近代体操(批評のための運動体)

批評のための明るく陽気な運動体。2021年4月17日始動。

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【概要】 批評のための運動体「近代体操」による読書会です。「聖性」や「聖なるもの」といったテーマについて、抽象的なものから具体的なものまで横断的に扱います。発表は、基本的には「近代体操」のメンバーが行い、参加者さんにはディスカッションに参加していただきます(聴講のみも可)。2023年2月から始まりますが、途中参加ももちろん大歓迎! 【活動方針や頻度】 ・月一のZOOMでの読書会が基本的な活動です。 ・参加者用のディスコードにご招待しますので、雑談や情報共有の機会もあります。 ・具体的には未定ですが、公開読書会なども検討しています。 【どんな人に向いているか】 ・天皇制や詩歌、「推し」活動に興味がある方 ・宗教論や詩論に触れてみたい方 ・思想的な本の読み方を学びたい方 ・思想的な問題に興味があり、話し合える場が欲しい方 ・批評、文学に興味がある方 など 【参加上求められること】 特にありませんが、積極的にご参加いただけると助かります。聴講のみも可です。

聖性論読書会

¥300 / 月

近代体操(批評のための運動体)

批評のための明るく陽気な運動体。2021年4月17日始動。

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【概要】 批評のための運動体「近代体操」による読書会です。「聖性」や「聖なるもの」といったテーマについて、抽象的なものから具体的なものまで横断的に扱います。発表は、基本的には「近代体操」のメンバーが行い、参加者さんにはディスカッションに参加していただきます(聴講のみも可)。2023年2月から始まりますが、途中参加ももちろん大歓迎! 【活動方針や頻度】 ・月一のZOOMでの読書会が基本的な活動です。 ・参加者用のディスコードにご招待しますので、雑談や情報共有の機会もあります。 ・具体的には未定ですが、公開読書会なども検討しています。 【どんな人に向いているか】 ・天皇制や詩歌、「推し」活動に興味がある方 ・宗教論や詩論に触れてみたい方 ・思想的な本の読み方を学びたい方 ・思想的な問題に興味があり、話し合える場が欲しい方 ・批評、文学に興味がある方 など 【参加上求められること】 特にありませんが、積極的にご参加いただけると助かります。聴講のみも可です。

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「聖なるもの」をめぐって——読書会のお知らせ【近代体操】

前置き2022年の11月、私たちは批評誌『近代体操』を創刊しました。創刊号のテーマは「空間/場所」。資本によって意味を奪われ平板になった空間に対してどのように抵抗してゆくべきか。私たちは1年間の読書会を経た上で創刊号を世に問い、新しい批評の地平を拓くことに挑戦しました。 第2号のテーマは、「聖なるもの」。 「聖なるもの」は、宗教学(宗教社会学/宗教哲学)でも、神学でも、人類学でも、文学でも扱われるような複雑な概念です。この概念のより厳密な内容については、読書会で触れること

    • 『近代体操』創刊号 内容紹介まとめ&告知(文学フリマ東京36)

      私たち批評のための運動体「近代体操」は、一冊の雑誌をつくるにあたって大ざっぱなテーマを決め、そのテーマに関する定期読書会や不定期のイベントを一年間行ってから特集テーマを明確化し、雑誌制作に取りかかる、という手順をとっています。 この取り組み全体を「セッション」と呼び、「セッション」を通じて、書き手の間で問題の所在についてのコンセンサスが得られ、そのうえで各自の問題意識からのアプローチが可能となります。また、この方針によって、雑誌制作のみならず、その過程や事後的なイベントも含め

      • 【第3回】聖性論読書会レポート:モリス・バーマン『デカルトからベイトソンへ』、ジャック・デリダ『信と知』

         昨年11月に『近代体操』創刊号「いま、なぜ空間は退屈か」を刊行し、今年2月から新たに第2号に向けて「聖なるもの」をテーマとしたセッションⅡに取りかかり、「聖なるもの」をめぐっての読書会も開始しました。  本読書会の概要については下の記事を参照ください。  また、創刊号についてはこちらを参照ください。5月21日(日)の文学フリマ東京に出店するので、ぜひ足を運んでみてください。出店ブースは、東京流通センター第二展示場の【お-56】です。  本記事は、古木獠による第3回読書

