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祖母との思い出。英国で紫蘇ジュース&副産物ゆかりも自家製してみる・レシピあり

青Shisoにつづき赤Shisoにも出会う

以前の投稿、
「なめたけ炊き込みシソ混ぜごはん」
を作る際、ロンドンの市場で入手した
英国産Shiso(シソ)の袋の中に、あるとき
赤Shisoが混じっていました。
これは珍しい!

ロンドンのファーマーズマーケットで
購入した赤シソ

青と赤わけて梱包されているわけではなく、
青Shiso(9割ほど)の中に赤が少しだけ
混じっている感じ。
よーく見ると、袋ごとに赤Shisoの量もちがう…。

そしてこの赤Shisoを見ていたら、子どものころ
同居していた祖母が、夏になると作っていた
紫蘇ジュースを思い出しました。

日本で青シソ(大葉)は年中見かけるけど、
赤シソが出回るのは6〜7月ごろのみ。
英国でも期間限定だろうか…?と思うと、
懐かしのジュースを作ってみたい気持ちが
湧いてきて…赤Shisoをある程度の量確保する
ためだけに、2袋も購入してしまいました。

じつは紫蘇ジュース、大好物というわけでは
ないのですが…笑 
思い出の味に触れてみたくなる瞬間、ときどき
おとずれたりしませんか?

紫蘇ジュースって、1.5ℓの水で作るレシピ
というように大量に作るイメージ…果たして
この少量でどのくらい作れることやら。笑

祖母との思い出

同居していた父方の祖母の印象は、物心ついた
ころからずっと“手仕事の人“でした。

両親が共働きだったわが家は、子ども時代の
ほとんどを祖父母とともに過ごしていたせいか、
祖母から受けた影響はとても大きいように
感じています。

編み物、裁縫、家事の基本そして季節の手仕事。
昔はその環境が当たり前すぎて、はっきりと
気付けなかったのですが、これまでいち人間
として不自由を感じず、むしろどの土地で暮らし
ても、日常を充実させながら生きてこられた
のは、祖母の教えが生きる力を育んでくれた
からなのかもしれません。なんてありがたい。

祖母が庭で育てていた赤シソの葉が茂るころ
になると、冷蔵庫のなか麦茶のとなりに、
祖母の紫蘇ジュースは常備されていました。
「夏バテしないように」という祖母の愛情。
懐かしい子どもの時代の記憶です。

後悔しているのは、
レシピを聞き出していなかったこと!
永遠なんてないのは頭で理解していても、
育った家を出て暮らすようになってからも
長い間ずっと、祖母は“実家へ行けばいつでも
家に居て会える“という存在だったので…
当たり前の日常のシアワセとそのありがたみを
祖母が99年9ヶ月という長い人生を全うして
旅立ち、しばらく経った今…
今頃になってじわじわ感じたりしています。

紫蘇ジュースに限らず、日常の些細な場面で
「コレってどうしてた?」と、
もう今さらなのに、聞きたいことがちらほら
出てきたりするもの。

紫蘇ジュースは舌の記憶をたよりに調整し、
祖母が作っていたのと同じストレートで飲む
タイプに仕上げてみました。

赤Shisoの量が少なかったこともあり、
あえて少量でも作れるレシピがあっても
悪くないような気がしてきました。

それでは、来年のためにも覚え書き。

飲んだことがないけど、気になる…という方は
赤シソが出回っているこの期間にぜひ♪

紫蘇ジュース作りかた

[材料]

⚫︎赤シソ 25g (茎ごとでOK)
⚫︎水 500ml
⚫︎きび砂糖 30-40g
⚫︎りんご酢 50ml

☑︎りんご酢について。今回はリンゴ果汁を自然発酵させて作る、オーガニックのアップルサイダービネガーを使用しました。製造過程で加熱せず作るので、酵素が生きたままの発酵食品です。少量のリンゴ果汁にアルコールを添加し作る一般的なリンゴ酢とは異なります。腸内環境を整えるために、料理へ活用したりドリンクに混ぜて飲むなど、常備し日常的に摂るようにしているお酢。使用するお酢の種類で味わいも変化するので、お好みでどうぞ♪

[手順]


赤シソをボウル大へ入れ何度か水を入れ替えながら良く洗う。※葉を破らないように注意しつつ丁寧に洗う。


鍋に湯を沸かし、水を切った赤シソを入れ5分ほど煮る。

沸騰したお湯で赤紫蘇を煮ている

赤シソを取り出して水分を切り、火を止める。
砂糖を加え混ぜる。


分量のりんご酢を少量ずつ加え、味を見ながら調整する。

熱いうちに、消毒した瓶へ詰める。粗熱を取ってから、冷蔵庫で冷やす。

グラスに注がれた紫蘇ジュース

☑︎冷蔵庫へ入れ3、4日以内に飲み切ると良いでしょう。

最後に加える酸は、
クエン酸・レモン汁・りんご酢など
いくつか選択肢があるのですが、
祖母はどれを使っていただろう?と悩み、
今回はりんご酢にしてみました。
けど、はたして当たっているのか?
叶うことなら祖母と夢集合で答えあわせ
させて欲しい気分です!笑

ストレートで飲むととても懐かしの味
なのだけど、わたしにはちと濃すぎるので…
炭酸水で薄っす〜く割って飲むのが好きです。
紫蘇フレーバー水という感じ。

これなら紫蘇ジュース苦手という人でも、
飲みやすく夏バテ予防以外にも美容と健康に
うれしい効果がさまざま期待できるという、
紫蘇ジュースのメリットを摂ることができる
ので、おすすめです。

夏日のロンドンと紫蘇ジュースの炭酸水割り

このキレイな紫色を見るのも好きなのです。
ちなみに、レモネード割りもおいしいですよ♪

紫蘇ジュースのおいしい副産物ゆかり

紫蘇ジュースを煮出して搾ったあとの葉を使い、
ゆかりも作ってみました。

[作り方]

だしがらの総量1/5程度の酢を揉み込む。
網などに広げカラッカラになるまで干す。

よく乾燥させた煮出したあとの赤紫蘇

フードプロセッサーやミルで粉々にする。

粉状になったら味をみながら焼き塩を混ぜ、
完成♪

黒米を混ぜて炊いた玄米ご飯と自家製ゆかり

なんだか…記憶の中の市販品とは違い、具合が
悪そうな色のゆかりになってしまいました。笑
でも味はちゃんとアノゆかりです!

ゆかりは梅干しを漬けたあとの赤シソで作る
イメージでしたが、紫蘇ジュースのだしがらでも
作れるとは!これは、うれしい新発見でした。

エキスも葉もまるごと無駄なく調理しいただく
伝統的な食べ方って、人にも環境にも優しくて
素晴らしい!

そして、日本恋しさに何でも作れる気がしてくる
異国暮らしの中では、和食への執念により
これまで自ら購入した記憶のないゆかりまで
作ってしまう自分に驚いてもいます。笑

自家製ゆかり、予想以上においしく大満足♪

それでは、また!

シソはシソでも青紫蘇レシピは
こちらをどうぞ。

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夏の思い出

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