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GIGAスクール構想の実現目指して、日々の実践?を積み重ねてたりいなかったり。YouTubeもご覧ください。http://www.youtube.com/channel/UCNKPMnYGJdtK_kuckippWJQ?sub_confirmation=1

マガジン

  • 関数男物語〜職員室デジタライゼーション〜

    小学校教員 関数男がICTを武器に働き方改革を進めていくハーフフィクションサクセスストーリー。

  • ICT全部盛り「やまなし」

    これまで様々な場面で活用してきたGoogleアプリやPadlet、kahootなどのブラウザアプリ。それらをフル活用して、「やまなし」の授業をやってみる! もちろん、目指すのは国語学習の質を高めること。さぁどうなることか!?

  • 鬼道AI

    職員室デジタライゼーションのネクストステージ。

  • 職員室デジタライゼーション

    「資料は、PDFで配付する」 これって実は、「デジタイゼーション」の段階でストップしているよなぁ。と感じたことから、改革に向けて取り組んだこと、取り組んでいることを紹介していきます。

  • キタチャンネルトーク

    音声配信で日々の雑感、実戦を投稿していきます。 働き方改革、GIGAスクール、授業実践、アプリ活用などなど。

記事一覧

「やまなし」 with AI ③ 車輪を再発明する

 学校行事等の兼ね合いで全く進んでいない「やまなし」実践ですが、準備はこっそり行なっています。今回は、こっそり準備の裏話を紹介します。 1 Googleドライブ最強 …

「やまなし」 with AI ②〜まずやったこと〜

こんばんは。「やまなし」やるやると言っといて、学校行事や出張が重なり、実際はまだ一時間しか行なっていません。その一時間も担任代行のため急遽行なったたため、諸々の…

「やまなし」with AI はじめの一歩

 だいぶご無沙汰しております。このnote含め、様々なSNSでの発信が停滞しておりました。別に心身の不調や様々な事情があったわけではございません。 単純に、僕自身が「…

関数男物語〜さまよえるやばいフォルダ05〜

島倉の協力を得て、フォルダ作成は順調に進んだ。自治体の共通ルールに準じる形でフォルダ構成を作成する。次年度のことを視野に入れ、元となるフォルダを作成した上で、今…

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関数男物語〜さまよえるやばいフォルダ04〜

 フォルダ構成に悩みを抱える者同士、話が早かった。数男からの相談を受けた島倉は、早速、「文書分類番号一覧表」を提示した。 「まずは、年度ごとのフォルダを作成し、…

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関数男物語〜さまよえるやばいフォルダ03〜

 悪夢のようなフォルダを次々に漁っていく。「どこかに規則性はないか…。」「そんなものは、存在しない。」五里霧中で作業していくが、解決の糸口は見つからない。年度の…

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関数男物語〜さまよえるやばいフォルダ02〜

 小学校の夏休みといえば、世間では「教員も休みなんだろう。」と思われているかもしれないが、実際は違う。子どもの登校しない間に会議を行ったり、作業や研修を行ったり…

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関数男物語〜さまよえるやばいフォルダ01〜

9月1日−  日中の暑さは、まだ続いているが、朝夕の気温はだいぶ下がった。数男は、これまでにないくらい晴々とした気持ちで始業式を迎えていた。夏休みの間に作成した…

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関数男物語〜つながる希望02〜

 一心不乱にキーボードを叩く。その度に、数男の脳内にあったイメージが具体化していく。先週末の慰労会を終え、職員にも本格的な夏休みが訪れた月曜日。出勤している職員…

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関 数男物語〜つながる希望01〜

「1学期、本当に助かったよ。」  高木も数男の労を労う。渡辺の事故により、高木は急遽担任代行となった。教務主任として学校全体に関わる業務を遂行しつつ、担任の業務…

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関数男物語〜インターミッション06〜

 キンキンに冷えたビールのジョッキがテーブルに並び始める。午後7時を過ぎてもなお、外はむせかえるような暑さに包まれている。人数分のジョッキが置かれたところで、そ…

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関数男物語〜灼熱のヒト04〜

 怒涛の学期末を乗り越え、ようやくホッとひと息をつける夏休みを迎えた。夏休みといっても、教職員は休みになるわけではない。この期間にも研修や会議、職員作業などの予…

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関数男物語〜灼熱のヒト03〜

 数男は職員室を飛び出すと、PCルームへと向かった。その手には、USBフラッシュメモリが握られていた。この中には、各学年の主任から預かった印刷物のデータが入っている…