        • 【第2回】聖性論読書会レポート:デュルケーム『宗教生活の原初形態』、アサド『世俗の形成』

           『近代体操』第2号では、天皇をめぐる宗教性および信仰の問題、推しをめぐる現代消費文化の問題、言語におけるポエジーの問題、これらを横断的に「聖なるもの」という概念で取り扱う。    この「聖なるもの」というテーマの下で、2月18日から『近代体操』第2号に向けた読書会がスタートした。読書会の概要については、下記を参照。   本記事は、松田樹による、第2回読書会(23.3.18)の模様を伝えるレポートである。   第2回読書会では、今後の議論の土台として、「宗教」概念の諸相を抑

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        • 【聖性論読書会】Discordのご案内

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          【第1回】聖性論読書会レポート:大塚英志『少女たちの「かわいい」天皇』、宇佐見りん『推し、燃ゆ』

          2月18日から『近代体操』第2号に向けた読書会がスタートした。テーマは「聖なるもの」。読書会に関する詳しいことは下の記事を見ていただきたい。本記事は、第1回読書会の模様を伝えるレポートである。 第1回読書会では「天皇」および「推し」の問題に関わる、次の2冊が課題図書となった。 ◯大塚英志『少女たちの「かわいい」天皇』 (レジュメ担当:武久真士)サブカルチャー批評や物語論、大学論など多岐にわたる活躍を見せる大塚英志の、独特の天皇論集。昭和天皇を「かわいい」と感じる少女たちの

          イベントレポート:「『近代体操』創刊号「いま、なぜ空間は退屈か」刊行記念トークイベント:「批評/空間のほぐしかた(黒嵜想×福尾匠×左藤青×松田樹)」

          2023年1月17日、京都の出町座で『近代体操』の創刊記念イベント「批評/空間のほぐしかた」が行われた。本イベントはCAVABOOKSの協力のもと、批評家の黒嵜想・福尾匠両氏を招き、『近代体操』メンバーである左藤青・松田樹を含めた4人で「空間」あるいは「批評」について議論するというものである。 告知文から、イベントの趣旨を引用しよう。 イベント当日。開始の1時間前に集まった登壇者4人が待機しているイベントスペースに、徐々に参加者が集まり始めた。出町座3Fのイベントスペース

          『近代体操』創刊号 内容紹介まとめ&告知

          私たち批評のための運動体「近代体操」は、一冊の雑誌をつくるにあたって大ざっぱなテーマを決め、そのテーマに関する定期読書会や不定期のイベントを一年間行ってから特集テーマを明確化し、雑誌制作に取りかかる、という手順をとっています。 この取り組み全体を「セッション」と呼び、「セッション」を通じて、書き手の間で問題の所在についてのコンセンサスが得られ、そのうえで各自の問題意識からのアプローチが可能となります。また、この方針によって、雑誌制作のみならず、その過程や事後的なイベントも含め

          【第7回】空間/場所読書会 報告記事

          「近代体操」では「空間/場所」をテーマに読書会を行なっています。成果として雑誌を制作することが予定されていますが、その過程自体で読者を巻き込み、私たちのインプットの過程自体を外に開こうと考えています。  本記事は、その読書会第7回(12月18日)のレポートとしての、松田樹と草乃羊による報告のまとめです。今回は〈「移動」「観光」による空間の変容〉をテーマとした。  ここでは課題本の読解における骨子をまとめるにとどめますが、報告の際には多くの論点が展開され、質疑でもさまざまな意見

          【第6回】空間/場所読書会 報告記事

           「近代体操」では「空間/場所」をテーマに読書会を行なっています。成果として雑誌を制作することが予定されていますが、その過程自体で読者を巻き込み、私たちのインプットの過程自体を外に開こうと考えています。  本記事は、その読書会第6回(11月27日)のレポートとしての、古木獠と安永光希による報告のまとめです。  ここでは課題本の読解における骨子をまとめるにとどめますが、報告の際には多くの論点が展開され、質疑でもさまざまな意見が交わされました。本レポートで関心を持たれた方は、

