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2020年12月の記事一覧

才能

小学4年生、初めて同じチームになったアイツは、身体が大きいだけで、あんまり上手な選手ではなかった。初めはAチームにも入れずに、ボールの蹴り方もトンチンカンで、やたらと声を出すだけのうるさいやつだった。

けれども結局、俺たちはそのまま9年間、同じチームでサッカーをすることになった。

そうしたらアイツは、18歳でJ1デビューして、そのまま14年間を日本のトップリーグで過ごす選手になった。

それで

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生きるってなんだろう?

生きるってなんだろう?

僕には5つ離れた年上の兄がいて、日本で営業としてサラリーマンをして生きている。

僕は約2年前から、南米ウルグアイにきてサッカーをしながら生きている。

二人とも時を同じくして、この地球の反対側で生きている。

けれど、題名にある”生きる”というテーマで考えたときに二人は全く違った生き方をしているのかもしれない。

「生きる力」ウルグアイに来て気づいたのが、その日、その瞬間、その場をみんな生きてい

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ドリブル練習とリフティング練習は、本当に意味がないのか

ドリブル練習とリフティング練習は、本当に意味がないのか

突然ですが
「意味がない」「そんなの無駄だ」
これは、大人が子どもに言ってはいけない言葉の二大巨頭だと思ってます。

そして今回は、サッカーにおけるドリブル練習とリフティング練習、の話。

日本の育成界隈では、こんな言説がよく聞かれます。SNSでも。

果たして本当に、ドリ練やリフティング練は意味がないもので、無駄なことなのだろうか。
本当に「試合で使えない」のだろうか。本当に、それはサッカーでは

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【きちnote】保護者と指導者は敵対するものではない。ともに子どもたちが育つ環境を作り出すための大事な同志だ。

【きちnote】保護者と指導者は敵対するものではない。ともに子どもたちが育つ環境を作り出すための大事な同志だ。

「ちょっと、キチ。話があるんだ」

ドイツで暮らすようになって20年。サッカーの育成指導者として様々なクラブのいろんな年代の異なるレベルのチームで監督を歴任してきているわけだけど、こんな風に選手の親御さんから声をかけられることがとても多い。

そしてこういう声のかけられ方をするときはたいてい息子の出場機会についてがテーマだ。

「この前の試合だけど、そこまで悪い出来じゃなかったと思ったんだけど、ほ

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