上手な嘘のつき方:忍術「蛍火の術」の心理戦【忍者の技と知恵 #351】
敵軍に頭のいい軍師がいるとき、忍者は敵軍師と自国が内通している偽の手紙を作って送り、軍師を陥れる謀略を仕掛けます。これを忍術では「蛍火の術」といいます。自国を裏切り、敵国に寝返った人がいれば、この人と味方が内通している偽手紙を持った敵忍者を敵城に送り込み、わざと捕まらせて内通している偽情報を流します。
敵国に寝返った裏切り者は、敵の視点ではもしかして忍者ではないか?…という拭いきれない疑いを常に背負っています。その疑心を利用し、偽手紙という物的証拠と、それを運ぶ忍者という協