knockout_77

編集者/ライター。1975年生まれ。一橋大学法学部卒。某損害保険会社勤務を経て独立。ビ…

knockout_77

編集者/ライター。1975年生まれ。一橋大学法学部卒。某損害保険会社勤務を経て独立。ビジネス書、実用書から、マンガ・映画の公式ガイドなどを中心に編集・執筆。近著に『中間管理録トネガワの悪魔的人生相談』。『マンガでわかるビジネス統計超入門』(シナリオ担当)が2021年1月発売。

最近の記事

「少し意見が異なる人とのコミュニケーション」を考える

ちょっと思うところがあって、ツイッターでは1ヵ月ほど政治がらみのツイートを控える、という話をしてほぼ1週間。たまにRTや「いいね」などはしているけれど、一応は控えているつもりです。その代わりと言っては何ですが、文字数制限のないnoteでひとつ。 新型コロナ禍が本格的になって、ほぼ1年半が経過しました。その特殊な環境のせいか、それまで「わりと意見が近いな」と思っていた人が(自分にとって)極端な意見を言い出したり、とても同意できないスタンスを取る姿を見て悲しくなった、という経験

    • リーチ超人の矜持

      Mリーグ7日目第1試合(13試合目) 起家 村上淳(赤坂ドリブンズ) 南家 勝又健志(EX風林火山) 西家 近藤誠一(セガサミーフェニックス) 北家 黒沢咲(チーム雷電) 西家の近藤誠一プロのみMリーグ初戦。あとの面々はすでに2~3戦を経験しており、独特の緊張感からも脱却している状態のはず。「麻雀ジェントルマン」という異名のわりには、けっこう異例の手順を踏むこともある感覚派の近藤プロが、どんな戦いを見せてくれるのか。 結果。 1位 近藤誠一 +75.5pt 2位 村上淳 

      • 引き際の潔さに惚れる

        Mリーグ 10月9日2戦目(全体の12戦目) 起家 多井隆晴(渋谷ABEMAS) 南家 茅森早香(セガサミーフェニックス) 西家 佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部) 北家 朝倉康心(U-NEXTパイレーツ) ここまであまりいいところがなかった茅森プロ、佐々木プロとしては、もちろんトップが欲しいところ。それでなくとも上位にいる2チームのどちらかにラスを引かせて、少しでも引きずりおろすことを考えたい。 (まだ全体の1割だから、そこまで意識していないかもしれないが) 結果

        • 押し引きの判断基準

          10月9日のMリーグ6日目 第2戦(11戦目) 起家 石橋伸洋(U-NEXTパイレーツ) 南家 前原雄大(KONAMI麻雀格闘倶楽部) 西家 白鳥翔(渋谷ABEMAS) 北家 茅森早香(セガサミーフェニックス) 6日目にして「KONAMI」vs.「セガサミー」。ツイッターで親会社の公式アカウントが、対局前にこうつぶやいていた。 私が某出版社の代表として参加している「麻雀企業対抗戦」でも、うちのチームのボスに言わせると「同業他社には負けられない」という思いはやはり強いみたい

        「少し意見が異なる人とのコミュニケーション」を考える

          選ばれし21名

          選手名鑑が出ていたんですね。今更ですが、買いました。 Mリーグ5日目 第二戦(10選目) 松本吉弘(渋谷ABEMAS) 前原雄大(KONAMI麻雀格闘倶楽部) 小林剛(U-NEXT パイレーツ) 萩原聖人(チーム雷電) 1ゲーム目からの連投は小林剛氏のみ。 萩原聖人氏は初日の2連投以来の登板。瀬戸熊氏が待望のトップを取った直後のゲームで、いい流れを引き継げるか。 結果。 前原雄大(KONAMI麻雀格闘倶楽部) 56.9pt 小林剛(U-NEXT パイレーツ) 15pt

          選ばれし21名

          「結果論」「タラレバ」からの脱却

          Mリーグ2週目初戦(9戦目)。 起家 瀬戸熊直樹(チーム雷電) 南家 白鳥翔(渋谷ABEMAS) 西家 佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部) 北家 小林剛(U-NEXTパイレーツ) 瀬戸熊氏は金曜日からの連投。今回こそ、どうしてもトップが欲しい半荘と言えるだろう。どの選手もすでに何度もこの舞台に立っており、ぼちぼち余計な緊張感などは外れてくるころ。 結果。 1位 瀬戸熊直樹 +60.9pt 2位 白鳥翔 +17.6pt 3位 小林剛 -25.9pt 4位 佐々木寿人 

          「結果論」「タラレバ」からの脱却

          圧倒的「ゼウスの選択」

          Mリーグ4日目 第2半荘(8戦目) 起親 高宮まり(KONAMI麻雀格闘倶楽部) 南家 瀬戸熊直樹(チーム雷電) 西家 鈴木たろう(赤坂ドリブンズ) 北家 朝倉康心(U-NEXTパイレーツ) チーム雷電の瀬戸熊氏のみ初登板。十段位の三連覇に加えて鳳凰位も3期獲得している歴戦のツワモノだ。これまで苦戦が続いているチーム雷電は、ここで立て直したいところ。 結果。 1位 鈴木たろう +79.7pt 2位 朝倉康心 +9.9pt 3位 高宮まり -25.5pt 4位 瀬戸熊直樹 

          圧倒的「ゼウスの選択」

          とり憑かれたヴィシアス・サイクル(悪循環)

