五月病を考える〜春に体調を崩す方へ#2
彼岸も過ぎて暖かくなる頃というのに雨が続き、サクラのつぼみも膨らむのを止めてしまったようです。
例年なら開花の便りが聞こえてくるころですが、待ち遠しいものですね。
田中弥三郎です。鍼灸マッサージ師をしています。
春の体調管理、続編です。
五月病って何なのか、出来ることはないのか、というお話です。
新年度を迎えるにあたって、お力になれたらと思います。
五月病って、いったい何なのか
五月病は正式な医学用語じゃないみたい
皆さまは、五月病という言葉をどのように認識していますか?
「五月ってのんびりしたくなるよね、そりゃそうだ。アナタが悪いんじゃないさ、気持ちいい季節が悪いんだ。気持ちいいとのんびりしたくなるのは仕方ないことだから、まぁいいじゃないか。ぼちぼち行けばいいじゃないか。」
私は、そんなふうに考えていました。
五月病についてググると、大阪府医師会のホームページに載っていました。
五月病とは、五月になんだかぼんやりしちゃうこと、くらいの認識でしたが、もっと事態は深刻なようです。
適応障害なんて、退職の理由にもなり得ることです。能天気なことを言ってる場合ではありません。
とはいえ、これといった対策は、、、
侮ってはいけない五月病。
どうやって防ぐかですが、対策はあるのでしょうか。
うーーーん、、、
日頃から上司、同僚、家族などの道かな人に相談するようにできてたら、適応障害とかにはならないんじゃないのかな?
ストレスは必ずあるものだから、まぁ頑張れってこと?
ちょっと無責任すぎやしませんかね?
せめて、病院に行くなら何科に相談しましょう、くらい欲しいもんです。
適応障害は、精神科、心療内科、メンタルクリニックを受診するのが一般的なようです。
ほかになにかできることはないか、考えてみましょう。
五月病を克服するために
本当にストレスだけが原因なのか
大阪府医師会の公式見解は、大前提として認識しておくとして、なにか出来ることはないでしょうか。
私自身、身体が弱ると精神面も弱ると実感しています。
皆さんは、どうでしょうか?
病気で寝込んでいるとき、どうしようもなく不安になったりしませんか?
お腹が空いてたまらないと、不機嫌になったりしませんか?
単純なことですが、そういうものだと思います。
子供さんなんか、本当に分かりやすいですよね。
機嫌が悪いなと思ったら熱が出たり、お腹がふくれた途端にご機嫌になったり。
精神面の調子は、身体の調子に直接影響される。
私はそう実感しています。
体調管理しましょう。まずは検査です。
私は鍼灸マッサージ師ですので、身体を触って治療するのが専門です。
なので、患者さんに接するときは身体を触って、お話を聞いて対処を考えるわけですが。
体調がすぐれないときは、ちゃんと病院にかかりましょう。
定期的に検査は受けていますか?
大丈夫と思っていても、自己診断は危険です。
明確にどこが痛いなんて症状がなくても、調子がすぐれないなら検査を受けるべきです。
「ストレスのせい」で断定するのは、他の疾患を除外してからです。
そのためにはまず、病院で適切に検査・診断を受けましょう。
「更年期障害とそれに伴ううつ症状」と診断されていたのに、人間ドックで血液検査を受けたら別の病気(甲状腺)が見つかるなんてこと、ありますので。
私自身、ヘルペスで病院に行って血液検査を受けたら、
「栄養失調気味みたいな数値やけど、ダイエットしてるの?」
なんて言われました。
確かに食事制限して体重もスルスル落ちてたけど、ちょっとやりすぎたと反省した次第です。
検査は大事です。重症になるまえに。
先日の投稿で、春の体調不良を取り上げました。
若い人はとくに、少々体調が悪くても乗り切れてしまうと思います。
体力があるからこそ無理をして、余裕がなくなっているところにストレスがかかってきたら、パンクしてしまうのも当たり前です。
パンクしてしまったきっかけはストレスだったかもしれませんが、それまでに積み重なっていた不調が、五月病の土台になっていたのかもしれません。
ちゃんと食べて運動して、しっかり眠る。
それだけで身体は回復しますし、ストレスだって少しは解消されるでしょう。
体力が戻ったら、全力で楽しいことをして発散して、その後で思いっきり仕事に打ち込めばいいのです。
体調管理こそ、充実した生活の土台
春は、「環境が変わって、頑張りどころだ」という方が多いでしょう。
お子さんの進学なんて、本人だけじゃなくてお父さんお母さんも頑張りどころ。
生活が一変してバタバタしてたら、体調管理も後回しになりがちです。
一生懸命に頑張ってたら、それこそ気づかぬうちに無理をしてしまうものです。
身体の調子も精神面の調子も、環境変化でストレスを受けるのは間違いないのです。
意識的に休息を取って発散してください。
パンクしてからガス抜きをしたって、仕方ないのです。ガス抜きをするなら、パンクする前です。
頑張りどころかもしれないけど、長丁場に頑張りすぎは禁物。
頑張るところは頑張って、抜くところは抜いて、新生活でも本領発揮してもらえたらと思います。
皆さまの新年度が、ステキな日々に溢れますように。
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