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ドイツ一人旅_サポーターと騎馬警官_04_06【海外旅行】

前の話  プロローグ  4日目01

1999年冬 4日目 ドルトムント

中央駅の前でしばらくドルトムントのサポーターを眺めていた。

遠くの方から太鼓のリズムに合わせてチャント(応援歌)を歌いながら歩いている集団が近づいてきた。メインのサポーターなのだろう。

僕はその集団についていき、同じ列車に乗ることにした。

列車内はドルトムントのサポーターですし詰め状態だった。先程の集団は列車の中にも関わらず太鼓を叩き、チャントを歌い始めた。

すると、同じ車両に居合わせたサポーター達もそのリズムにあわせて歌い始めて大合唱になっていった。さすが本場の熱気は違うなあと感動した。

今度はスタジアムの目の前の駅まで行くことができた。早速チケット売り場を目指した。チケット売り場には列ができていたが、比較的早く僕の番が回ってきた。

「どの席がいい?」

僕は少々値段が張るがメインスタンドの後ろの方の指定席を選んだ。初めてのスタジアム観戦でゴール裏はさすがに気が引けた。

無事にチケットを購入することができてスタジアムを一周してみた。すると向こうから馬に乗った警官がやってきた。

サラブレットのような華麗な馬がゆったりと歩を進め、騎馬警官も堂々たる態度で巡回している。思いがけない光景に出会い文化の違いを感じた。



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