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怪しい人物を見つけてもすぐに責め立ててはいけない。目的達成のための忍者の発想転換法【義盛百首 忍歌74】

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「夜回りに 不審のものを 見付けなば 知略を回し 生捕にせよ」
忍歌 義盛百首 第七四首

【現代語訳】夜回りで不審者を見つけたら、知略で仕掛けて生捕りにする

【解説】夜回り(夜の巡回警備)で不審者を見つけた場合、知恵を使った戦略で仕掛け生かしたまま捕らえる。死人に口なし、何をしようとしていたか?敵の情報を引き出すため生かしておく。不審者を見つけたら、仲間だと思ってる風を装いさりげなく声をかけ、隙を伺って捕らえる。

【超訳】怪しい人物を見つけてもすぐに責め立ててはいけない。仲間を装い、相手の油断を誘って本心を聞き出してから、義(正義)をもって倒す。最初は相手に話を合わせるようにし、共感・信頼感をもって相手の本音・目的を引き出す。本音・目的がわかればこれを防ぐ事もできるし、自分の目的に誘導したり、すり合わせたりできる。


義盛百首とは…
伊勢三郎義盛に仮託し作られた忍者の心得を読んだ計百首の歌。伊勢三郎義盛は伊賀出身で、源義経の配下で忍者として活躍したとされる。義盛百首は忍歌と呼ばれることもあり、軍法侍用集や万川集海などの忍術書に登場する。


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