オクツ

Mリーグに思うこと(プロローグ)

Mリーグの開幕に触発されて、主に麻雀・Mリーグのことを語るnoteを立ち上げることにした。

プロフィールにも書いたが、大学時代および転職活動中には今はなき国分寺の雀荘で働いたこともあり、一時期はかなり麻雀に傾倒していた。
当時は麻雀プロのことも結構調べていたし、竹書房の「プロ否定宣言」などをちょっとワクワクしながら読んでいたものだ。結局は茶番に近かったが。

転職活動中は「2ちゃんねる」の麻雀板に「けい。」なるコテハン名で出没し、けっこうな勢いで投稿していたこともある。
当時は「デジタルvs.オカルト」という、今では化石レベルに古くなりすぎている話題で盛り上がっていた時代だ。

しかし時が経つにつれ、多くの麻雀マニアがそうであるように、日常に追われて麻雀に裂くリソースがなくなり、麻雀界の世情にも疎くなる。
気づけば麻雀は「ときどきフリーで打つ程度」の遊びに過ぎなくなり、それでも職場仲間との麻雀ではかなり勝てるので、メンバー時代に持っていた麻雀に対するこだわりは、とうに失っていた。

それが3年ほど前、仕事で麻雀関連の連載を担当することになる。『HotDogPRESS』(講談社)の連載「勝間和代の勝つ麻雀』だ。
さらにそこからのつながりで『桜井章一×勝間和代 勝ち方の流儀』(イースト・プレス)という新書も、構成担当として参加。久々に麻雀プロの世界を覗き見ることとなり、楽しかった半面、自らがハマっていた17~18年前とあまりにも変わっていない状況に、少し苦笑した。

それがこの3年で、激変した。その原動力はもちろん圧倒的に、藤田晋氏の情熱と手腕だ。2017年に『麻雀企業対抗戦』が立ち上がり、2018年にはリーグ戦にまて発展した。団体の垣根を超えたハイレベルな争いが見られる『RTDリーグ』がAbema TVで常時実況中継され、麻雀を「エンターテインメントコンテンツ」として消費する文化が、一気に醸成された。

そして、まさかの『Mリーグ』だ。「プロを名乗る人たちから取る会費」で生き延びてきた既存のプロ団体とは異なり、間違いなく「トップクラス限定ながら、麻雀を観せて金を取ることができるシステム」が、あっという間に作り上げられた。

あの舞台に立っている21名は、各スポンサー企業のさまざまな思惑があるとはいえ、間違いなくトップクラスのプロたちだ。
そして何より大切なのは、彼らは、およそ日の目を見るとは3年前には想像もできなかった業界で、それでも麻雀の面白さにとり憑かれ、少なからず人生をかけてきた人たちだということだ。それだけで、自分には出来なかったことをしてきた人たちとして、個人的に嫉妬とともに尊敬してしまう。

そしてもう18年、書くことや伝えることを生業にしてきた編集者・ライターの端くれとして、Mリーグの観戦記を書くことで、自分の立場から本当に少しでも業界を盛り上げる一助(というか、山を賑わす枯れ木の一つ)にでもなれればと思い、noteの投稿を始めようと思い至った。

そんな経緯なので、RTDリーグや直近のプロについての知識は決して濃くはない。そのあたりに詳しい方々が読んだら、物足りなく思うだろうことは想像に難くない。これから少しずつ勉強しながら、多少なりとも読み応えのあるコンテンツにしていければいいなと思っている。

さしあたり、今日のMリーグ初戦に関しては、今夜Abemaのビデオで確認して、記事を上げたいと思う。


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