          リアルタイムでは観てなかったけど、何が起きたかこのツイートですぐわかった(笑)。 Mリーグ4日目初戦(トータル7戦目) 起家 村上淳(赤坂ドリブンズ) 南家 石橋伸洋(U-NEXTパイレーツ) 西家 高宮まり(KONAMI麻雀格闘倶楽部) 北家 黒沢咲(チーム雷電) 西家の高宮まり氏、北家の黒沢咲氏は初登板。女性が二人、同時に卓に入るのは初めてだ。一部ファンによる「ビジュアル優先で選ばれた」ような言いぐさを、実際に数字で黙らせることができるか。 結果。 1位 村上淳 +

          とり憑かれたヴィシアス・サイクル(悪循環)

          完全無欠の差し込み

          Mリーグ3日目 第2半荘(6戦目) 起家 小林剛(U-NEXTパイレーツ) 南家 松本吉弘(渋谷ABEMAS) 西家 二階堂亜樹(EX風林火山) 北家 佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部) EX風林火山は二階堂氏の連投。小林氏、佐々木氏も2度目の登板となる。渋谷ABEMASの松本吉弘氏は、第25期發王位などを獲得している最年少Mリーガーだ。26歳、若い! 囲碁や将棋の世界では、若い選手の判断のスピードや感性にベテランが追いやられる構図が時々見られるが、麻雀の場合はどうな

          完全無欠の差し込み

          見応えしかないオーラス

          Mリーグ3日目 第1半荘(5戦目) 起家 朝倉康心(U-NEXTパイレーツ) 南家 前原雄大(KONAMI麻雀格闘倶楽部) 西家 二階堂亜樹(EX風林火山) 北家 白鳥翔(渋谷ABEMAS) 朝倉氏は「ASAPIN」のハンドルネームで「天鳳」の初代天鳳位として名を上げ、プロ入りした「ネット麻雀の申し子」。逆に二階堂氏は、私の記憶が確かならば、まだネット麻雀もほとんどなかった時代である中学卒業後、すぐにこの道に入った女性のはず(プロ歴を見たら、プロ入りはもう少し後になっていた

          見応えしかないオーラス

          リードは守るものでなく

          Mリーグ二日目 第二半荘 起家 勝又健志(EX風林火山) 南家 多井隆晴(渋谷ABEMAS) 西家 佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部) 北家 園田賢(赤坂ドリブンズ) 初日の開幕戦でトップを取った園田氏が再登板。佐々木寿人氏は連投で、EX風林火山と渋谷ABEMASは選手を入れ替えてきた。注目は渋谷ABEMASの多井氏。ドラフト時、麻雀プロの現状に詳しい友人たちが口を揃えて「100%、ドラ1で消える」と言っていた「最強最速の男」だ。 結果。 1位 多井隆晴 +75.4

          リードは守るものでなく

          「いなかった人」の憂鬱

          呟いたときには名前が「滝沢”少牌”和典」となっていた気がするが「反省の色がない!」的に誰かに言われたのかな? 個人的には、あれくらいの茶目っ気はイイと思うけどね。 Mリーグ2日目 第1半荘 起家 佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部) 南家 滝沢和典(EX風林火山) 西家 村上淳(赤坂ドリブンズ) 北家 松本吉弘(渋谷ABEMAS) 初日に好成績を残した赤坂ドリブンズが連投。残り3チームは初登場。これでMリーグの7チームがすべて出そろった形だ。滝沢氏はドラフト時に「指名

          「いなかった人」の憂鬱

          "The last man"の想い

          開幕戦 第二半荘(初日の2戦目)。 起家 萩原聖人(チーム雷電) 南家 鈴木たろう(赤坂ドリブンズ) 西家 茅森早香(セガサミーフェニックス) 北家 石橋伸洋(U-NEXTパイレーツ) 萩原聖人氏が続投。残りの3チームは選手を入れ替えて2戦目へ。 「ゼウスの選択」鈴木たろう氏と、「天才すぎる女雀士」茅森早香氏。石橋プロは近年のRTDで今一つ結果を残せていないイメージの中、ドラフト最終指名者としてMリーグに滑り込んだ「21番目の男」”The last man"だ。 結果。

          "The last man"の想い

          精密機械を狂わせたもの

          Mリーグ開幕戦 第1半荘。 起家 小林剛(U-NEXTパイレーツ) 南家 魚谷侑未(セガサミーフェニックス) 西家 園田賢(赤坂ドリブンズ) 北家 萩原聖人(チーム雷電) 出場選手は各チームの采配に委ねられていたが、大方の予想(期待)通り、すべてのチームでドラフト1位の選手が出場。そりゃ開幕戦だからね。 個人的に応援していた小林剛氏と園田賢氏の直接対決、これは燃える。 結果。 1位 園田賢 +62.9pt(42900点) 2位 小林剛 +18.4pt(38400点) 3位

          精密機械を狂わせたもの

          Mリーグに思うこと(プロローグ)

          Mリーグの開幕に触発されて、主に麻雀・Mリーグのことを語るnoteを立ち上げることにした。 プロフィールにも書いたが、大学時代および転職活動中には今はなき国分寺の雀荘で働いたこともあり、一時期はかなり麻雀に傾倒していた。 当時は麻雀プロのことも結構調べていたし、竹書房の「プロ否定宣言」などをちょっとワクワクしながら読んでいたものだ。結局は茶番に近かったが。 転職活動中は「2ちゃんねる」の麻雀板に「けい。」なるコテハン名で出没し、けっこうな勢いで投稿していたこともある。 当

          Mリーグに思うこと(プロローグ)