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忍術の研究

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忍術について気づいたこと、現代のビジネス、デザイン、日常生活などへの活用法を考え書き記します。🗒🖋 (忍術とは、忍者のお仕事である「諜報活動・謀略・工作」などに必要となる情報収集… もっと読む
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2021年3月の記事一覧

人は判断を誤ることがある。判断ミスを踏まえた忍者のマニュアル【義盛百首 忍歌75】

「夜回りに 討捨てるのは 大事なれ 早まり過ぎて 味方討ちすな」 忍歌 義盛百首 第七五首 …

怪しい人物を見つけてもすぐに責め立ててはいけない。目的達成のための忍者の発想転換…

「夜回りに 不審のものを 見付けなば 知略を回し 生捕にせよ」 忍歌 義盛百首 第七四首 【…

「物音・騒ぎ・火事・油断」重大なエラーを未然に防ぐ忍者のチェックポイント【義盛百…

「夜回りの 心掛けには 物音や 敵の騒ぎと 火事と油断と」 忍歌 義盛百首 第七三首 【現代…

環境の変化から異変に気づく。忍者の観察力【義盛百首 忍歌72】

「森林 寝鳥騒ぎて 立つならば 敵のあるぞと 用心をせよ」 忍歌 義盛百首 第七二首 【現代…

陣中の音によって行動を知り、未来を予測する。忍者の情報収集技術【義盛百首 忍歌71…

「敵方に 馬のいななき しきりならば 夜討ちの用意 すると知るべし」 忍歌 義盛百首 第七一…

先を照らす人、跡を確認する人、二人一組はミスが少ない。忍者を見つける信頼関係【義…

「蟠りつけは 段々に行き 回るこそ 敵の忍びを 見つくると聞く」 忍歌 義盛百首 第七〇首 …

前へ前へと意識が向くと、犯したミスに気づかない。過ぎたことこそ注意する忍者の視点【義盛百首 忍歌69】

「夜回りの 通る跡こそ 大事なれ 蟠りつけをば 幾たりもせよ」 忍歌 義盛百首 第六九首 【現代語訳】夜回りの通った跡が一番大事。蟠りつけを幾度も行う 【解説】夜回り(夜の巡回警備)の通った後が隙になり、敵の忍びが侵入する事が多い。夜警ではここを特に注意し、蟠り(忍び斥候)を見つけるために何度も確認すること。蟠りとは忍び斥候で、姿を隠して軍の様子を探る忍びのこと。 【超訳】目の前の事に集中していると、過ぎた事には無頓着になる。終わったものだと思って、次へ次へと気持ち

実行する人と、俯瞰して様子を見る人が必要。客観性と忍者の危機管理【義盛百首 忍歌6…

「夜回りの 通る跡より 回すをば 蟠(かま)りつけとぞ いう習いなる」 忍歌 義盛百首 第六…

武術とは何のためにやるのか?忍者と武術の関係

忍術と武術は違う。忍術は忍者が諜報活動を行う上で必要とされる術技を指し、武術は敵と対峙し…

習慣化した瞑想の利点「客観視を手に入れて雑念を払う」

瞑想は“いま”という“とき”に気づく瞑想を習慣化すると自己認識力が上がる。自分が瞑想(呼…

瞑想は心と思考の調子を確認する作業

瞑想をしていると雑念の多いときと少ないときがあることに気づく。 雑念は今ここに集中すべき…

耳を澄まして変化を知る。忍者は聴覚で異変を察知する【義盛百首 忍歌67】

「夜回りや 大事の番を する時は 静まり居つつ 物音を聞け」 忍歌 義盛百首 第六七首 【現…

周りを信頼して自分の仕事に専念する。忍者のチームワーク【義盛百首 忍歌66】

「騒がしき 事ありとても 番所をば 立ち退かざりし 物とこそ聞け」 忍歌 義盛百首 第六六首 …

集中して任務に臨むための忍者の環境づくり【義盛百首 忍歌 65】

「番所にて 忌ましむべきは高咄(たかばなし) 酒盛り・歌い 拍女・博益」 忍歌 義盛百首 第六五首 【現代語訳】番所では大声、飲酒、歌、女遊び、博打は禁止 【解説】番所は警備員の待機所で、番所内では大声での会話、飲酒、歌を歌う、女を連れ込む、賭け事を行うことは禁止である。どれも警備の気持ちを緩めて、心に隙を作り、敵に付け入るチャンスを与えてしまうので大変危険である。 高咄は番所の外に警備の油断を知らせてしまう。酒盛り(飲酒)は思考力を鈍らせて気持ちを緩め、いざという