マガジンのカバー画像

ジャパンウォーズ(JW)第一部 神武東征〜欠史八代

261
ジャパンのウォーズについて、改めて書いて参ります。いろいろ新しい情報が入ったので、書き直そうと思ったわけです。写真も載せて参ります。
運営しているクリエイター

2022年4月の記事一覧

JW127 姪が妻になった日

JW127 姪が妻になった日

【孝安天皇編】エピソード4 姪が妻になった日

前回は、穴澤天神社(あなざわてんじんじゃ)を紹介させてもらった。

そして、あれから十六年の歳月が流れた。

すなわち、紀元前373年、皇紀288年(孝安天皇20)のある日のことである。

三人の家臣が、第六代天皇、孝安天皇(こうあんてんのう)こと、日本足彦国押人尊(やまとたらしひこくにおしひと・のみこと)(以下、ヤマ)のもとにやって来た。

大倭邇

もっとみる
JW128 先代の陵

JW128 先代の陵

【孝安天皇編】エピソード5 先代の陵

立后(りっこう)の記事から、更に時は流れ、紀元前355年、皇紀306年(孝安天皇38)8月14日となった。

それを聞いて、第六代天皇、孝安天皇(こうあんてんのう)こと、日本足彦国押人尊(やまとたらしひこくにおしひと・のみこと)(以下、ヤマ)が叫んだ。

ヤマ「孝安天皇38年・・・。つ・・・ついに、この日が来たんだな!」

そこに、ヤマの兄で義父の天足彦国押

もっとみる
JW129 白浜神社と三嶋大社

JW129 白浜神社と三嶋大社

【孝安天皇編】エピソード6 白浜神社と三嶋大社

紀元前342年、皇紀319年(孝安天皇51)、第六代天皇、孝安天皇(こうあんてんのう)こと、日本足彦国押人尊(やまとたらしひこくにおしひと・のみこと)(以下、ヤマ)の皇子(みこ)が誕生した。

それから数日後か、数か月後か、数年後のある日のこと。

尾張天戸目(おわり・の・あまとめ)(以下、トメ)が息子を連れてやって来た。

トメ「大王(おおきみ)

もっとみる
JW130 木国の潮動事件

JW130 木国の潮動事件

【孝安天皇編】エピソード7 木国の潮動事件

前回、ついに磯城葉江(しき・の・はえ)が引退した。

そして、この物語のオリジナル設定として、甥っ子の磯城五十坂彦(しき・の・いさかひこ)(以下、イサク)が大臣(おおおみ)に就任したのであった。

イサク「大臣になったよい! 頑張るよい!」

意気込むイサクの傍らで、第六代天皇、孝安天皇(こうあんてんのう)こと、日本足彦国押人尊(やまとたらしひこくにお

もっとみる
JW131 住吉の元宮

JW131 住吉の元宮

【孝安天皇編】エピソード8 住吉の元宮

前回、大臣(おおおみ)の一人であった、津守瀛津世襲(つもり・の・おきつよそ)(以下、オキツ)が引退した。

そのことで、第六代天皇、孝安天皇(こうあんてんのう)こと、日本足彦国押人尊(やまとたらしひこくにおしひと・のみこと)(以下、ヤマ)は溜息を吐くのであった。

ヤマ「最近、引退続きだよなぁ。なんか寂しいぜ。」

そこに、大臣の物部出石心(もののべ・の・

もっとみる
JW132 悩む大王

JW132 悩む大王

【孝安天皇編】エピソード9 悩む大王

前回は、宮崎県に鎮座する住吉神社(すみよしじんじゃ)を紹介させてもらった。

そして、あれから月日は流れ・・・。

紀元前321年、皇紀340年(孝安天皇72)となった。

そんなある日の宮中では、第六代天皇、孝安天皇(こうあんてんのう)こと、日本足彦国押人尊(やまとたらしひこくにおしひと・のみこと)(以下、ヤマ)が腕を組んで悩み込んでいた。