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関数男物語〜灼熱のヒト02〜

 ようやくのことで最後の一人分の所見シールを貼り終えた数男は、冷蔵庫から冷たい麦茶をコップに注いで一息ついた。しかし、周りを見渡せば未だに通知表作成に四苦八苦し…

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関数男物語 〜灼熱のヒト01〜

 夏。日本海から押し寄せる湿度。山間の盆地にある間黒市は、信じられない熱気と湿度に包まれる。数男の勤務する表計算小学校の職員室は、地獄のようだった。学期末の夕方…

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「やまなし」 with AI ③ 車輪を再発明する

「やまなし」 with AI ③ 車輪を再発明する

 学校行事等の兼ね合いで全く進んでいない「やまなし」実践ですが、準備はこっそり行なっています。今回は、こっそり準備の裏話を紹介します。

1 Googleドライブ最強

 教材準備として「教材文のテキストデータ」を用意することにしました。実際のところ「やまなし」は、かつてWordに打ち込んでいたのでデータをもっていましたが、「ゼロベースでテキストデータを作成する」という想定で準備を進めました。実際

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「やまなし」 with AI ②〜まずやったこと〜

「やまなし」 with AI ②〜まずやったこと〜

こんばんは。「やまなし」やるやると言っといて、学校行事や出張が重なり、実際はまだ一時間しか行なっていません。その一時間も担任代行のため急遽行なったたため、諸々の準備は、これからと言ったところです。
ですが、この「急遽決まった飛び込みの1時間」を通して、面白いことがわかりました。今回は、この「飛び込みの1時間」について紹介したいと思います。

1 物語と出会う→初読の感想 with AI

 ものす

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「やまなし」with AI はじめの一歩

「やまなし」with AI はじめの一歩

 だいぶご無沙汰しております。このnote含め、様々なSNSでの発信が停滞しておりました。別に心身の不調や様々な事情があったわけではございません。

単純に、僕自身が「インプットモード」に入っていたからなのです。

 僕の「インプットモード」というのは、ジャンルにこだわらず興味のあることを吸収することに専念する時期なのです。
 今回の「インプットモード」では、沢山の教育書を読みました。それ以上に沢

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関数男物語〜さまよえるやばいフォルダ05〜

関数男物語〜さまよえるやばいフォルダ05〜

島倉の協力を得て、フォルダ作成は順調に進んだ。自治体の共通ルールに準じる形でフォルダ構成を作成する。次年度のことを視野に入れ、元となるフォルダを作成した上で、今年度の分のフォルダを仕上げたのだ。
 島倉の話によると、この文書分類番号が大幅に変更されることは稀らしい。仮に変更されたとしても、3桁の数字で対応できる範囲なので元フォルダを少しいじれば良いだろう。

しかし、フォルダ作成を進めていく際、数

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関数男物語〜さまよえるやばいフォルダ04〜

関数男物語〜さまよえるやばいフォルダ04〜

 フォルダ構成に悩みを抱える者同士、話が早かった。数男からの相談を受けた島倉は、早速、「文書分類番号一覧表」を提示した。

「まずは、年度ごとのフォルダを作成し、その中に、この分類番号に準じる形でフォルダを作成しましょう。」

 島倉の提示した案は、数男が何となく想定していたものとピッタリと一致していた。実は、職員室の壁面には多数のリングファイルが保管されている。それらには、3桁の分類番号が振られ

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関数男物語〜さまよえるやばいフォルダ03〜

関数男物語〜さまよえるやばいフォルダ03〜

 悪夢のようなフォルダを次々に漁っていく。「どこかに規則性はないか…。」「そんなものは、存在しない。」五里霧中で作業していくが、解決の糸口は見つからない。年度の中にフォルダを作っている分掌があれば、計画の中に年度ごとのフォルダを作成している分掌もある。貴重な夏休みの半日を費やして数男が出した結論は、

「これまでのフォルダ構成を無視すること。」

だった。とてもではないが、数男一人の力でどうにかで

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関数男物語〜さまよえるやばいフォルダ02〜

関数男物語〜さまよえるやばいフォルダ02〜

 小学校の夏休みといえば、世間では「教員も休みなんだろう。」と思われているかもしれないが、実際は違う。子どもの登校しない間に会議を行ったり、作業や研修を行ったりする。それでも、敏腕教務主任高木の采配で、表計算小は、8月いっぱいは会議や研修などの予定はない。担当している分掌によっては、市や県からの指定の研修などがある場合もあったが、それ以外は、各々が自由に休暇を取れる環境が整えられていた。

