見出し画像

集中して任務に臨むための忍者の環境づくり【義盛百首 忍歌 65】

画像1

「番所にて 忌ましむべきは高咄(たかばなし) 酒盛り・歌い 拍女・博益」
忍歌 義盛百首 第六五首

【現代語訳】番所では大声、飲酒、歌、女遊び、博打は禁止

【解説】番所は警備員の待機所で、番所内では大声での会話、飲酒、歌を歌う、女を連れ込む、賭け事を行うことは禁止である。どれも警備の気持ちを緩めて、心に隙を作り、敵に付け入るチャンスを与えてしまうので大変危険である。

高咄は番所の外に警備の油断を知らせてしまう。酒盛り(飲酒)は思考力を鈍らせて気持ちを緩め、いざというとき酔って動けない。歌は気分を踊らせ番所全体の油断を生む。拍女は色欲によって気が緩み、思考を鈍らせ客観性を欠く。博打は感情を高揚させ理性を失わせる。

【超訳】仕事場では仕事と関係ない行為は慎む。作業と関係ない行為は集中力を逸らして生産性を低下させる。また、目的達成意識を阻害させてやり切る力を失わせてしまう。集中力を逸らす、気持ちを損なうような環境や行為は自分だけでなく人にも伝染するのでチームでの仕事では特に注意。集中して作業・目的に取り組めるような環境づくりを考えるとよい。


義盛百首とは…
伊勢三郎義盛に仮託し作られた忍者の心得を読んだ計百首の歌。伊勢三郎義盛は伊賀出身で、源義経の配下で忍者として活躍したとされる。義盛百首は忍歌と呼ばれることもあり、軍法侍用集や万川集海などの忍術書に登場する。


🥷忍者の思考と精神を身につけるべく、日々修行を行ってますので見届けてもらえると幸いです。あとお仕事のご依頼もお待ちしております🙇‍♂️。サポートは兵糧(ひょうろう)に使わせていただきます。 WEB:https://shinobi-design-project.com/home