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耳を澄まして変化を知る。忍者は聴覚で異変を察知する【義盛百首 忍歌67】

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「夜回りや 大事の番を する時は 静まり居つつ 物音を聞け」
忍歌 義盛百首 第六七首

【現代語訳】夜の巡回や重要な警備をする時は、静かにし物音を聞くようにする。

【解説】夜間のパトロール、重要施設の警備をする時は静かに警戒を行う。敵忍者が近づく音や鍵を壊す音など変な物音がしないか耳を澄まして注意深く聞く。目で確認できるのは向かって前方向だけだが、耳は360度全方位感知できるので変化を察知しやすく重要。

【超訳】視覚は目を凝らして観察するのに向いているが、聴覚は変化を察知することに向いている。耳で微妙な変化を聴き取り、目で詳細を確認する。異変は耳で察知することが多く、外壁を叩いて中の不具合をチェックしたり、サイレンを鳴らして緊急事態を知らせるなど聴覚を利用するものは結構ある。目で観るだけではなく耳でも観るようにしてみると、気づかなかったことに気づけるようになる。


義盛百首とは…
伊勢三郎義盛に仮託し作られた忍者の心得を読んだ計百首の歌。伊勢三郎義盛は伊賀出身で、源義経の配下で忍者として活躍したとされる。義盛百首は忍歌と呼ばれることもあり、軍法侍用集や万川集海などの忍術書に登場する。


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