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私の日常-About My Days

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私が書いてきた記事のうち「私の日常」にまつわる記事をまとめています。
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#新生活をたのしく

雨の日を嘘で切り取ってみよう。

雨の日を嘘で切り取ってみよう。

雨の札幌は、街全体が一枚の静かな絵画のようになる。しとしとふり続ける雨がアスファルトをやさしく叩く。雨音は道行く人々の傘を濡らしていく。私はそんな雨の中を歩くのが好きだ。うそ。大っ嫌いだ。雨なんてふらないでほしい。神様。

傘をさし、ゆっくりと歩みを進める。通り沿いのカフェの窓からもれるオレンジの光や、濡れた路面に反射する信号機の赤や緑。雨がふるといつも以上に鮮やかに映る。歩くたびに水たまりがはね

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最近買ってぶっちぎりでよかったもの。

最近買ってぶっちぎりでよかったもの。

人並みに物を買う人間だとは思うんだけど、最近買ってよかったものは、ぶっちぎりでこれ。

▶︎寝ぐせ直しウォーター(GATSBY)

こいつはすごい。

私、どんな見た目をしているのかは、多くの方と同じように出していないんだけど、髪の毛に関して書くとすれば、毛量がちょっと多い。そしてくせ毛。くるくるのカーリーヘアーではないけれど、うねうねしている。天然パーマ。

だから朝起きると、寝癖が爆発している

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言われたことしかやらない夫。

言われたことしかやらない夫。

お取引先に訪問して、今うまくいってることや課題がないかを聞く。状況は企業によって様々なのだけど、だいたいに共通しているのは若手の育成に関する悩みだ。

「最近の若者は」という話はいつの時代にも共通で、古くは徒然草や枕草子でも言及されているし、なんなら古代ギリシャでも言われているようなこと。

いつだって世代の断絶による悩みは絶えない。

ある企業が悩んでいたのは、最近の若者は言われたことしかやらな

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天下を取った召使い。

天下を取った召使い。

週末は義理の両親が家にきていた。

義父と義母は愉快で、魔女とその召使いのような不思議な関係性である。

不思議と書いたのは、普通の魔女と召使いならば明確な上下の主従関係があるが、この2人の場合は、主従関係ではなく並列関係。にも関わらず、魔女と召使いのような関係なのである。

【参照】義母がどんな人かというと

たとえば、義父が何かとぼけたことを言うと、義母はゆったりとした口調で、

「なぁに言っ

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たまにいいこと言ってくる美容師さん。

たまにいいこと言ってくる美容師さん。

髪が伸びたので美容室にいった。

この美容室にはもう2年近くお世話になっている男性美容師さんがいて、プロの腕前を提供してくれる代わりに散髪中の30分間は、彼の小噺を私が楽しそうに聴く、という契約になっている。契約なんてしてないのにいつもそうなる。

いつも彼の話はおもしろくはない。心の底から爆笑したことはない。美容師さんに落語家的なサービスは求めてないけど、とりあえず話を聞くだけ。

「沖縄に旅行

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ただ天気がいい1日。

ただ天気がいい1日。

昨日までの札幌市内は最高気温が5℃だったのだが、今日は15℃まで上昇した。外に出て空を見上げてみると、雲ひとつない晴天である。冬の厳しい寒さを運ぶ風は消え、いまはすっかり春の風。

あれだけあった雪もすっかり溶けて、みんなアスファルトの上を歩いている。道を歩いていると、うしろからやってくる自転車に轢かれそうになった。街中で視線を遠くに向けると砂ボコリが舞っていて、遠くの景色は黄砂が舞っているように

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7年ぶりに自転車に乗って思ったこと。

7年ぶりに自転車に乗って思ったこと。

この春からは自転車で移動しようと心に決めている。なので昨日、自転車を買いに行った。黒くてこじんまりとした折りたたみ式の自転車を買った。

もう7年くらいはずっと徒歩で移動している。もしくは公共機関、あるいは車やタクシー。自転車は昨日まで持っていなかった。

7年前に盗まれたから。
俺のかわいそうな自転車。

7年前の私は26歳だったが、このときまでの私の人生は常に自転車と共にあった気がする。

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