坂野圭史

スポーツを中心に読んだ本や記事の感想を書いていきます。1日1記事・1週間に1冊 関心事…

坂野圭史

スポーツを中心に読んだ本や記事の感想を書いていきます。1日1記事・1週間に1冊 関心事項 アスリートのセカンドキャリア/スポーツビジネス/スポーツインティグリティ/部活動/ランニング/駅伝などなど twitter→@keishisports

最近の記事

陸上選手の就活における「課題」(提起編)

これまで僕はアスリート専門のキャリアアドバイザーとして400人以上のアスリートのキャリアをサポートしてきた。 その中で、陸上選手特有の就活における「課題」が僕の中で浮き彫りになってきた。 振り返ってみると、この課題は就活生だった頃に僕自身が直面した課題でもあったように思う。 今回は、僕自身への自戒の意味を込めて、また、これから社会にでる陸上競技選手へのエールの意味を込めてこの文章を書こうと思う。 陸上競技選手に特有の就活における「課題」 それは 自分の存在価値を「結果(

    • アスリートの遊び場

      子どもの頃、遊びに夢中になっていた時のことを思い出してほしい 今思い出すと、無邪気に全力で遊べていた時のことを懐かしく思うかもしれない なぜ、僕たちが全力で遊べたのか それは、親をはじめとする大人たちが「遊び場」をつくってくれたからだ 友達と喧嘩をすれば仲裁してくれ 怪我をすれば、病院につれていってくれ ごはんの時間がくれば、公園まで呼びに来てくれた 今、アスリートを支える僕たちは、アスリートの「親」になれているだろうか アスリートのための「遊び場」をつくれている

      • アスリートは結果で"語るな"

        最近、アスリートの「言語化能力」に注目しています。 一般的にアスリートの言語化能力は高くないというのが世間の認識です。 しかし、言語化能力は、競技パフォーマンスの向上はもちろん、ファンやサポーターに競技の魅力を伝えていくことや、引退後に自身の価値を発信していく際にも欠かせません。 では、アスリートはなぜ「言語化能力」が低い(と言われてしまう)のでしょうか。 その大きな理由の一つは「結果」という言語に頼り過ぎているからだと私は思います。 結果で語ることの弊害スポーツでは「

        • アスリートの言語化能力を古武術から考える

          今回は、「古武術の発見:日本人にとって「身体」とは何か」を読んで「アスリートの言語化能力/非認知能力」について考えました。 本著は大ベストセラー「バカの壁」で一世を風靡した解剖学者、養老孟司氏と武術研究者の甲野善紀氏の共著です。 本著では日本人が「身体」をどのように捉え、考えて来たのかについて、日本人が脈々と受け継いできた「古武術」を紐解くことによって考えています。 今回はその中でもアスリートの「言語化能力/非認知能力」という点に絞って考えていきます。 古武術から「言

        陸上選手の就活における「課題」(提起編)

          スポーツは人を大人にするか?

          今回は、内田樹著「寝ながら学べる構造主義」を読んで 「スポーツが人を大人にするか?」というテーマを考えました。 「構造主義」を簡単に言うと、「物事を成立させている仕組み(構造)を分析し、人間の様々なことを明らかにしようとする思想」です。 1960年代にフランスで誕生し、人類学や言語学など、現代思想のあらゆるところに影響を及ぼしています。 本著は構造主義の入門書という位置付けで、構造主義の代表的な思想家たちの主張を分かりやすく解説してくれています。 今回

          スポーツは人を大人にするか?

          アスリートの能力を測る「ものさし」は変わっていくー結果至上主義の終わりー

          今回は「暴走する能力主義」という本を読み、「アスリートの能力の測り方」というテーマでお話をしていこうと思います。 新型コロナウイルスの影響で、インターハイや甲子園をはじめとする試合が中止となってしまった今、「アスリートの能力をいかにして測るか」ということが再定義されると考えています。 能力を測るものさしは暫定的なものである本著では能力とはあくまでも暫定的なもので、社会的に定義され、時代によって移り変わるとされています。 「能力をはかるものさし」は時代により、

          アスリートの能力を測る「ものさし」は変わっていくー結果至上主義の終わりー

          アスリートはなぜ本を読むべきかーメタ思考トレーニングを読んでー

          僕は、アスリートが競技力を向上するために「読書」が有効な手段だと確信しています。 今回、「メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問」を読み、なぜ読書がアスリートに必要なのかを整理できたのでお伝えしようと思います。 メタ思考とは?「メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34門」はメタ思考について理解し、メタ思考能力を向上させるトレーニングを実践出来る本です。 メタ思考能力を一言で言うと、「ものごとを客観的に捉える能力」のことです。 メタ

          アスリートはなぜ本を読むべきかーメタ思考トレーニングを読んでー

          スポーツは、アスリートは、変化しなくてはならない。ーホモ・ルーデンスを読んでー

          COVID19がスポーツ界に与えた影響20世紀を代表する歴史家ヨハン・ホイジンガはその著書「ホモ・ルーデンス」の中で、遊びは「日常生活の外にあるもの」と定義しています。 現在スポーツなどの「遊び」は、その「日常生活の外にあるもの」という特徴ゆえ、危機に立たされています。 疫病、戦争、経済危機など、人々の生命が危機に貧した時、真っ先に煽りを受けるのは「日常生活の外」にある「遊び」です。 一方で、スポーツは社会においてその存在感を増し、日常の外にあるスポーツを極めることにより