          【第5回】空間/場所読書会 報告記事

          課題書の紹介10月23日(土)の読書会では、「空間/場所」のテーマをテクノロジーの問題系へと接続させた。言うまでもなく、現代において空間を考える際、メディアや技術の問題を避けて通ることはできない。近年では、ネット上の仮想空間「メタバース」が次世代のプラットフォームとして注目を浴びはじめ、その存在感は増してきている。極めて現代的な空間とテクノロジーの繋がりを捉えるべく、私たちはインターネット黎明期の息吹が残るテクストを二冊取り上げた。  一冊目は、マイケル・ベネディクト編『サ

          古木獠「法のトポスを旅する」——エッセイ「私と空間/場所」⑤

           暗いひとりの部屋  学部3年のころ、今から5年も前の2016年。後期に入って最初の憲法のゼミでの報告。割り当てられた判例をまとめるもので、戦後まもなくの不敬罪を担当した。教室は、1994年に建てられた棟のよくある会議室のような場所で、特有の無機質なにおいがした。  暑さの残っている夏休み明け、リオ・オリンピックはすでに遠く感じていた。祭りは終わってしまうとあっけない。オリンピックの開幕3日後になされた、天皇(現上皇)の生前退位についてのいわゆる「お気持ち」表明の波紋だけ

          左藤青「タンデムの方法論」——エッセイ「私と空間/場所」④

          記号と実在当たり前のことだが、看板は単なる木や鉄でできた板ではない。車や電車は鉄のかたまりではないし、ハンマーは木と鉄からなる十字型あるいはT字型の物体ではない。  看板は木の板ではなく言葉であり、指示である。車は鉄塊ではなく移動手段である。ハンマーは打つものだ。ペットボトルは飲むものだ。かくして、日常の空間はさしあたりたいていは、私たちにとって記号的に現れている。言い換えれば、私たちは日常、それを素材として認識するよりもむしろ意味として了解している。 このようにして記号

          草乃羊「ゼロ・グラヴィティ」——エッセイ「私と空間/場所」③

          * ゼロ・グラヴィティ  地球には重力があるから、私たちは地に足をつけ、仰げば翼を持たない人間には到底飛べないような空が広がっている。肌で触れる大地との近さを、皮膚と土の摩擦の感触によって幸いにも立証することができるが、二メートルもない人間の身長に対して最も地表に近い層雲でさえ数百メートルから千メートル以上の高さにあるのだから、いくら手を伸ばしても、いくら足掻いても、「空」は手の届く範囲をはるかに超えた、上の場所にある。   だから、「神」や「天国」は空にあり、地下には

          安永光希「空間を愛す」——エッセイ「私と空間/場所」②

           ⽬を「ガラス」にする、と舞踏の世界ではよく⾔われるらしい。私がこの表現を知ったのは、とある整体の施術を受けたあとだった。その整体は、舞踏と瞑想と古武術(武医道)を合わせた⼤変ユニークなもので、施術後の私は明らかに視界が広くなっているのを感じた。正確に表現するのであれば、⽬に⼊ってくるものがそのまま全て⾒えるようになった、とでも⾔うべきか。私たちは⽇常において、視界の⼤部分を占める周辺視野に気を払わず⽣きている。現代では電⼦スクリーンという便利な技術により、情報は視界の中⼼へ

          【第4回】空間/場所読書会 報告記事

          課題書のご紹介9月18日(土)に行われた第4回の読書会は、第3回で取り扱った毛利嘉孝によって紐解かれたストリートの思想および東浩紀のショッピングモール論についての議論で明らかになった問題系を、さらに思想的・理論的に深掘りし、「都市における運動/資本の問題」という大まかなテーマを中心に、アンリ・ルフェーヴル『都市への権利』(発表担当者:松田)およびデヴィッド・ハーヴェイ『資本の〈謎〉ー世界金融恐慌と21世紀資本主義』(発表担当者:安永)を取り上げた。 『都市への権利』 アン

          松田樹「場所と/の歴史性」——エッセイ「私と空間/場所」①

           2021年7月から、『近代体操』では「空間/場所」をテーマに読書会を行なってきました。われわれがなぜ「空間/場所」を主題に取り上げるのか、そもそも「空間/場所」とは何か、あるいはその漠然とした主題のどこに関心を置いているのか。それを明らかにするために、『近代体操』メンバーが「空間/場所」を主題とした連作エッセイを発表することにしました。  本記事は、その第1弾の松田樹による「場所と/の歴史性」です。                 *  2017年8月某日、朝早くから