 数男

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関数男物語〜さまよえるやばいフォルダ01〜

関数男物語〜さまよえるやばいフォルダ01〜

9月1日−

 日中の暑さは、まだ続いているが、朝夕の気温はだいぶ下がった。数男は、これまでにないくらい晴々とした気持ちで始業式を迎えていた。夏休みの間に作成した「Excel出席簿」が正式に運用開始されることになった。

 関数を使った仕組み自体は、夏休みの前半にできていた。早速、出来上がったものを提示したところ、教頭、教務主任からは絶賛された。正直、有頂天になっていた数男のシステムにストップをか

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関数男物語〜つながる希望02〜

関数男物語〜つながる希望02〜

 一心不乱にキーボードを叩く。その度に、数男の脳内にあったイメージが具体化していく。先週末の慰労会を終え、職員にも本格的な夏休みが訪れた月曜日。出勤している職員もまばらになってきた。数男も長期の有給を取る予定だった。
 にもかかわらず、数男は出勤し、黙々とパソコン作業を行なっていた。慰労会の際、高木に聞いたデジタル伝言板の作業はまだ始まっていない。しかし、数男は、デジタル伝言板が導入されるタイミン

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関 数男物語〜つながる希望01〜

関 数男物語〜つながる希望01〜

「1学期、本当に助かったよ。」

 高木も数男の労を労う。渡辺の事故により、高木は急遽担任代行となった。教務主任として学校全体に関わる業務を遂行しつつ、担任の業務も行えたのは、高木の経験によるところが大きいのだろう。その苦労は微塵も感じさせずに、1学期を乗り切った。
 もちろん、数男の預かり知らぬところで高木は苦労をしているのだろう。実際、教頭と高木から相談を受けた「職員伝言板ツール」については、

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関数男物語〜インターミッション06〜

関数男物語〜インターミッション06〜

 キンキンに冷えたビールのジョッキがテーブルに並び始める。午後7時を過ぎてもなお、外はむせかえるような暑さに包まれている。人数分のジョッキが置かれたところで、それぞれが手を伸ばす。我慢の限界だった。

 「乾杯!」

 氷点下以下まで冷やされたビールが一気に流れ込み、暑さとともに一学期の疲労を押し流していく。今夜は、表計算小の一学期の慰労会だった。終業式の夜に行われることの多い慰労会だが、月曜日が

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関数男物語〜灼熱のヒト04〜

関数男物語〜灼熱のヒト04〜

 怒涛の学期末を乗り越え、ようやくホッとひと息をつける夏休みを迎えた。夏休みといっても、教職員は休みになるわけではない。この期間にも研修や会議、職員作業などの予定がある。
 幸いにも表計算小の教務主任である高木は、「夏休みは休むべきだ!」と提唱し、夏休み最初の一週間に会議などをできるだけ詰め込み、8月上旬からは年次休暇や夏季休暇を取得しやすい環境を整えてくれていた。

 しかし、心置きなく夏休みを

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関数男物語〜灼熱のヒト03〜

関数男物語〜灼熱のヒト03〜

 数男は職員室を飛び出すと、PCルームへと向かった。その手には、USBフラッシュメモリが握られていた。この中には、各学年の主任から預かった印刷物のデータが入っている。もちろん、通知表など個人情報が含まれるデータ以外である。このUSBメモリをPCルームのPCで使う許可も得ていた。

 そう。湿気と熱気で稼働しなくなった職員室のプリンターや印刷機以外に、PCルームにもプリンターがあることを思い出したの

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関数男物語〜灼熱のヒト02〜

関数男物語〜灼熱のヒト02〜

 ようやくのことで最後の一人分の所見シールを貼り終えた数男は、冷蔵庫から冷たい麦茶をコップに注いで一息ついた。しかし、周りを見渡せば未だに通知表作成に四苦八苦している職員が多い。中には、今ごろになってもテストの採点をしている者までいる。

「これは、まずい…。」

 学期末という大義名分を得て、堂々と時間外労働を「仕方ない」とする表計算小の職員室の雰囲気に数男は危機感を覚えた。普段、比較的早く帰宅

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関数男物語 〜灼熱のヒト01〜

関数男物語 〜灼熱のヒト01〜

 夏。日本海から押し寄せる湿度。山間の盆地にある間黒市は、信じられない熱気と湿度に包まれる。数男の勤務する表計算小学校の職員室は、地獄のようだった。学期末の夕方。悲鳴にも似た叫び声が印刷室で飛び交っている。

「印刷機が、壊れました!」
「プリンターの調子がおかしいです。」

 そう。湿度のせいで、紙という紙が湿気ってしまい、印刷機やプリンターを詰まらせ続けているのだ。しかし、かと言って印刷を止め

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