JW366 女木島沖海戦
【桃太郎編】エピソード36 女木島沖海戦
第十代天皇、崇神天皇(すじんてんのう)の御世。
讃岐(さぬき:現在の香川県)でも、賊が暴れていた。
若日子建吉備津日子(わかひこたけ・きびつひこ)(以下、タケ)率いる、ヤマトの軍勢は、賊の根城(ねじろ)である女木島(めぎじま)を攻めるため、生島湾(いくしまわん)より出航するのであった。
モモ「守りの薄い、南西の海岸に上陸するのよ!」
タケ「ん? あれは・・・何じゃ?」
芹彦「どうした? タケ?」
ショーン「あっ! あれは、敵の船団じゃ!」
そこに現れたのは、一行を待ち受ける、賊の船団であった。
賊の大将「レッド」が叫ぶ。
レッド「わしらの島には、一歩たりとも踏ませはせんぞ! 覚悟せぇ!」
アマンダ「タケ! あれが、賊の大将じゃ!」
つづいて、賊の副将「ブルー」と軍師の「ブラック」が吼える。
ブルー「そして、わしが副将じゃ!」
ブラック「わしらの名前は、作者オリジナルじゃ!」
ジュリアン「言われんでも、分かっとるわ!」
ジョン「よし! タケ! 早く、やっちまおうぜ!」
ロナウド「なんで、呼び捨てなんじゃ!?」
タケ「名の呼び方など、私は気にせぬ。皆も、そう呼んでくれたら良い。」
ナビル「えっ? ええの(いいの)?」
レッド「そんな話をしよる時か?! 野郎共、やっちまいな!」
こうして、両軍は海上にて激突した。
いわゆる、海戦である。
両軍乱れる、激しい戦いのすえ・・・。
ブルー「くっそぉぉ! 逃げんとヤバいで?!」
レッド「分かっとる! 野郎共、逃げるぞ!」
芹彦「待てぃ! そこの賊! 待てぃ!」
猿王「皇子(みこ)! 一気に上陸ですぞ!」
タケ「分かっておる。南西の海岸であったな?」
賊軍を打ち破った一行は、作戦通り、海岸に上陸すると、賊の根城である、大きな洞窟(どうくつ)を目指した。
そして・・・。
たっちゃん「父上! 全軍、到着致しました!」
タケ「皆、揃(そろ)ったのじゃな? では、これより総攻め(そうぜめ)をおこなう! 良いか? 逃げる者は、賊軍じゃ! 向かってくる者は、鍛錬(たんれん)を積んだ賊軍ぞ!」
レッド「そう簡単に、やられる『わしら』ではない! 守りを固めよぉ!」
サントス「目茶苦茶、硬い門じゃ! こんなの開けられるんか?」
タケ「よし! 私が、やろう! こんなモノ・・・こうして、くれるわ!」
ブルー「えええぇぇ!? 門が破られた?! なんちゅう怪力なんじゃ!?」
総攻撃に移行した戦い。
賊を鎮圧することは出来るのか?
次回につづく
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