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空色に、白い猫の毛1本。
30分ほど車を走らせて辿り着いたスーパー銭湯。
久しぶりに来てみた。
空は文句なしの快晴。青一色だ。心も晴れる。
青と一言で云っても200種類以上あるらしいので、これは「空色」と呼んでおこう。
いや、待てよ。
東西に目を向けるとやや白くグラデーションしているので、一色ではない…。でも、まあ、今日ぐらいは細かいことを考えるのはやめにしよう。
人工の瀧が見える露天風呂で、足を伸ばす。ついでに両腕も。
昨日から明日へ繋がる今日
新しいノートを買った。
特にかわいいとか、かっこいいとか、気に入ったわけでも、使いやすそうだとか言うわけでもなかった。
文房具屋さんをぶらぶらと目的もなく歩いていたら、なぜかそのノートが目に付いた。
何の変哲もない、普通のノート。表紙に観葉植物の写真が印刷されているだけだった。
それまで、立ち止まることもなく店内をただ歩いていただけだが、そのノートと目が合った瞬間に立ち止まってしまった。
手に取り
36.5℃の優しい空間
言葉を投げかけても
そっけない返事ばかり
迷惑なのかと黙っていたら
他に好きな子できたの? なんて
ネット越しのラリーはいつも
あなたからのスマッシュばかり
求めているのは体の関係?
違う ほしいのは甘い時間
36.5℃ の優しい空間
放り出された過去の自分の
傷を癒してほしいんだ
2人の世界で 2つの傷を
振り向かせようとしているの?
弄ぼうとしているの?
踊る人見て笑っているの?
恋と呼ぶ