松田啓太

千葉県市川市行徳<Caffe Nil>でバリスタと焙煎を担当しています。 コーヒーの淹れ方や焙煎やお店のことなどいろいろ投稿中です。

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  • Caffè Nil レシピ集

    カフェニルで淹れているコーヒーをはじめ、シロップやドレッシングなどお家で試せるレシピ集です。ぜひぜひ作ってみてくださいね☺️

最近の記事

エスプレッソの飲み方 リストレットとルンゴと

今週からお店のメニューが少し変わりました。 久しぶりにミルクブリューコーヒーが始まり、 コーヒーフロートがメニューに載り、 コーヒーゼリーラテが始まり、 コーヒーゼリーも始まり、 コスタリカナチュラルも今日から、 父の日のブレンドも始まったばかり。 エスプレッソトニックは継続。 アランチャータもオンメニュー。 物販ではコールドブリューの5パック入りもはじまりました。 はじまりすぎていて軽い迷走状態ではありますが、この時期はいろいろやりたいドリンクが重なって毎年こうなりがち

    • 食べたいものから考えるコーヒーの選び方

      甘いものと一緒に飲むときのコーヒーって美味しいですよね。 僕は普段カフェでスイーツを頼むときはコーヒーよりも先に甘いものから決めます。なんとなくコーヒーを悩むより決めやすい気がするからなんですが、それが決まったら次にコーヒーを選びます。 ドリップかカプチーノだったら大体ドリップを選びますが自家焙煎のカフェとかだと選べる豆の種類が多かったりするのでまた悩みます。笑 そんなときに指標のひとつになるのがペアリングです。 実際ペアリングって食べてみないとわからないことが多いので

      • 朝から人が淹れてくれたコーヒーを飲むなんて贅沢な

        昨日は朝ちょっとだけ買い物の用事があって、お目当ての物を買って外に出たら小雨。小走りで駅まで戻ったところの喫茶店でコーヒーを飲みました。 なんかモーニングって優雅ですよね。 朝お店で働いているときは9時の開店前にスタッフとテイスティングを兼ねてコーヒーを飲むし、遅入りのときは家で自分でドリップしたりとなんだかんだで朝からコーヒーは飲むのですが、モーニングの時間帯にこうしてカフェに入って人の淹れてくれたコーヒーをゆっくり飲むことって最近なかったなとしみじみ。 休日にカフェ

        • 美味しいエスプレッソを飲みたいときに大事な、、営業時間

          先日いつも来てくれているお客様にとあるチケットをいただき、久しぶりの中目黒にいってきました。 そのチケットというのがバールデルソーレ中目黒店のサービス券なのですが、その内容が "グラスワイン一杯サービス券" もしくは "チャンピオンエスプレッソ一杯サービス券" そうバールデルソーレ中目黒店にはバリスタのチャンピオンが在籍していて、そのバリスタさんが直々に淹れてくれたエスプレッソを飲める券なんです。(この券持ってる方、ハウスワインではなくぜひエスプレッソを。) しか

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        • Caffè Nil レシピ集
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          アイスカフェラテの美味しい季節到来

          ゴールデンウィークも始まりすっかり初夏の陽気ですね。(ちょっと暑くなるのが早い気もするけど) この時期人気なのがアイスカフェラテです。 スタッフがおすすめをするわけでもなく、この気温20℃を超えたあたりからみんな自然とアイスカフェラテを頼みはじめるのです。わかる。飲みたくなります。 一時期アイスカフェラテにすごいハマっていたときがあって、いろんなカフェでひたすら氷無しのアイスラテを頼みまくってた時期があったのですが、その頃に気づいたのがエスプレッソの酸味の重要性でした。

          最近買ったコーヒーミルと静電気

          最近あたらしいコーヒーミルを自宅用に買いました。 もともと家ではbaratza sette270を使用していました。このミル自宅用としては結構高級でその分性能も申し分ないのですが、、、とにかくうるさい。笑 購入前にうるさいとレビューで見たにも関わらず、"まぁミルなんてどれもうるさいわけだしそんな大したことないでしょ"と安易かつ希望的観測で購入したのが運の尽き。 (計測したわけではないのでほんとに体感ですが、ナイスカットミルの倍くらいの音量です。しかしながらそれ以外の粉の粒度

          どんなコーヒーが好きですか?が意外に答えづらい

          「どんなコーヒーがお好きですか?」 コーヒー屋さんでみなさん一度くらい聞かれたことあるのではないでしょうか。 僕もカフェ巡りが趣味ということもあり、コーヒー屋さんで豆とか物販をじろじろみていると聞かれたりします。 コーヒー屋さんでよく聞かれる質問ランキング上位だと思うんですが、意外にこの質問って答えにくくないですか? フルーティーな酸味のあるコーヒーが好き! 苦味が効いていてコクのあるコーヒー好き! と迷わずはっきり言えるというかたは実は少数派かもしれません。 今日

          なんでもない美味しさのコーヒーを極めたい

          ここ数年のスペシャルティコーヒーのトレンドというとやはり嫌気性発酵とインフュージョンでしょうか。 嫌気性発酵はコーヒーの精選過程で空気に触れずに発酵させることで新しい風味を生み出す精選方法です。 またインフュージョンの方は同じく発酵段階で果汁やクエン酸などの副材料を添加することでコーヒーだけでは生まれないフレーバーを作り出すことを目的としています。 どちらも基本的に従来のコーヒーにない大胆な味わいになる傾向があり、飲んだ時に”今までにない”コーヒー体験をもたらしてくれます

