第35章 ノース・ブルームフィールドの戦い | セレウス&リムニク - SF小説
いたるところに木が生い茂っていた。今にも崩れ落ちそうな小さな建造物に暗視機能付きの双眼鏡を向けながら、カイラーは「見通しが悪い」と思った。暑くなる前に土地の状況を把握するため、残された日照時間は十五分ほどだと彼は推測した。
バンの後部で、彼らは最後の作戦を話し合った。ノエが収集した情報によると、リムニックの組織には二十から二十五人の中程度の訓練を受けた戦闘員がいた。何人かは戦闘経験のある筋金入りの環境保護活動家で、何人かはリムニックの「地球を救うためには手段を選ばない」