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ペーパードリップ ドリッパーの違いによる味の傾向 その2

先日インスタなのかnoteなのかネット上なのか、、円錐と台形のドリッパーを比較した画像を見つけてとても感動したので引用したかったのですが、いざもう一度探すとどこにもみつからない。

なぜあのときブックマークするなり保存するなりしなかったのかと今になって大変後悔しているわけですが、でもでもやはりご紹介したいので文章にて私見を交えながらご紹介したいとおもいます。(本家の画像や記事が見つかりましたらそのとき引用いたします。)

このドリッパーの形状の違いって僕が趣味でドリップを始めたときから本当に謎で、本なんかを読むと”台形の方がゆっくり落ちるからしっかりとした味わいになる””円錐は早く落ちるからスッキリした味わいになる”とかって書いてあるんだけど、、なんかしっくりこないんです。

その辺の話を以前にも書きました。

前回の記事の要点はドリッパーの重要な違いは湯抜けの速さで、

  • ゆっくり落ちるドリッパーは安定感のある味わい(良くも悪くも毎回同じ味になりやすい)

  • 早く落ちるドリッパーは淹れ方の自由度が高い(淹れ方次第でばらつきが出やすい)

個人的にこの表現を推奨したいと思います

という結論に落ち着きました。それで実際コーヒー落ち方の違いはあるけど挽き目や淹れ方のバランスをとることで抽出効率を揃えれば大体似たような味を出せるんじゃない?と思ったんです。

だけどやっぱりカリタウェーブとハリオV60で同じコーヒーを淹れ比べても味は絶妙に違うので、この違いってどこからくるんだろうとは思っていたのです。

そこで見つけたのが冒頭の登場した画像だったのですが、、見つからない。(ネット上を数時間は彷徨ったけど見つかりません。笑)

ということでどんな画像だったのかというと、円錐と台形2種類のドリッパーでそれぞれコーヒーを抽出した後に、残ったコーヒー粉を上から下まで何層かに分けて抽出効率を調査したような画像でした。

要はドリッパーの上の方に残った粉と下の方に溜まった粉の成分がどれくらい抽出されているか(もしくはあまり抽出されていないか)ということなんですが、なんとドリッパーの上の方に残った粉の方が過抽出で、下の方が未抽出だったのです。

これってちょっと意外な感じもするのですが、よく考えてみれば上の方が透過的な抽出になり下の方が浸漬的な抽出になるのでそう考えると腑に落ちます。

要するに大事なのはドリッパーの中でも均一に成分が出ているわけではなく、ばらつきがあるということなんです。

それでこの傾向自体は台形も円錐も一緒です。では何が違うのか。

同じ粉量のときに透過層が円錐式の方が長い

それが透過層の長さ(粉の高さ)です。
円錐式の方が深くなるため未抽出・過抽出のレンジが広くなります。これによって同じくらいの抽出効率でもややメリハリのある味わいに。
逆に台形ドリッパーの場合は浅い形状になるので未抽出・過抽出のレンジが狭いために円錐に比べるとまとまりのある味わいになるのです。(半分くらい仮説)

でもこの表現だと自分が台形とハリオを飲み比べたときの実感にすごく近くてすごく納得感があります。(あくまでも自分の中ではということですが。)

というわけで本日はドリッパーの違いについて第二弾でした。

また来週!☺️

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