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ドイツ一人旅_朝食バイキング_04_01【海外旅行】
1999年冬 4日目 ケルン
朝、目が覚めると彼はまだ寝ていた。
僕は顔を洗い、トイレを済ますと食堂に向かった。
朝食はバイキング形式だった。といってもパン、ハム、チーズ、果物があるくらいだ。いずれも何種類か用意されていた。
ゼンメルという丸型のパンを半分に切って、ハムとチーズを挟んで食べた。
ドイツの食事はあまり美味しくないとの事前情報であったが、ソーセージ、ハムなどの畜産食品やチーズなどの酪農食品は抜群に美味しい!
部屋に戻ると彼はようやく目を覚ましていた。
「ごめん。昨日は待合せ場所に行けなくて悪かった…。仮眠のつもりがそのまま寝ちゃったみたいだ」
「よっぽど疲れていたんだね。気にしないでいいよ」
僕は出発の準備を整えると彼に別れを告げて、今日の目的地であるベルリンへと出発した。
それから今日は楽しみがひとつある。
ドルトムントで途中下車してサッカーを観戦する予定だ。だから今日は不安な気持ちよりも楽しい気持ちの方が大きい。
ライン川を渡りケルン中央駅に入り列車に乗った。動き出した列車の車窓から振り返ると、ケルン大聖堂がどんどん小さくなっていった。
次の話 (表示されない場合は次回更新までお待ちください)
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