ヤマ「嗚呼、

もっとみる
JW133 選ばれし者

JW133 選ばれし者

【孝安天皇編】エピソード10 選ばれし者

紀元前321年、皇紀340年(孝安天皇72)。

この頃、寒い年が続き、不作による賊の横行が蔓延(はびこ)っていた。

それについて悩んでいた、第六代天皇、孝安天皇(こうあんてんのう)こと、日本足彦国押人尊(やまとたらしひこくにおしひと・のみこと)(以下、ヤマ)。

そのとき、息子の大日本根子彦太瓊尊(おおやまとねこひこふとに・のみこと)(以下、笹福(さ

もっとみる
JW134 旅先でも解説を

JW134 旅先でも解説を

【孝安天皇編】エピソード11 旅先でも解説を

山陰地方で横行している賊を退治し、水稲耕作を普及するため、そして、出雲(いずも)に対し、ヤマト王権に服属するよう交渉するため、大日本根子彦太瓊尊(おおやまとねこひこふとに・のみこと)(以下、笹福(ささふく))は旅立った。

紀元前321年、皇紀340年(孝安天皇72)のことである。

また、この物語のオリジナル設定として、笹福の兄、大吉備諸進命(おお

もっとみる
JW135 鍋冠の乙女

JW135 鍋冠の乙女

【孝安天皇編】エピソード12 鍋冠の乙女

山陰地方で横行している賊を退治し、水稲耕作を普及するため、そして、出雲(いずも)に対し、ヤマト王権に服属するよう交渉するため、大日本根子彦太瓊尊(おおやまとねこひこふとに・のみこと)(以下、笹福(ささふく))は旅立った。

紀元前321年、皇紀340年(孝安天皇72)のことである。

また、この物語のオリジナル設定として、笹福の兄、大吉備諸進命(おおきび

もっとみる
JW136 黄魃鬼討伐記

JW136 黄魃鬼討伐記

【孝安天皇編】エピソード13 黄魃鬼討伐記

山陰地方で横行している賊を退治し、水稲耕作を普及するため、そして、出雲(いずも)に対し、ヤマト王権に服属するよう交渉するため、大日本根子彦太瓊尊(おおやまとねこひこふとに・のみこと)(以下、笹福(ささふく))は旅立った。

紀元前321年、皇紀340年(孝安天皇72)のことである。

また、この物語のオリジナル設定として、笹福の兄、大吉備諸進命(おおき

もっとみる
JW137 猿田彦、降臨せり

JW137 猿田彦、降臨せり

【孝安天皇編】エピソード14 猿田彦、降臨せり

現在の隠岐島(おきのしま)こと、隠伎(おき)と、今の鳥取県東部に当たる稲葉(いなば)で、大日本根子彦太瓊尊(おおやまとねこひこふとに・のみこと)(以下、笹福(ささふく))たちが水稲耕作教室に励んでいた頃、ヤマトでは・・・。

第六代天皇、孝安天皇(こうあんてんのう)こと、日本足彦国押人尊(やまとたらしひこくにおしひと・のみこと)(以下、ヤマ)が驚愕

もっとみる
JW138 隠伎に祀れば

JW138 隠伎に祀れば

【孝安天皇編】エピソード15 隠伎に祀れば

第六代天皇、孝安天皇(こうあんてんのう)こと、日本足彦国押人尊(やまとたらしひこくにおしひと・のみこと)(以下、ヤマ)の懇請を受け、猿田彦大神(さるたひこのおかみ)は旅立った。

目指すは、隠岐島(おきのしま)こと隠伎(おき)。

自身が祀(まつ)られた神社を紹介するため、大日本根子彦太瓊尊(おおやまとねこひこふとに・のみこと)(以下、笹福(ささふく)

もっとみる
JW139 呼び戻された皇子

JW139 呼び戻された皇子

【孝安天皇編】エピソード16 呼び戻された皇子

猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)が隠伎(おき)に降臨してから、幾年の月日が流れた。

すなわち紀元前318年、皇紀343年(孝安天皇75)のある日のこと。

隠伎の地に、ヤマトからの使者がやって来た。

とりあえず、使者は大伴大日(おおとも・の・おおひ)ということにしたい。

大日「エピソード126以来の登場やじ!」

叫ぶ大日に、大日本根子彦太

もっとみる
JW140 富士山出現

JW140 富士山出現

【孝安天皇編】エピソード17 富士山出現

前回の大日本根子彦太瓊尊(おおやまとねこひこふとに・のみこと)(以下、笹福(ささふく))の立太子記事から、16年の歳月が流れた。

すなわち、紀元前301年、皇紀360年(孝安天皇92)のことである。

ちなみに、この年は、庚申(こうしん)の年となる。

唐突な干支(かんし)の説明に、第六代天皇、孝安天皇(こうあんてんのう)こと、日本足彦国押人尊(やまと

もっとみる