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環境の変化から異変に気づく。忍者の観察力【義盛百首 忍歌72】

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「森林 寝鳥騒ぎて 立つならば 敵のあるぞと 用心をせよ」
忍歌 義盛百首 第七二首

【現代語訳】森林で鳥が騒いで飛立つのは敵がいるから。用心するように

【解説】森林の木々で鳥が休んでいるとき、そこに人が近づくと鳥は驚いて騒ぎ飛立つ。伏兵や忍びは森林の陰に隠れこちらに攻撃を仕掛ける事があるので、目で敵の姿を確認できなくても鳥や動物が騒ぎ出したのを見て敵がいる事を察するのが大事。

【超訳】環境の変化から異変に気づく。AによってBが起こり、BによってCが起こるという流れ、因果律を考えて現在の状況変化と起ころうとしている未来を予測し対処する。物事が突然変わるという事はなく、気づかないうちに徐々に変化し、気づいた時には大きな変化になっているだけ。大事なのは注意力、微細な変化を察することが肝要。


義盛百首とは…
伊勢三郎義盛に仮託し作られた忍者の心得を読んだ計百首の歌。伊勢三郎義盛は伊賀出身で、源義経の配下で忍者として活躍したとされる。義盛百首は忍歌と呼ばれることもあり、軍法侍用集や万川集海などの忍術書に登場する。


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