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プラントベース栄養学コース受講を終えて

先日2022年1月末のこと、英国ウィンチェスター大学のオンラインコース
「Plant-based Nutrition(プラントベース栄養学)」を修了しました。

受信した修了証をポチっとダウンロード✴︎

英国ウィンチェスター大学の
Plant-based Nutrition(プラントベース栄養学)
受講修了証

この講座で学べるのは

Whole Food Plant-Based Diet(ホールフード・プラントベースの食事法)の
○栄養学的な効果
○慢性疾患の予防と医学的臨床試験結果
○持続可能な食生活について

などを含め様々です。

ホールフード=未精製
または極力精製されていない食品
プラントベース=植物性

受講に至った経緯

2020年に師範まで学び修了した、日本発祥のマクロビオティックという
食事法と関連する部分が多く、以前から菜食の栄養学に興味を持っていました。

マクロビオティックを学んだ経緯は、
2017年、体調不良&遅延型グルテンフリーアレルギー発覚をきっかけに、医師の指導のもと食事療法をすることとなりました。しかし、治療開始当時は控えなければならない食品が多すぎて、自己流での調理に限界を感じており、試行錯誤の結果マクロビオティックの食事法・スクールへ辿りついたのでした。

⚠︎マクロビオティックはグルテンを含む調理をするので、グルテンフリー生活をしている場合は調整が必要です

マクロビオティックを学んだ2年間で、生活に取り入れることのメリットを知り、食材の選び方や調理法を習得しました。また、体調不良はすっかり改善!

しかし、もう少し深掘りしたい!と感じていたのが【栄養学的】な部分。

今回の受講で知りたかった部分を補い、さらに新しい学びと発見。とても充実した8週間でした。

受講して本当によかった!

ちなみに、他の日本人の方々のプラントベース栄養学・受講体験を拝見すると、アイビー・リーグの一つである、米国コーネル大学のオンライン講座を選択されている方が多いように感じます。

受講に向けた事前準備と受講スタイル

これまで語学学習の経験はあり、アルファベットに抵抗はないものの
、外国語でアカデミックな内容を学習するのは初めての経験。申し込み後、受講まで3ヶ月ほど時間があったので、効率よく学習し課題をスムーズにこなせるように、事前準備をしました。

どのような内容で事前準備を進めようかとても悩んでいたのですが、相談に乗ってくれた翻訳者をしている友人のアドバイスがとても役立ちました!語学力の向上はもちろん必要だけれど、母国語での知識強化も同じかそれ以上に重要。

管理栄養士受験対策用のテキストと栄養学の参考書を購入し、専門的な用語や基礎疾患などについて日本語でよく理解できるように、1日数時間ずつの学習を継続してみました。

受講開始前に大学の指示通りセットアップを行い、専用のeラーニングシステムにログイン。受講期間が開始すると、システムの手順に従い1週間分の参考資料を読み講義を聴いて、課題(小テスト数回とディスカッション記述)に
取り組みます。課題が終了すると次週の資料が閲覧可能になる、という流れで進んでいきました。

6週間分の課題を8週間以内に仕上げれば良いので、時間的余裕も考慮されたスケジュールでした。また講義は録画されたものを視聴できるため、不明な部分があっても理解できるまで繰り返し聴いたり調べられるのはノンネイティブにとって優しく良いポイント!とても受講しやすい講座でした。

このコースを終え感じていること

野菜はもっと食べた方が良い

いわゆる葉っぱ類だけでなく全粒穀物、豆類、海藻、カラフル野菜に果物も。人間が健康的に人生を生き抜くには、どうやら野菜が全然足りていないらしい...!

動物性食品は選び方と摂取量・頻度が大事

ホールフード植物性の食事法というのは「絶対に菜食になる」ということを
強制するようなモノではなく、栄養学的に人間の体には野菜中心の食生活推奨。加工度合いの高い食品は避けて、なるべくホール(丸ごと)に近い状態で食べると良いよ、ということ。

最新の研究結果などに基づく事実としては「植物性食品のみでもカラダに
必要な栄養素を十分に摂取できる」とのことでした。

そして動物性食品を食べたい人は、健康を維持しやすい摂取量・頻度があるし、どんな環境で飼育された動物の製品なのか?ということを理解して摂取するのがベター。というようなこと。

日本食はすばらしい

海藻・味噌・納豆・にがりで作られた豆腐。日本で生まれ育つ人にとって馴染み深い、しかし西洋の食文化には存在しないこれらの食材が、健康を維持増進させることに役立つとして、今回の講義の中で推奨されていました。

つい外や遠く、新しい何かに目を向けてしまいがちだけれど、あらためて身近な食材のすばらしさを実感!

