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切り絵アート

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切り絵アートのご紹介。
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記事一覧

切り絵作品「母性」

切り絵作品「母性」

過去の作品を大整理。20代前半の時に作った、「母性」、A0サイズくらいのまあまあ大作。なぜか、子供を持つことさえも想像がつかなかった20代前半に、子を持つ母親の心情を切ったもの。今この作品を自分で見ても、子供を思う気持ちは、たしかにだいたいこんな感じかな、って思える。

どんなことがあっても、とにかく前へ前へと進んでいく。転んだまま立ち止まっている場合じゃない。ゆっくり抱きしめている時間も大事だけ

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月の孤独

月の孤独

sometimes, Only art heals heart. Only art is true.

真実の光のつぶが引力ですこしづつ歪曲して、風に舞う。そこには曖昧な境界線が生じて、不確かな世界だけが残される。

月は、星の数だけ真実があることを知っている。剥き出しの真実は諸刃の剣。けれども肥沃した言葉たちや、あべこべの世界が無に帰すのは、その真実に深く触れた時だけ。artは、傷だらけの真実を

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百貨店展開のきっかけとなった切り絵ディスプレイのお仕事

百貨店展開のきっかけとなった切り絵ディスプレイのお仕事

2016年のクリスマスシーズン。

ダイヤモンドやパール等を中心としたジュエリーブランド sintillante(シンティランテ)さんの高島屋での期間限定イベントにて、素敵なジュエリーの数々をイメージしつつ、ディスプレイのデコレーションをさせて頂いた時のこと。

ディスプレイは、当時取り組んでいた切り絵の雪デザイン300種の中から選りすぐりの雪の結晶で、シンティランテさんのお店を飾りました。

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巨大切り絵の舞台装置

巨大切り絵の舞台装置

原作:T・ワイルダー「ロングクリスマスディナー」
中野成樹+フランケンズ,の短々とした仕事

『家族でお食事夢うつつ』舞台切絵作品のご紹介。

アメリカ中西部のとある田舎町。ある一家の、毎年毎年行われるクリスマスシーズンのディナー。90年にもわたる、幾度ものクリスマスを経て、3代もの家族の入れ替わり。この家に初めてやってきた時は、価値ある環境だった。でも現代では、風化して廃れた片田舎の家。そんな一

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満月と新月、そして海。(卓上KIRIE ART)

満月と新月、そして海。(卓上KIRIE ART)

満月、新月、海のモーフは、作品にするにはとてもやりがいのある、神秘的な世界。私が最初にこれらのモチーフに取り組んだのは、西麻布にあるフランス料理屋、フレンチモンスターさんとのコラボがきっかけ。

徳島産の食材を中心にフランス料理店を展開しているフレンチモンスターさんから、

「鳴門の渦潮は、満月と新月の日にその渦が大きくなる。地元の人たちにとっては『当たり前』すぎるその神秘的なエピソードを、外の人

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夜桜 〜枝垂れ桜〜

夜桜 〜枝垂れ桜〜

春になりました!

桜の季節ももう目前。

今年の関東での桜の開花は3月22日頃で、福岡、高知と同じ。

名古屋3月23日頃

鹿児島3月26日頃

広島3月27日頃

金沢3月31日頃

新潟と仙台4月6日頃

長野4月10日頃

秋田4月15日頃

青森4月18日頃

札幌4月25日頃

釧路5月10日頃

日本気象協会参考。

鹿児島が関東よりも開花が遅いのは不思議。もっと早くに咲くのかと思

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昨年手元を離れた作品たち

昨年手元を離れた作品たち

去年は久々の個展もあって、いくつかの作品が手を離れていきました。そのうち、自分でもお気に入りだった作品をご紹介。

こちらは、SNSでも特に評判が良かった作品で、2020年春ー夏頃、ちょうど、いまよりも自粛が厳しく外出しづらい時の作品。この時期は、コニュニケーションツールがネット上であることが多かったこともあってか、Facebook pageでは、かなりの反応をいただきました。

これを作った時、

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