          スポーツは、アスリートは、変化しなくてはならない。ーホモ・ルーデンスを読んでー

          お独り読書回vo7 「ついやってしまう」体験のつくりかた――人を動かす「直感・驚き・物語」のしくみ 玉樹 真一郎

          みなさんもゲームにはまったことって一度はありますよね 学校から帰って1秒でも早くゲームをつけたかったのは、ぼくたちがゲームに「心を動かされていた」からに違いありません 今回は任天堂で「wii」の企画担当をされていた玉城さんが語る「プレイヤーの心を動かす体験」についてお届けします! 本著によると心を動かすゲームには以下の3つのデザインがされているそうです。 ・直感のデザイン ・驚きのデザイン ・物語のデザイン 順番に見ていきましょう! ・直感のデザイン 良いゲームはプ

          お独り読書回vo7 「ついやってしまう」体験のつくりかた――人を動かす「直感・驚き・物語」のしくみ 玉樹 真一郎

          ランニングを続ける仕組みづくりvol3 「上手な欲望とのつきあい方」

          ランニングを続ける仕組みづくりvol3 「上手な欲望とのつきあい方」 本日は「欲望」をテーマにお届けします! 過去の記事 ・概要 https://note.com/keishi0901/n/n20e79cecbdc7… ・vol1「歯磨きのようにランニングしよう」 https://note.com/keishi0901/n/nb13a7de104fa… ・vol2「三日坊主にならないためには?」 https://note.com/keishi0901/n/n537999b

          ランニングを続ける仕組みづくりvol3 「上手な欲望とのつきあい方」

          ランニングを続ける仕組みづくりvol2 「三日坊主にならないためには?」

          ランニングを続ける仕組みづくりvol2です! 本日は「三日坊主」をテーマにお届けします! 過去の記事はコチラ ・概要 https://note.com/keishi0901/n/n20e79cecbdc7… ・vol1「歯磨きのようにランニングしよう」 https://note.com/keishi0901/n/nb13a7de104fa… 突然ですが、なぜみんな最初は強い決意を持ってランニングなどをはじめるのに、「三日坊主」になってしまうかご存知ですか? 意志が弱いか

          ランニングを続ける仕組みづくりvol2 「三日坊主にならないためには?」

          ランニングを続ける仕組みづくりvol1 「歯磨きのようにランニングしよう」

          本日から3日連続でランニング初心者の方に向けて、「ランニングを続けるための仕組みづくり」についてお届けします ※概要は昨日の記事から https://note.com/keishi0901/n/n20e79cecbdc7… 1日目の本日は「歯磨きのようにランニングしよう」です 陸上界では有名な言葉で 「歯磨きのように練習しなさい」 という言葉があります 歯磨きは、みんな毎日当たり前のように行うものですが、ランニングもそのレベルまで日常的に当たり前のものにしなさいという意

          ランニングを続ける仕組みづくりvol1 「歯磨きのようにランニングしよう」

          「ランニング歴10年以上!のぼくが教える ランニングを続ける仕組みづくり」

          こんにちは!Sportsman Book Clubの坂野です いつもはアスリート向けの読書会を開いたり、スポーツに役立つ本の感想をnoteに書いたりしているのですが 今回は趣を変え、ランニングを続ける仕組みづくりと題しお届けします なぜ急にランニングの話をしようと思ったかというと 最近、友人から「ランニングシューズは何がいい?」とか「時計は何を着けたらいい?」とかランニングに関する質問がよく来るようになったんですね みんなコロナ自粛で運動不足を感じているみたいですね

          「ランニング歴10年以上!のぼくが教える ランニングを続ける仕組みづくり」

          お独り読書会vol6「岩田さん: 岩田聡はこんなことを話していた。」

          今週もお独り読書会はじめてまいります! 今回は試験的に、ツイッターの7ツイート分の分量でお届けします つまり、140文字×7の980文字くらいの分量になってます この方法は、前回紹介した「すべての知識を20文字でまとめる紙一枚!独学法」の文字数を制限して文章を洗練させるという内容からヒントを得たものです また、僕の尊敬する「走る哲学者」為末大さんのツイート方を参考にしたものでもあります この方法がわかりやすい!とか見づらいんじゃボケ!というご意見ありましたらいただける

          お独り読書会vol6「岩田さん: 岩田聡はこんなことを話していた。」

          お独り読書会vol5「すべての知識を「20字」でまとめる紙1枚!独学法」

          こんにちは!SportsmanBookClubの坂野です。 SportsmanBookClubは「アスリート」と「社会」を「本」で繋ぐをテーマにした読書会です。 アスリートや社会人、学生なんかがごちゃ混ぜになって読書会をやって、色んな価値観が交わる場になれば良いと思っています。。。 と、一応SportsmanBookClubの宣伝は毎回しますが、お察しの通り今回も読書会は開けずお独り読書会になりました、、笑 こんな状況なので当分この形が続くかと思うので、Youtubeの

          お独り読書会vol5「すべての知識を「20字」でまとめる紙1枚!独学法」

          お独り読書会vol4「戦略的交渉入門」

          こんにちは!SportsmanBookClubの坂野です。 SportsmanBookClubは「アスリート」と「社会」を「本」で繋ぐをテーマにした読書会です。 アスリートや社会人、学生なんかがごちゃ混ぜになって読書会をやって、色んな価値観が交わる場になれば良いと思っています。 今回もコロナウイルスの影響で中止とさせていただきましたが、ZoomとかLINEとかのオンラインで読書会が出来るのではないかということに気付いてまったので、その可能性も模索していこうと思います。

          お独り読書会vol4「戦略的交渉入門」