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kikuzirou
2021年8月27日 03:00
【神武東征編】エピソード20 家島と国生み狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行は、播磨灘(はりまなだ)の中央に位置する家島諸島(いえしましょとう)に到着した。ここで、本編の主人公、サノが口を開いた。サノ「前回の予告通り、家島(いえしま)に着いたぞ! 兵庫県姫路市に編入されている島じゃ。」三兄の三毛入野命(みけいりの・のみこと)(以下、ミケ)が合いの手を入れる。ミケ「伝承で
2021年9月3日 02:30
【神武東征編】EP21 どんがめっさん播磨灘(はりまなだ)の中央に位置する家島諸島(いえしましょとう)に到着した、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。小柄な剣根(つるぎね)が解説していた時、筋肉隆々の日臣命(ひのおみ・のみこと)が、島内の大岩について、自慢気に語ってきた。日臣(ひのおみ)「剣根よ! 家島の真浦港(まうらこう)にある大岩は知っちょるか?」剣根(つるぎね)「亀の
2021年9月10日 02:00
【神武東征編】EP22 合体、そして難波へ播磨灘(はりまなだ)の中央に位置する家島諸島(いえしましょとう)に到着した、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。そこで、四代目水先案内人こと槁根津日子(さおねつひこ)(以下、サオネツ)と出会ったのであった。前回は椎根津彦(しいねつひこ)(以下、シイネツ)との類似性について説明をさせてもらったが、そのことについて、長兄の彦五瀬命(ひこいつ
2021年9月11日 01:24
【神武東征編】EP23 草香江を渡って紀元前663年2月11日、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行は、大阪湾を経由し、難波(なにわ)に辿り着いた。ここで、味日命(うましひ・のみこと)とサノの息子、手研耳命(たぎしみみ・のみこと)(以下、タギシ)が、難波についての解説を始めた。味日(うましひ)「浪が速いんで、浪速(なみはや)と言われるようになり、そこから転じて難波になったんやじ。
2021年9月12日 00:59
【神武東征編】EP24 孔舎衛坂の戦い河内国(かわち・のくに)の草香村(くさかむら)にある青雲(あおくも)の白肩津(しらかたつ)に上陸した、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。中(なか)つ国(くに)に入るため、斥候(せっこう:探索部隊のこと)を出して、いろいろ地形を調べることにした。斥候役には、筋肉隆々の日臣命(ひのおみ・のみこと)が就任した。そして、数日後、務めを果たし、
2021年9月13日 12:20
【神武東征編】EP24.5 長髄彦の議狭野尊(さの・のみこと)一行が敗北を喫した孔舎衛坂(くさえのさか)の戦いより、数日前か数か月前にさかのぼり、ここで、いったん、中(なか)つ国(くに)の方で何が起こっていたのかを紹介したいと思う。中つ国を治めていたのは、饒速日命(にぎはやひ・のみこと)(以下、ニーギ)と『記紀』には記されているが・・・。ニーギ「その通り。私が中つ国を治める饒速日だ。」
2021年9月17日 11:11
【神武東征編】EP25 兄の雄叫び孔舎衛坂(くさえのさか)の戦いで、中(なか)つ国(くに)の軍勢に敗北を喫した、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行は、盾津(たてつ)まで撤退した。現在の東大阪市にある日下(くさか)周辺のことである。矢傷を負った、長兄の彦五瀬命(ひこいつせ・のみこと)(以下、イツセ)は重い容体となっていたサノ「兄上・・・。御気分は如何(いかが)ですか?」イ
2021年9月24日 09:53
【神武東征編】EP26 雄叫び、再び長髄彦(ながすねひこ)の追撃から逃れ、茅渟(ちぬ)の男水門(おのみなと)に辿り着いた、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。この地で、長兄の彦五瀬命(ひこいつせ・のみこと)(以下、イツセ)は息を引き取ったのであった。ここで次兄の稲飯命(いなひ・のみこと)と三兄の三毛入野命(みけいりの・のみこと)(以下、ミケ)が解説を始めた。稲飯(いなひ)「男水
2021年9月27日 15:24
【神武東征編】EP28 琴の浦の戦い長兄の彦五瀬命(ひこいつせ・のみこと)を失った、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。悲しみに暮れる中、二つの鏡を鎮座する候補地を目指していた。サノ「兄上がいない・・・。まだ実感が湧かぬ・・・。」そこに、おじいちゃんキャラの天道根命(あまのみちね・のみこと)(以下、ミチネ)がやって来た。ミチネ「お気持ち、御察しもうしまするが、神宝を鎮座
2021年9月29日 01:27
【神武東征編】EP29 名草の英雄天道根命(あまのみちね・のみこと)(以下、ミチネ)が言う、同じ場所に二柱(ふたはしら)の神を祀るとは、一体どういうことなのか?ミチネの説明は続く。ミチネ「同じ場所に、二つの神社があるということですな。」質問をした大久米命(おおくめ・のみこと)が驚嘆の声を上げる。大久米(おおくめ)「えっ! 合祀じゃなくて、あくまで別々の神社が同じ場所にあるってこ
2021年10月8日 02:30
【神武東征編】EP31 兄たちの挽歌和歌山県(わかやまけん)新宮市(しんぐうし)の神倉山(かみくらさん)と言われている天磐盾(あまのいわたて)に登った、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。登山の理由を巡り、一行が語り合っていると、地元の民が突然、現れた。地元の民「この山ですが・・・再登場するんで・・・よろしく。」サノ「だっ・・・誰じゃ!? 名を名乗れっ!」地元の民「不器
2021年10月14日 12:24
【神武東征編】EP32 熊野より愛を込めて嵐に遭遇した狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。二人の兄も海に身を投げて死亡してしまう。もみくちゃにされる船団。そして・・・。サノ「というわけで、助かったようじゃな?」いきなりの主君の質問に小柄な剣根(つるぎね)が答える。剣根(つるぎね)「土地の者が船を漕(こ)ぎ、漂流する我々を助けたと伝承が残っているそうですぞ。」
2021年10月17日 19:54
【神武東征編】EP33 丹敷浦の戦い三重県熊野市の英虞崎(あごさき)の先端にある千畳敷(せんじょうじき)という、荒波に洗われる奇岩地帯に漂着した、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。解説は続くのであった。まず、サノの息子、手研耳命(たぎしみみ・のみこと)(以下、タギシ)がサノに語り掛けた。タギシ「父上? 大事なことを忘れておりませぬか?」サノ「大事なこと? 何じゃ?」
2021年10月22日 01:29
【神武東征編】EP34 進撃の巨熊三重県熊野市の英虞崎(あごさき)の先端にある千畳敷(せんじょうじき)という、荒波に洗われる奇岩地帯に漂着した、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。丹敷浦(にしき・のうら)の豪族、丹敷戸畔(にしきとべ)を討ち取ったところで、突然、熊野の神と名乗る熊が襲撃してきた。一行は熊野の神の毒気により、朦朧とするのであった。ここで筋肉隆々の日臣命(ひのおみ