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つらつら

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思うことや考えることをひっそりと。 短かったり長かったり、日記みたいなものも。
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#散文

花

もしも花や植物に明確な感情があって、

枯れ始めた時に
「自分はもう美しくないから消えてしまいたい」
とか
「枯れてもなお私の美しさは消えない」
とか

枯れて朽ちていくことに
抗ったり
受け入れたり
思い悩んだりしていたら、

そのいじらしさに、私は、

たおやかに。

たおやかに。

自分の寿命がわかればもっと思いっきり無茶なこともできるだろうし、一日一日を良いものにしようと日々頑張れるのかもしれないけど、やっぱそれはなにか違うよなあと。

でも「自分がいつ死ぬかわからないから一日一日を全力で、後悔のないように生きよう」なんていうのは、つかれちゃって。

なんていうかな、こう、SNSに映えるような洗練された生き方ってとても素敵に目には映るのだけれど、いざ自分がそうしようとすると

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あいまい

先日、友達とお互いに似合う季節の話をしていたのだけれど、私の周りには意外と暖かい季節の人が多い。そして、その暖かい季節である春と夏が似合う友達が言うに私は「どの季節も似合う」らしく、なんだかそれが、無性に嬉しかった。

人の感性によってそれぞれ他人のイメージとかって変わるものだろうから、それが私からイメージされる確固たるものなわけではないけれど、それらのおかげで相手の中に「私」が存在していられるの

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「将来の夢はなんですか?」

今まで生きてきて、誰もが幾度となく経験したことがある問いだろう。
幼稚園、小学校、中学校、高校、そして大学。ただ純粋に夢を語れたのはいつまでだったか。

自分の幼稚園の頃の夢は「お花屋さん」とか「お菓子屋さん」とか、それなりに誰もが一度は憧れるような夢を抱いていた。ある時、絵を褒められた。とてもとても嬉しかったのを今でも覚えている。その時から自分の夢は「画家」になっていたのだと思う。毎日幼稚園で絵

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わからないことだらけ

私は「ことば」が好きだ。
けれど、うまい付き合い方はまだわからない。

私は「美術」も好きだ。
けれど、これまたうまい付き合い方はまだわからない。

まあ、でも、そうだろう。
きっとこの先もそうなんだろう。

それが良いのか、悪いのか
それすらもわからないけれど
今のところ、どちらも大切で好きであることに
変わりはないからこのままでいいかな、と。

…いつかわかるときがくるのだろうか。
気長に待と

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曖昧だけどそこにあるもの

死と生の境界線、あの世とこの世の境界線なんて、そんなもの存在しないんじゃないだろうか。

例えば湖にざぶざぶ入っていったとき、なんの予告もなく不意に足が着かぬ深さにまで落ちていくような。例えば森の深くへわけいって気が付けば迷子になっているような。そんな曖昧なものなんじゃないだろうか。

けれど、そこには確かに死が存在している。
自分自身の死であろうと、他人の死であろうと、それはあまりに突然で緩やか

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