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#小学校の先生

その不安を分かち合えたなら~教師と子どもが手を取り合うこと~

その不安を分かち合えたなら~教師と子どもが手を取り合うこと~

4月。
期待と不安の入り混じった表情で見つめる子どもたちに、毎年僕は話す。
「僕だけの力では、この学級の、これからの一年を充実させることなんてできない。」

こう言えるようになって、僕はどれだけ学級を楽しめるようになっただろう。

どれだけ、子どもが頼もしく思えるようになっただろう。

どれだけ、子ども達の良さに目を向けられるようになっただろう。

教師が自分の限界と不安を率直に、

そして丁寧に

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子どもに遊んでもらえる先生でいようと思う。

子どもに遊んでもらえる先生でいようと思う。


「先生,一緒に遊びますか?」
休み時間に,Uくんが僕のところに来て,照れ臭そうに言った。
「うん!いいね!遊びたい。」
と答えると,嬉しそうにはにかんで,友達を誘いに行った。
僕も,素直に嬉しかった。

「なんか,昨日,家で,お姉ちゃんに,菊地先生は業間休みに何してるの?って聞かれたんですよ。」
一緒に,トランプをしながら,ひそひそと教えてくれた。
その子の姉も,僕が昨年担任した子だった。

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子どもが自らの手で「学級」と言う社会を構築するのが,最良のキャリア教育なのだ。

子どもが自らの手で「学級」と言う社会を構築するのが,最良のキャリア教育なのだ。

これまで,様々な角度から「キャリア教育」に類すると思われる教育実践に力を入れて取り組んできた。
社会に主体的に参画して,生き生きと働く大人を教室に招いてきた。
自分の故郷を見つめ直す学習にも,機会を見つけて取り組んできた。
手前味噌ながら,どの学習でも,子ども達は教科書をなぞる授業以上に目を輝かせて学んでいた。
僕には提供できない学びを,たくさんの社会人が提供してくれた。

そんな授業をしながらも

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仲直りさせるなんてもったいない!子どもの共感力を伸ばす、ケンカ仲裁法

仲直りさせるなんてもったいない!子どもの共感力を伸ばす、ケンカ仲裁法

ケンカに仲直りは必要なのか?
子どものころ
別に仲良くなりたくもないのに「仲直り」させられたことはないだろうか?
やんちゃ坊主だったぼくは,そんなことがよくあった。

学校では,子ども同士のケンカが起きる。
そして多くの場合は,
大人が間に入って,仲裁をする。

ぼくも若いころから,子どもの間をとりもって,
どうにかこうにか…
あの手この手で…
全然うまくいかなくとも…
仲直り"させて"いた。

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