前へ前へと意識が向くと、犯したミスに気づかない。過ぎたことこそ注意する忍者の視点【義盛百首 忍歌69】
「夜回りの 通る跡こそ 大事なれ 蟠りつけをば 幾たりもせよ」
忍歌 義盛百首 第六九首
【現代語訳】夜回りの通った跡が一番大事。蟠りつけを幾度も行う
【解説】夜回り(夜の巡回警備)の通った後が隙になり、敵の忍びが侵入する事が多い。夜警ではここを特に注意し、蟠り(忍び斥候)を見つけるために何度も確認すること。蟠りとは忍び斥候で、姿を隠して軍の様子を探る忍びのこと。
【超訳】目の前の事に集中していると、過ぎた事には無頓着になる。終わったものだと思って、次へ次へと気持ち