フォローしませんか?
シェア
kikuzirou
2021年11月5日 02:34
【神武東征編】EP36 高倉下の神社前回は三毛入野命(みけいりの・のみこと)のエピソードを紹介させてもらった。今回から、再び狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行の物語に戻ろうと思う。一行は、熊野の神による試練を乗り越え、天照大神(あまてらすおおみかみ)や武甕雷神(たけみかづちのかみ)との邂逅を果たした。そして今、饒速日命(にぎはやひ・のみこと)の息子、高倉下(たかくらじ)が、
2021年11月6日 08:36
【神武東征編】EP37 三本足、再び熊野で出会った、饒速日命(にぎはやひ・のみこと)の息子、高倉下(たかくらじ)が、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行に説明を続けていた。高倉下(たかくらじ)「あの・・・天磐盾(あまのいわたて)の岩についても、説明がありまして・・・。」サノ「では、そちらの解説も頼もうぞ。」高倉下(たかくらじ)「岩の名前は『ゴトビキ岩』と言いまする。ゴトビキと
2021年11月7日 10:23
【神武東征編】EP38 今日から、おいは迷子になった狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。そこに八咫烏(やたがらす)(以下、三本足)が現れた。三本足が先導し、日臣命(ひのおみ・のみこと)が道を切り開いていくと言う。果たして、一行は山中から抜け出すことができるのであろうか。そのとき、目の周りに入れ墨をした大久米命(おおくめ・のみこと)がやって来た。大久米(おおくめ)「指
2021年11月12日 01:03
【神武東征編】EP39 菟田の兄弟山中から抜け出した狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。八咫烏(やたがらす)(以下、三本足)が新たな事実を口にした。三本足「この菟田(うだ)にも、首長(しゅちょう)がいるんだ。『記紀(きき)』では、魁帥(ひとごのかみ)って表現されてる奴らだ。そいつらを恭順させねえと、菟田を平定したっちゅうことにはならねえだろ?」サノ「奴らと申したな。一人では
2021年11月14日 01:20
【神武東征編】EP40 菟田釣り天井事件筋肉隆々の道臣命(みちのおみ・のみこと)と息子の味日命(うましひ・のみこと)、そして部下として編入された大久米命(おおくめ・のみこと)は兄猾(えうかし)の屋敷へと向かった。道臣(みちのおみ)「ところで、兄猾(えうかし)の屋敷って、どこっちゃ?」そこへ、三本足こと八咫烏(やたがらす)がやって来た。三本足「おめえら、居場所も分からずに飛び出しちま
2021年11月16日 11:39
【神武東征編】EP41 久米部の歌狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)たち天孫一行と菟田(うだ)の人々の友好を深めるための饗宴(きょうえん)が開かれた。弟猾ら、菟田の人々が用意した肉と酒で、大宴会をおこなったのである。このとき、皇軍の兵士たち、すなわち久米部(くめべ)の連中が歌を謡(うた)い始めた。菟田の 高城(たかぎ)に 鴫羂(しぎわな)張る 我(わ)が待つや 鴫は障(さや)ら
2021年11月17日 05:07
【神武東征編】EP42 吉野三人衆前回は宴会の模様を紹介させてもらった。久米部の歌う唄は、来目歌(くめうた)と呼ばれ、宮中の儀式で歌われることになる。今でも、唄に合わせて舞う久米舞(くめまい)が、天皇即位後に挙行される、大嘗祭(だいじょうさい)にておこなわれている。ここで、永遠のセンター、大久米命(おおくめ・のみこと)が語り始めた。大久米(おおくめ)「二千年後も歌われてるんすか
2021年11月19日 03:39
【神武東征編】EP43 八十梟帥の軍勢吉野地方を巡幸(じゅんこう)した狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行は、三人の一風変わった人たちに遭遇した。そして、最後の一人、魚を獲る人こと、苞苴担(にえもつ)との会話は続くのであったここで博学の天種子命(あまのたね・のみこと)が苞苴担に尋ねた。天種子(あまのたね)「苞苴担殿。五條市の原町(はらちょう)に、阿陀比売神社(あだひめじんじゃ
2021年11月20日 08:44
【神武東征編】EP44 土を取れ八十梟帥(やそたける)と兄磯城(えしき)の軍勢に驚愕した、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)は、打開策を得るため、夢を通じて、天照大神(あまてらすおおみかみ)(以下、アマ)に助けを乞うことにした。様式美というか、お決まりというか、案の定、夢の中に天照大神が現れた。アマ「寝るとは・・・そなたにしては、良き考えじゃぞ。」サノ「と・・・とにかく、助言を
2021年11月20日 12:29
【神武東征編】EP45 変装大作戦前回、変装をして天香久山(あまのかぐやま)の土を取って来るように命じられた椎根津彦(しいねつひこ)(以下、Seesaw)と弟猾(おとうかし)。そのための作戦会議を、前回初登場した、椎根津彦の息子、志麻津見(しまつみ)と共におこなうのであった。志麻津見(しまつみ)「ようやく台詞を言うことが出来るんやに! 嬉しいっちゃ!」Seesaw「何を言っちょるん
2021年11月21日 01:01
【神武東征編】EP46 時をかける爺さん天神地祇(てんじんちぎ)を祀(まつ)る準備を始めた、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。準備と共に、丹生川上神社(にうかわかみじんじゃ)の説明が続く中、味日命(うましひ・のみこと)と志麻津見(しまつみ)によって「ならきっつぁん」と呼ばれる爺さんが、召喚されたのであった。奈良吉「わてが、森口奈良吉(もりぐち・ならきち)やで。」サノ「奈良
2021年11月22日 02:45
【神武東征編】EP47 撃ちてし止まん八十梟帥(やそたける)との戦いに向けて、神々を味方につけるため、祭祀を執り行った狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。無事に祭祀は成功に終わったが、まだ、不完全と見たサノは、更なる祭祀を計画するのであった。そこでサノは、筋肉隆々の道臣命(みちのおみ・のみこと)を呼び寄せ、こう言った。サノ「我(われ)は、これより高皇産霊神(たかみむすび・の
2021年11月23日 11:25
【神武東征編】EP48 忍坂、血に染めて八十梟帥(やそたける)の残党を討ち滅ぼせと言う狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)に対し、道臣命(みちのおみ・のみこと)が尋ねた。道臣(みちのおみ)「じゃっどん、どうやって討ち滅ぼすんです?」サノ「屋敷を忍坂邑(おしさか・のむら)に作り、饗宴(きょうえん)に誘って謀殺(ぼうさつ)するのじゃっ。」ここで目の周りに入れ墨をした大久米命(おおくめ
2021年11月24日 01:34
【神武東征編】EP49 烏が来る八十梟帥(やそたける)の残党を討ち滅ぼすことに成功し、奈良盆地の入り口まで到達した狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)一行。残るは、平地の磐余(いわれ:今の桜井市中部、橿原市東南部)に陣する兄磯城(えしき)の軍勢のみとなった。まだ戦いは終わっていないが、とりあえず、戦勝祝いの宴を催すこととなった。サノは大いに喜び、天を振り仰いで大笑いすると、次の歌