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「いなかった人」の憂鬱

呟いたときには名前が「滝沢”少牌”和典」となっていた気がするが「反省の色がない!」的に誰かに言われたのかな? 個人的には、あれくらいの茶目っ気はイイと思うけどね。

Mリーグ2日目 第1半荘
起家 佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
南家 滝沢和典(EX風林火山)
西家 村上淳(赤坂ドリブンズ)
北家 松本吉弘(渋谷ABEMAS)

初日に好成績を残した赤坂ドリブンズが連投。残り3チームは初登場。これでMリーグの7チームがすべて出そろった形だ。滝沢氏はドラフト時に「指名はない」と本人が思い込み、会場に姿を現さなかった唯一の選手。「観ていたファンも本人も驚きの指名」というやつだ。

結果。
1位 村上淳 50.8pt(30800点)
2位 佐々木寿人 7.6pt(27600点)
3位 松本吉弘 13.4pt(26600点)
4位 滝沢和典 -45pt(15000点)

いろいろな意味で、滝沢氏が主役を張った半荘だった。
まずは東2局、親番の配牌。

124589④⑥東東白白西 ドラ⑧

ダブ東と白のトイツに加えて索子のイッツー。普通に推移すれば親満がくっきり見える好配牌。ここから打西。

……打西?

自動配牌の落とし穴。親の第一ツモを忘れて打牌をしてしまう。「滝沢”少牌”和典」の誕生だ。自動配牌の雀荘はどんどん増えているのでやり慣れているはずだが、やはり緊張感というものは恐ろしい。
これ自分がやらかしたら、かなり精神的に引きずってしまいそうだ。ずっと平然とした雰囲気で打っているだけで、やはりすごいと思う。

そしてもう一つは南1局、南家・滝沢氏の配牌から第一ツモ。

一四九①66白発中中中西北 ツモ発 ドラ二

発を重ねて、いきなりのチャンス手到来。二順目の発を迷わず鳴く。
そして七順目。

四四66白中中中西西 ツモ白 ドラ二

待望の白を重ねて、パブリックビューイングは大盛り上がり。やはり観る側もテンションが上がる。6切り。その後、西を仕掛けて白で大三元のテンパイ。場に白は1枚切れ。解説の小林剛氏も「誰が掴んでも出ますよ」と少し興奮気味。

結果は残念ながら、松本氏のリーチドラ1のカンチャン待ちの勝ちとなる。これ、下手に松本氏が三元役の気配に気づいてリーチをかけなかったら、その分局が長引き、逆に滝沢氏にチャンスを与えるわけで……。今更も今更だが、押し引きというものの難しさを考えさせられる。

勝負は地味な東場ののち、南2局一本場で3000-6000(リーチツモドラ3裏1)を和了った佐々木寿人氏が一歩抜け出るも、オーラスの村上氏のリーチにごり押しして、流局直前に間四萬に打ち込み満貫の支出。トップ入れ代わりとなる。

もちろん満貫を振り込んでも、ギリギリで2着に残れることは計算済みのはず。とはいえ、振り込みの前にも強い牌を押しており、正直、少し押し過ぎには思えた。解説の小林氏も「四、行った!」と少し驚いた感じだった。その後に「寿人らしい一打」と付け加えていたが。

初日の2ゲームと合わせ、ここまでで1着2回、2着1回と一度も連帯を外していない赤坂ドリブンズがもう一つ抜ける結果となった。
とはいえ、もっとも消化試合数が多いドリブンズでさえ、まだ3/80が終わったばかり。先は長い。

しかし毎半荘、トピックに事欠かない対局ばかりで嬉しいですね。
今日も対局がありますが、私はまだ、火曜日の2半荘目を観られていない状態です。明日はその、火曜日の2半荘目のレビューになると思います。

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