石のように、どんな風にゲームが作られているのか、その中を覗くことができたからだ。 少年はRPGをプレイしていた。まずはセーブデータ

          [寄稿]「睡蓮島シーパラダイス」批評(著:深沢豊)