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【鬼滅の刃経営考察】下弦の伍「累」に学ぶ組織マネジメント🙌 役割に人をつけるとどうなる?

 累は、那田蜘蛛山を縄張りとし、鬼を集めて疑似家族を作って、生活していました。

最終的には、炭治郎一行及び柱2名により討伐されましたが、大量の鬼滅隊員を抹殺し、柱2名を討伐に向かわせるほどになったわけです。

これは、めちゃくちゃ強い組織だったと言えるでしょう😲


 ここで、何故、累の作った疑似家族がこれほどまでに強くなったのかについて、累が作った疑似家族という組織に導入した評価制度をもとに考察して行きます。

【🌻企業の雇用評価制度の種類🌻】

企業において、雇用評価制度とは、一般的にメンバーシップ型とジョブ型に分かれます。

メンバーシップ型評価制度とは、社員の能力や人柄を評価する評価制度です。イメージとしては、人に仕事をつけて評価する形です。採用は、新入社員をまとめて採用して色んな仕事を経験させて成長させていく感じですね。


ジョブ型評価制度とは、社員に対して仕事内容を明確に定義して、その仕事の成果で評価する評価制度です。イメージとしては、仕事(役割)に人をつけて評価する形です。採用は、仕事内容に必要なスキルや経験を持っている人を採用します。


過去、日本はメンバーシップ型の雇用評価制度がメインでした。

企業の成長と人の成長が連動している高度経済成長の時期はこれが順調に機能し、日本の成長を支えて来ました。

しかし、コロナ禍で、多様な働き方が増え、かつ、企業の成長と人の成長が連動しない今、ジョブ型の評価制度が注目されています。

【🌻累の組織はジョブ型の雇用評価制度🌻】

累の作った疑似家族という組織は、どちらかというとジョブ型の雇用評価制度を構築していたと言えます。

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「父には父の役割があり 母には母の役割がある」
「親は子を守り 兄や姉は下の兄妹を守る」


つまり、累の家族には、累を守るという役割をそれぞれに与えていました。

父という役割、母という役割がまずあって、そこに鬼を当てはめている組織です。

【🌻ジョブ型の雇用評価制度のメリット🌻】

このように、役割を定義してからその役割に人を当てはめていくというジョブ型の組織のメリットは以下のことがあります。

①組織のトップが考えている方向性からブレない

 役割は、トップダウンで決めることになるので、トップが進んでほしいという方向性の枠組みを与えることとなり、そこからブレた行動を起こしにくいため、組織としての生産性が高くなると言えます。
 

②専門性が高まる

 役割が明確だと自分が何をしなければならないかが分かり、そこに注力して行動することが出来ます。注力することによって、専門性に磨きがかかるのです。

実際、累以外の鬼は、累の血を分けてもらっているといえど、十二鬼月ではないにもかかわらず、相当強い鬼だったと思います。


③評価基準が客観的
 どのような仕事が出来ると評価されるかが明確になっており、客観的な評価が出来ます。

この点、累の組織は、累を守れるか守れないかが評価基準ですから、明確とは言えそうですが、0、100の評価であり、守れなかったら生きていく選択肢がないという厳しい評価になっています。

【🌻ジョブ型雇用評価制度のデメリット🌻】

①役割を具体的に定義できるか

 ジョブ型では、すべての職務について定義をする必要があります。

 必要な能力、スキル、資格、経験などです。これが定義できないと正しい評価が出来ませんし、社員を成長させることが出来ません。


②人員確保の難しさ

 ジョブ型は、必要な役割が決まっていますから、その人物を外部から調達するか、組織内で教育する必要があります。


【累の組織もっとこうしたら良かったのに。。。】

①共感できる組織の目標、経営理念

 累は力による恐怖を与えることで従わせました。恐怖政治では、社員は嫌々働くので、本気を出してくれません。

家族の意義を説明し、共感出来る組織の目標や経営理念があって、社員は自発的に動くのです。


②評価指標

 累を守れるかどうかという0、100の評価しかありません。

守れなかったら殺されるという選択肢しかないので、評価項目を増やし、評価点を細分化して評価してあげた方が良かったと思います。

そしたら、失敗ばかりの母鬼も評価されるごとに自信がつき、アクシデントにも柔軟に対応できる強い鬼になっていたかもしれません。

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 【まとめ】

 最後に、今後の日本は、間違いなく、ジョブ型雇用評価制度が主流になります。

しかし、ご説明してきたように、組織の経営理念や目標、求める役割定義、どうしたら評価されるのかを明確にして導入しなければ、累の組織のように崩壊してしまいます。

何事も始める前に、メリットデメリットを理解する事が大事ですね。

また、現在、リモートワークなどで顔を合わせる機会が減って関係性が希薄化しているので、組織が、上司が、もっともっと個人個人を人間としてとらえ、個人の成長を喜び合いながら働ける職場が増えるといいですね。


【最後に】


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