          近隣にカフェがオープンはピンチではなくチャンスでもなく楽しみ

          そういえばうちのお店の近くに新しくカフェができるらしい。 いままでにも何度かあったのですが近隣にカフェができるときってお客さんが気を遣ってか、 「近くにできると大変ねぇでもニルさんは大丈夫よ」 といった感じで温かい声をかけていただくこともあったりして、本当にありがたいなぁと思ったりするんですが、実際の心持ちはというと全然気にしてないというか新しいお店ができるのを楽しみにしています。 僕はカフェで働くことが好きなのはもちろんですが、お客さんとしてカフェに行くのも大好きな

          お店のハンドドリップは家のハンドドリップよりも少しだけ美味しくありたい。

          最近家庭用の焙煎機も昔に比べて種類が豊富になってきています。 数年前にはサードウェーブの次のトレンドは自宅で焙煎だ!という記事もよく見かけたくらいで、(さすがにそこまでは定着してはいないものの)趣味の延長で自宅で焙煎してみたいと思っているかたは多いんだなと感じています。 写真の世界にはプロではないが素人とはかけ離れた腕前の"ハイアマチュア"と呼ばれる人たちがいますが、こういった自宅で焙煎しているコーヒーラバーはまさにコーヒー界のハイアマチュアですね。 僕も以前は家庭用の

          美味しいエスプレッソを淹れるための最初のステップ

          先日WBCのイタリア代表がベンチにエスプレッソマシンを設置しているというネットニュースを見てさすがイタリア人と感動しました。笑 その昔イタリアに旅行に行ったときに、数日間の短い滞在期間ながらちょっと暇を見つけてはいろんなバールでエスプレッソやカプチーノを飲んだのですが、そのときに特に印象に残ったことがあります。それが、 美味しいエスプレッソが飲める店がいっぱいある! これももちろんそうなのですがそれ以上に驚いたこと、それは、、、 美味しくないエスプレッソを出す店が全然

          粒度と淹れ方のシーソーを制する

          カフェニルのコーヒーの淹れ方は結構簡単です。 ざっくり2行で説明してしまうと、コーヒー豆14gを中挽きにし、90℃のお湯210ccを5回に分けて30秒間隔で注ぎ、落ちきったら完成です。 世の中にはお店ごとやバリスタごとにいろんなレシピがあります。みなさんも雑誌に書いてあった淹れ方や好きなお店の淹れ方などいくつか挑戦したことがあるのではないでしょうか? 美味しく淹れられた!ということもあると思うし、おそらくは忠実にやったのに美味しく淹れられなかったという方もいると思います。

          こんなカフェあったらいいのにをただ書いてみました

          自宅マンションの一階が店舗になっていて、最近工事が始まりました。 僕が今の家に住み出した遥か前、その昔は医院だったらしいのですが先生が引退したあとそのままになっていたようで、テナント募集をするわけでもなくシャッターが開いてるのをみたことがないという謎の場所状態でした。 とりあえずは解体工事をしているようで、そのあと何か新しいお店が決まってるのかはわからないのですが、自宅すぐのテナントということもあってなんかいいカフェでも入ればいいなと呑気に思っています。 空きテナントの

          ケースバイケースで考えるコーヒー豆の保管方法

          今日はお店でもよく聞かれるコーヒー豆の保管方法についてです。 ベストな保管方法というのは意外と難しいもので、飲む頻度や豆なのか粉なのか、季節によっても違ってきたりします。みなさんそれぞれのライフスタイルや性格に照らし合わせてちょうどいい自分にあった保管方法をみつけてもらえたらいいなと思います。 それでまず初めに長々読みたくない方のためにいちばんお手軽な方法から。それは、、 買ったときの袋のままクリップなどでしっかり閉じて冷暗所で保存。 です。冷暗所というのはよくあるお

          たまには計らずにコーヒーを淹れてみる

          美味しいコーヒーを淹れるためのひとつの手段としてよく言われるのが、温度や重さを計った方がいいということです。 お菓子作りがちゃんと計量しないとうまくいかないように、コーヒーもしっかり計って淹れると美味しくなる確率がぐんとあがります。 では何を計るのかというと粉の重さやお湯の量、お湯の温度、抽出時間などです。 ドリップコーヒーは粉とお湯の比率でおおよその濃度が決まり、湯温や抽出時間などのそれ以外の要素で未抽出(味が出きっていない感じ)なのか過抽出(味が出過ぎている感じ)な

          アメリカーノは妥協の産物か

          みなさんはアメリカーノ飲みますか? アメリカンコーヒーではなくアメリカーノのほう。もうややこしいですね。笑 アメリカンコーヒーはドリップコーヒーのお湯割りで(例外もある)、アメリカーノの方はというとエスプレッソのお湯割りです。 意味合いとしては両方とも同じでアメリカ風のコーヒーだったりアメリカ人が飲んでいるコーヒーなんですが、アメリカ人がつけた名前ではありません。 もともとアメリカではローストの浅い酸味タイプのコーヒーが飲まれていました。逆にイタリアは深煎りで味の濃いエ