ある食材の栄養素の効果
いろんなことがあったが、3カ月くらい経とうとしていた。
自分のやるべきことはやろうと、常に冷静さは失わないようにしていた。
それは、僕も感情が乱れたら終わりだからだ。
キネシオロジーの筋力検査とは、それだけ自分の心の状態も、検査結果に影響してしまう。
自分が常にニュートラルな状態でいることが大切なのだ。
とにかく結果を出すことだけを考えていた。
それが、奥さんの苛立ちを少しでも無くすことにもなるとも思っていた。
※しかし、治療院内は、施術中に夫婦間でケンカも絶えず続いていた
一番の問題は、旦那さんの歩行の問題をいかに解決するかだった。
めまいやふらつき、又は平衡感覚の異常症状という症状は、脳の状態に問題があるように思われる方も多いが、筋肉(肉体)の問題が伴っていることも多い。
特に、脚の筋肉に表れることが多く、腿の裏の筋肉、ハムストリング(大腿二頭筋ともいう)に表れる。
あとは、大腰筋、腸骨筋という筋肉だ。
特に普段食べている物の影響も大きく、今まで何を食べてきたのか?
このことも大きく関係する…
このように、めまいやふらつきとは、自律神経の問題も伴っていることも相まって、複雑に体に影響する。
旦那さんも、美食家であったと言われていた。
今まで、いろんな美味しい物を食べてきたようだ。
さらに施術では、体の毒素を排出するために、合わない物を摂らないだけでなく、お風呂で汗かいてもらうこと、今の体に必要な栄養素を摂ってもらうこと等も行ってもらった。
こうしたことで、ある発見もあった。
(ある栄養素の効果)
奥さんの方もかなり重症だったが、歩いたり体を動かす事は大丈夫だった。
しかし、精神的な問題が大きく、ある栄養素も不足していることもわかった。そして、ある食物が有効だということもわかり、ある食物を摂ってもらっていた。
アボガドだ。
アボガドには、ビタミンB3(ナイアシン)というビタミンが多く含まれていて、精神を安定させるために、このビタミンが効果的だということを僕は知っていた。
奥さんが、アボガドを摂るようになって、少し気持ちが和らぐことも感じるようになったと言われ、この時、精神疾患の方にも、アボガドが効果的だということもわかった。
大きな収穫だった。
※人によっては、レバーであることもある。しかし、精神を安定させるために、アボガドという食材が必要な人が多いということも、この後の臨床でよくわかった
ある時、旦那さんの施術も終わり、旦那さんが、自分では無意識だったと思いますが、少し歩いて施術の部屋から自分で出てきた!
旦那さんは、「まだちゃんと歩けないから、ダメだ」と言っていたが、
施術の効果と今までの食生活、生活習慣での取り組みが表れた瞬間だった。
良くなりそうな予感がした。
しかし、喜びもつかの間…
この年の年末、夫妻の12月の最後の施術の日に、施術後に治療院内のソファーから立ち上がろうとした時に転んで、頭を打った。
その時、ふっと、何かに邪魔をされているような感覚が、僕の頭の中をよぎった。
これが、とんでもない展開の幕開けだった…
つづく…
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