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  • 2016上五島旅行

    2016年1月の、五島列島のうち上五島を5日間かけて一人旅したノートをまとめています。

最近の記事

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上五島の岩崎邸の様子

    • 【五島紀行15】最終日 番外編

      旅の番外編。最終日の帰り道珍道中について。 旅の三日目、九州在住の方から連絡が入る。せっかく来たのだから会いましょう、最終日佐世保から福岡空港まで送るよと申し出て下さった。元々の予定では佐世保からは高速バスを乗り継いで行くつもりだった。佐世保は港ターミナルの道挟んで向かい側に駅があり、このターミナルが案外広い。佐世保港着が15:45で高速バスは駅前から16:00発。高速バスのチケットは事前にWEBから発券するシステムで、しっかり荷物に入れてあった。万が一チケットを失くしたり

      • 【五島紀行14】最終日 20160131 旅の終わり

        福見教会→高井旅教会→桐教会→山神神社→土井ノ浦教会 旅の五日目、遂に最終日。とうとう晴れの日に恵まれた! 最後の朝食を食べに食堂へ。すっかり馴染みになって、毎晩黒霧島を恵んでくれていたお客さんと一緒になる。「サッカー勝ったったいね」「逆転したみたいですね」と短く会話する。先に食べ終わったので、これでチェックアウトする旨を改めて告げる。この方のお陰で毎日おいしく楽しく飲む事ができた。昨日の夜は、1.8Lの黒霧島の紙パックに1/5ほど残った分を、まるで何でもない事のように全

        • 【五島紀行13】四日目 20160130 奇跡の出会いの連続、宿へ

          岩崎邸→高井旅海岸→若松大浦教会 小串の大浦教会を見て、とりあえず目的は達成したがまだ時間はある。Aさんは南部の奈良尾にぜひ会わせたい人がいると言う。いつの間にか既に電話済みで、先方は御快諾との事だった。折角だから現地の人とも話したいでしょう、とAさん。二つ返事で了解して中通島のほぼ最南端に向かう。この旅で唯一自分では調整できなかったのが現地の方との触れ合いだったので大変にありがたかった。場所的には明日回る場所だったけれど、教会はスルーするという事を確認してその方のお宅へと

        上五島の岩崎邸の様子

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        • 2016上五島旅行
          4本

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          【五島紀行12】四日目 20160130 奇跡の出会いから再び中通島北部へ

          江袋教会→元津和崎小学校→大浦教会 ホテルマルゲリータでコーヒーを飲みながらインターネットでAさんについて検索すると、顔写真も実名入りの寄稿記事も幾つも出てきた。顔写真、確かに先ほどの人物だった。これなら大丈夫かなと思いながらコーヒーをすする。するとAさんが入ってきた。椿油の工房が閉まっていたのでここかと思って、とロビーで早速打ち合わせが始まる。Aさんは持参した上五島・下五島の地図を広げ、「さぁ、どこに行きたいですか」とニッと笑った。Aさんの知識は物凄かった。私もそれなりに

          【五島紀行12】四日目 20160130 奇跡の出会いから再び中通島北部へ

          【五島紀行11】四日目 20160130 奇跡の出会い、椿油搾油体験

          青砂ヶ浦教会→つばき体験工房→ホテルマルゲリータ 旅の四日目。今日がもしかしたら人生で一番ミラクルな一日だったかもしれない。こんな奇跡は、きっと他にない。 野崎島に行く予定がなくなって、昨日観光物産協会に手配してもらった椿油の搾油体験へ。9時の予約で、宿からほど近いので8時少し過ぎに出発する。出かける時、女将さんのお母さんと思しきおばあちゃんが居間でテレビを見ていた。「また雨やけんねぇ」と残念そうに声をかけてくれる。「雨でも楽しいですよ」と、昨日までの楽しさを思い浮かべた

          【五島紀行11】四日目 20160130 奇跡の出会い、椿油搾油体験

          【五島紀行10】三日目 20160129 教会巡り後半エトセトラ、夕食へ

          有福教会→頭子神社→大平教会→新上五島町観光物産協会 希望の聖母像を出発してからおよそ1時間半。中通島から若松島を東西に突っ切って、小さな小さな漁生浦島にようやく差し掛かる。ここを越えれば上五島最西端の有福島はもう目の前だ。漁生浦島はあっという間に通り過ぎてしまうくらい小さかった。いよいよか、と思った時、目の前の景色に目が飛び出るかと思った。地図では漁生浦島から有福島には橋がかかっているように見えたが、目の前のこれはどう見ても橋ではなく、防波堤がそのまま海の向こうに伸びてい

          【五島紀行10】三日目 20160129 教会巡り後半エトセトラ、夕食へ

          【五島紀行9】三日目 20160129 教会巡り中盤、アクシデント

          中ノ浦教会→若松大浦教会→浜串教会→希望の聖母像 矢堅目の塩本舗を出て車に戻る。雨の調子は相変わらずで、フロントガラスを叩く雨粒は大きいままだった。雨音を聞きながら行程表を取り出す。ここからの流れを改めて確認したかった。時間はちょうどお昼時。今日の昼食は、頭ヶ島教会からマリンピア展望台に移動する間に買っておいたパン。明日の野崎島への渡航に向けて、明日の分の朝食昼食と一緒に買っておいたものだ。中通島に2軒しかない、島の会社が経営する24時間営業ではないコンビニ。変な時間に行っ