今は人の健康だけじゃなく
地球の健康も考え
食事を選択する必要がある

わたし自身が感じていた以上に地球は再生不可能な状態に日々近づいている、というショッキングな事実。

「人間の健康を維持できる=地球の健康」
ではないということ。


とてもここに全ては書ききれませんが

「ホールフード・プラントベース」という言葉は、その考え方や食べ方を含め今後より一層わたしたちの日常へ浸透していくでしょう。

また、現在のところ自分にとって1番しっくりくるなぁと感じる食事法であり、方向性を再確認する良い機会にもなりました。

「たかが食事」と感じる人もいるかもしれないけれど、自分の大切な人たち、さらにその人たちが大切に想う人々が幸せに生きていくためには?と考えると、わたしはどうしても「食」に辿り着いてしまう。

ただ、食の好みや身体が何を必要としているのか?は人それぞれです。

例えば我が家の現在の食生活は、完全菜食ではなくどちらかというと「フレキシタリアン」や「リデュースタリアン」という部類に当てはまります。

日ごろ主に食事を共にするのは我が夫。彼は環境問題にはとても興味があるし、野菜をしっかり摂取することも心がけています。牛乳や卵には特にこだわりはないけれど、完全に肉や魚を食べない食生活へ切り替えることは難しいという意見。

一方わたし自身は、遅延型グルテンアレルギーがあり、回復した体調を維持していきたい為、日常的にグルテンとカゼイン(乳製品)を除去する生活を続けているのですが、多少困るのが外出時。

以前に比べグルテンフリーの選択肢も増えたし、乳製品不使用(プラントベース)の選択肢も増えたのですが、グルテンフリーとプラントベース両方を叶える選択肢は、まだとても少ないのが現状です。(だから自分でレシピを作っているのですが…!)

その為どちらかを選ぶとしたら、自分にとって害の大きいグルテン除去を優先します。

グルテンフリー料理には乳製品が使われていることが多く、プラントベース料理(ヴィーガン)にはグルテンが含まれることが多いのです…

グルテンフリー&プラントベースの選択肢があれば、積極的にそれを選びたいのにな〜というのが常日頃の思いです。(もちろん美味しいことが前提です!)

そこら辺は今後の変化に期待するとして!

環境に配慮することは良いとわかっていても、アレルギー持ちだったりすると体調を優先するし、一緒に食事をする人の「食の喜び」を否定することも私にとっては難しい。

そこでこのコース受講を機に、我が家の食生活を夫と共に見直し「お魚週1〜2食、お肉週1食」習慣をしばらく続けてみることにしました。

以前はだいたい1日3食のうち1〜2食の割合で、動物性食品を含んでいましたが、大幅に削減!元々ふたりとも野菜・果物をたっぷり食べることに抵抗がなく、今回の見直しで購入する野菜・果物の種類を増やし、より彩り豊かになったので、改善後の食習慣も無理なく楽しめています。

また今はまだご時世的に友人などと外食する機会に恵まれませんが、そういった場合は何より一緒に過ごす人たちとの時間やその場の雰囲気を楽しむことを優先したい、という気持ちもあったりします。
(※こちらはコロナ禍に書いた内容のため)

このような感じで、我が家の食生活はとてもフレキシブル。

「菜食に興味はあるけどハードルが高い」そのような声も耳にします。ホールフード・プラントベース食を中心とし、食を共有する人たちの食の好みなどを含め丁度よいさじ加減を探りつつ食生活を調整することは、体調管理また地球環境のためにも、多くの人にとって取り入れやすい選択肢となるのではないでしょうか?

何が「良い」とか「悪い」とか決めつけるのではなく、
「丸ごとの野菜をもっと食べよう!」
「地球の健康を守ろう!」

というような大きなコンセプトのもと、皆がそれぞれの食生活を振り返る
きっかけにできるのが、ホールフード・プラントベース食の良さなのではないかと感じています。

長くなってしまいましたが、ここには書ききれなかった事を含め、今回学んだ中で良いなぁ✴︎と感じたことは、今後のレシピづくりや発信へ積極的に
取り入れていきたいと考えているので、このページを訪れてくださる方々へ
講座が修了し感じたことを知ってもらえたら...…と思い共有することにしました。

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