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先達に学ぶ 描き方書き方届け方など

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#漫画家

漫画家が出版社に搾取される時代が始まっている

「搾取」この言葉を使うことに抵抗がなくはないですが
やはりそうとしか考えられない現状です…
もちろん現場の人は誰も悪くないのですが
悪しき慣習が漫画家の首を締めています。
普通の方々でも結構知ってる数字かとはと思いますが
漫画家が貰える印税率は10%です。
これは紙の漫画の印税率です。
まだ漫画がデジタルじゃなかった頃
漫画家は漫画を読者に届けるにあたって
写植も打てなければ、印刷もできない。

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左手デバイスなるものを導入しました

左手デバイスなるものを導入しました

新しいものを取り入れるのが苦手です。
お絵描き関係なども、周りが7割8割移行してやっと重い腰を上げる感じです。
デジタルへの移行もだいぶ遅かったんですよね…同人誌を出すために印刷所を探して、オンデマは安くてきれいだけれど、デジ入稿だというのでやっと重い腰を上げたのでした。
最初はペンまではアナログで描いてスキャン、修正仕上げをデジで行っていました。
仕上げ作業を板タブで行って…2年半くらいかな、よ

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  私がKindleインディーズマンガをはじめた本当の理由とは

私がKindleインディーズマンガをはじめた本当の理由とは

ウォーカープラスさんからの取材を受けて

「日本、ここいけWalker」でグランプリをもらったことが
きっかけで、取材を合計3回受けました。
1回目は「部屋のみひとりざけ」「呑みにいったはなし」シリーズ、
コミックエッセイについて。

2回目は「黒百合短編集」の中の「交換」についてでした。

そして3回目はインディーズマンガ全体についてです。

質問を受けて答えててまた質問されて…
という形式では

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第14回 萩尾望都先生インタビュー#1

第14回 萩尾望都先生インタビュー#1

「漫画家協会ちゃんねる」第14回は理事の萩尾望都先生の登場です。
全4回でお送りします。

インタビュアーは引き続き常務理事の森川ジョージ先生。そして、今回は特別対談ゲストとして、『ホットマン』のきたがわ翔先生にもご参加いただきました。
きたがわ先生は漫画の歴史への造詣が深く、ご自身も少女漫画誌で13才という若さで最年少のデビューを果たしています。著作『プロが語る胸アツ「神」漫画』の中でも、萩尾先

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マンガの連載準備中とはいうけれど、どんな生活してるんだ?

マンガの連載準備中とはいうけれど、どんな生活してるんだ?

連載準備って時間がかかる

エッセイの連載がおわり、出張編集部でお仕事GETした記事はこちらに書きましたが、じゃあ今 オタク主婦は何してんのよ?という話です。

「マンガのお仕事が決まったので」と前職を辞めた時もそうなのですが、漫画描き以外の方、漫画が配信開始されるまでにめちゃくちゃ時間がかかるってほんとーーーに知らないのです…
だからすぐ「どこで読めるの?」って聞かれるんですがこれが困る。
だっ

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50歳漫画家志望者、絵柄を徹底改善する!

50歳漫画家志望者、絵柄を徹底改善する!

「絵柄が古い問題」の壁

さて22年3月から漫画投稿を初めて4ヶ月目。
出張編集部やweb持ち込みを重ね、ぶち当たったのが絵柄が古い問題。
あちこちの編集さんに言われ続けた(今も言われますが)
「画力は充分。表情も身体も描けてる…でも絵柄が古い」という言葉。
逆に言えばここさえクリア出来れば、絵をお仕事にする夢はぐっと近づくわけです。
私はライフワーク(夢)もライスワーク(収入源)も絵でやっていき

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令和時代の漫画家たちはどう生きるか -原稿料、印税に次ぐ第三の収益源は何か-

令和時代の漫画家たちはどう生きるか -原稿料、印税に次ぐ第三の収益源は何か-

最近は、「令和時代の漫画家たちはどう生きるか」というテーマで漫画家さんのこれからの生き方について考える機会が増えた。

僕が取締役をやっているナンバーナインという会社でも電子書籍配信代行サービスや漫画家限定確定申告代行サービスなど、「漫画をつくる」以外の領域において漫画家たちの強力な武器になるような事業を展開していることから、自然と漫画家の立場に立って物事を考えることが癖になっているのだと思う。

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令和時代の漫画家たちはどう生きるか

令和時代の漫画家たちはどう生きるか

5月7日、漫画家のおおひなたごう先生よりご依頼を受けて、京都精華大学の新世代マンガコース3年生に向けて「デジタル時代の漫画家たちはどう生きるか」というテーマの授業を行ってきた。

大学で学んだことはほとんどきっちり大学に青春と共に置いてきた側の人間だったので、そんな僕が大学の教壇に立つなんて世も末…と言いながらも、心中穏やかでなく、とても興奮していた。話したいことならいっぱいある。

東村アキコ先

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