          【五島紀行9】三日目 20160129 教会巡り中盤、アクシデント

          【五島紀行8】三日目 20160129 教会巡りエトセトラ前半

          頭ヶ島キリシタン墓地→頭ヶ島教会→マリンピア展望台→矢堅目の塩本舗 旅の三日目、興奮からか5時半に目が覚める。唐突にぱっちりと目が開いた。6時には起きようと思いながらも、今朝もふわふわもこもこのお布団が気持ち良すぎて結局7時までだらだらと寝てしまう。今日も朝ご飯のメニューは昨日とほぼ同じだった。しっかり頂いて8時少し過ぎに玄関に出る。女将さんが「今日はどこに行きよると?」と声をかけてくれた。どこそこです、と答えると、「あの辺はアップダウンが結構あるけん、雨も降っちょるし気を

          【五島紀行8】三日目 20160129 教会巡りエトセトラ前半

          【五島紀行7】二日目 20160128 教会巡り後半、夕食へ

          猪ノ浦教会→焼崎教会→真手ノ浦教会→冷水教会→旧鯛ノ浦教会→佐野原教会→船隠教会 昼食のうどんをしっかりと堪能し、お茶を飲みながら一息つく。午前中のうちに六箇所を回ってしまっていた。本当なら今日は八箇所しか回らないつもりだったので残りは二箇所になる。でも午後はまだまだ時間があるのでルートを練り直す事にした。行程は、一日ごとにどこをどのように回るか細かく決めてあった。その行程表とiPhoneのGoogleマップとをかわりばんこに見つめながら、今日の追加先を考える。うどん屋さん

          【五島紀行7】二日目 20160128 教会巡り後半、夕食へ

          【五島紀行6】二日目 20160128 教会巡り前半、そして昼食

          曽根教会→青砂ヶ浦教会→丸尾教会→青方教会→大曽教会→跡次教会 旅の二日目は早起きから始まる。6時に起きる予定が、お布団が気持ちよすぎてなかなか起きられず6時半起床。ここのお宿のお布団は、シーツが普通のとは違ってもこもこで、しかも毛布もふわふわの素材が使われたものでもこもことふわふわに挟まれてこれ以上ないくらい気持ちが良かった。お陰で夜中も暖かく眠る事ができた。いい寝具が準備されているって旅行者にはとてもありがたい事だ。 昨日のチェックインの時、女将さんに「7時半までには

          【五島紀行6】二日目 20160128 教会巡り前半、そして昼食

          【五島紀行5】初日 20160127 教会巡りから宿へ

          米山教会→仲知教会→赤波江教会→江袋教会→小瀬良教会→大水教会 レンタカー屋さんを出発し、まずは上五島、中通島の最北端にある米山教会を目指す。レンタカー屋さんからはおよそ40分。早速ドライブが始まった。教会巡りの冒頭から、いきなり山深い道を走る事になる。初めての土地を運転するのはどこででもわくわくするものだ。 レンタカーは、今回はケチってナビなしの車にしていた。FMトランスミッターを持参してきていて、iPhoneからGoogleマップを使えば大丈夫だろうと踏んでいた。1日

          【五島紀行5】初日 20160127 教会巡りから宿へ

          【五島紀行4】初日 20160127 五島上陸

          14:10。「間もなく有川港に到着します」という船内アナウンスで目が覚めた。ぼうっとする頭でぐるりと周囲を見渡す。いつの間にか絨毯席にはもう一人お客さんが寝ていた。スーツ姿の初老の男性だった。見るなり、スーツがしわになるのでは、と少し心配になった。途中から絨毯席に移ってきたという事は、彼も5年前の私のように高速船の揺れの強さに負けてしまったのだろうか。なかなか起き上がらないその人を横目に、お気の毒です、と勝手に心の中で呟いた。窓から外を見てみると、もう島は目の前まで近付いてい

          【五島紀行4】初日 20160127 五島上陸

          【五島紀行3】初日 20160127 自宅から佐世保まで

          年末から計画を立てていた五島旅行。 遂に来た。とうとうこの日が来た。今日は6時過ぎに最寄のバス停を出発するので、昨日は相当早く寝た。4時半に起きるところから旅は始まるのだ、と昂ぶる気持ちを抑えながら目覚ましをしっかりセットして寝た。はずだった。 目を覚ましたら、部屋は無音。何気なくiPhoneの時計を見たら、時間は既に5:00だった。どうして今日に限って目覚ましが鳴らないんだ!と飛び起きる。何とか前夜までに荷造りを終えていたのが不幸中の幸いだった。これ以上ないくらいのスピード

          【五島紀行3】初日 20160127 自宅から佐世保まで

          【五島紀行2】旅の準備

          最寄のバス停から有川港までは約8時間半。普段の睡眠時間よりも長い。改めて遠いところなんだな、と経路図を眺める。行きも帰りも「少しゆっくり歩く」設定でルート検索していたので、どうにかなりそうだ、とざっと眺める(この時にざっとしか眺めていなかったので後で大変な思いをする)。行きは長崎空港経由でJAL、帰りは福岡空港経由でスカイマークと異なるルートだったが全く構わなかった。とりあえず飛行機はこれで良さそうだ。飛行機だけは先に取ってしまおう、と12月22日中に早速チケットを手配した。

          【五島紀行2】旅の準備

          【五島紀行1】旅を決めるまで

          2015年12月21日。11日後にはもう年が明けているというのが信じられないまま、1月に土日出勤が何回かある事が決まる。つまりはどういう事か。平日にその分振替休暇が取れるという事だ。いつ取ろうかカレンダーを眺める。この時点で業務が比較的空いているのは月末だった。ちょうどいいからどうせなら土日と続けて連休にしてしまおうか。軽い気持ちで振替を設定する。恐らくこの時期なら後から業務が立て込んで周囲に過重な負担をかける事もそれほどないだろう。カレンダーの下の方に綺麗に休暇の文字が並ん

          【五島紀行1】旅を決めるまで