見出し画像

言葉は短くても伝わるのか?

現在在籍している大学では、ディベートの課題があります。

オンライン大学なので、ディベートと言ってもリアルタイムではなく、チャットのやり取りのような形にはなりますが、そこはnoteと同じように、言葉だけの世界です。

つまり、その言葉にどれだけのものを詰め込めるか、そして、それをどれだけ相手に伝えられるかというのが大切になります。

ビジネスの領域では、エレベーターピッチと言って、短い時間と言葉(約1分間300文字)で要点をまとめ、相手に伝えることが重要だというスキルが、フォーカスされることがありました。

ですが、その短い言葉に、本当にすべての想いは詰め込めるのでしょうか?

今回は、言葉と感情について書いてみようと思います。

最後までお付き合いいただけると幸いです。

女性・ビジネス・対話・ディスカッション・オフィス

ーーーーーーーーーー

ビジネスでは、日常生活とは違い、伝えるべきことがはっきりしています。

ですから、相手がどんなことを聞きたいのか察することも出来ますし、伝えることもできます。

そして、冒頭でお話ししたように、短い言葉で伝えることで、より鮮明に相手にとって必要な情報を伝える手段が存在します。

ですが、日常生活において「短く相手に伝える」というのはどちらかといえば、感情と切り離した言葉になるのではないでしょうか?

今はあまりないでしょうが、亭主関白が横行する時代の夫婦生活を象徴する言葉として「おい!」という言葉がありました。

この「おい!」という言葉は、ある時は「新聞を取ってくれ」だったり、ある時は「お茶を淹れてくれ」であったりと、聴き手(主に女性側)の察する能力が求められていました。

…今の時代で、このようなコミュニケーション(?)は奨励されることはないでしょう。

むしろ廃止されて然るべきことなのかもしれません。

日本・日常・風情・縁側・庭園・古風

ーーーーーーーーーー

個人的な意見ですが、コミュニケーションにおいて、相手と交換する言葉の数というのは、相手に対する感情の大きさや深さに比例するものだと思っています。

親しい人に、たくさんの言葉を交わす。

これはつまり、相手との関係に対して、様々な感情を抱いていることを、相手に伝えることにも繋がると思います。

反対に、自分がさほど相手のことを思っていない場合は、その相手とほとんど会話をすることはないでしょう

極端な話、道行く赤の他人と話をすることがないというのは、その他人に対して何の感情も持っていない無関心の状態だからこそ、言葉を交わす必要がないという理論が成立すると思います。

では、言葉の数は感情の深さと比例関係になるのでしょうか?

パンチ・ボクシンググローブ・撃退

ーーーーーーーーーー

恋愛関係を例に挙げると「ケンカするほど仲がいい」という言葉があります。

これを文章表現のまま、恋人とケンカをしていることが「他人から見て仲がよさそうに見える」という意味合いだけではなく、相互に交わす言葉の量が多ければ、他人から見て口論にも見えるものの、お互いにとって必要な議論が行われているということでもあるでしょう。

だとすれば、それを見た第三者が「まるでケンカをしているようだ」というニュアンスでこの言葉を用いている可能性もあると思います。

このように、腹を割って議論できる関係というのは、感情面において深い信頼関係があると言えるのではないでしょうか?

…とは言え、言葉というのは水物ですから、その用い方によっては相手を傷つけてしまい、信頼関係が瓦解してしまう恐れもあります。

かといって、言葉数を減らしてしまえば、先に述べた通り、信頼関係というのは薄れてしまう危険性もあるでしょう。

そう考えると、恋愛だけに限りませんが、相手との関係性の深さを言葉に置き換えていく作業は、非常に薄氷を踏むような作業と言えるかもしれません。

女性・スケートリンク・雪・冬

ーーーーーーーーーー

人間のコミュニケーションというのは、言語と非言語に分かれており、一般的には、非言語が多くの割合を占めていると言われています。

ですが、言語そのものはなくてはならないでしょう。

言葉があるからこそ、非言語コミュニケーションが活きるのであり、非言語コミュニケーションを補完する意味でも、言語と言う高次のコミュニケーションは、人間が相互に理解するにあたり、非常に重要な要素だとように思います。

日常的に、誰かと言葉を交わすというのは、当たり前のようになっています。

しかし、改めて考えてみると、コミュニケーションというものは非常に繊細な面もあり、その繊細さに注目することで、自分が使う言葉は、より洗練されていくのではないでしょうか?

女性・口元・笑顔・スマイル

ーーーーーーーーーー

冒頭に述べた、言葉だけのディベート

これは、普通のSNSと同じように相手を傷つけてしまう危険が高いコミュニケーションかもしれません。

ですが、そこに臆することなく、しっかりと相手の心を見つめて伝えることが、後々直接対面する機会があった際に、より高いレベルのコミュニケーションにつながるのだと私は考えています。

皆さんはどう考えているでしょうか?

ーーーーーーーーーー

ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。

今回の投稿は以上です

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?