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シンプル・イズ・ベスト(Simple is best)

2024.9.26【235限目】

秋を感じる

最近涼しい日が続き、4日ほど前から、クーラーを止めて生活できる季節になりました。

勤めている頃は、今頃はとても忙しい毎日で、運動会の練習・学習・子供たちの健康管理にも気を使いながら、分単位の忙しさだったことを思い出します。

退職してからは、時間に追われることもなく自分のペースで日々を暮らし、ゆっくりとした時間が過ぎていきます。


スローライフ

朝は夫がたてたコーヒーと朝食を食べ、好きな花を植え四季折々の成長を楽しみ、散歩をして美しい夕日を眺めるなど、ゆとりや美しさを感じる時間が生活にあります。

先日は、障子を開け十五夜の月を眺め、月の光の中で床につきました。しっかり秋を感じた夜でした。

「今」という時間を大切にすることで、自分の人生を充実させ、スローライフを楽しむことが出来ると思いました。


シンプル・イズ・ベスト

ゆっくりとした生活の中で、夫と2人の年金で暮らしています。今までは、欲しいものがあれば手に入れ、それが働く喜びでもありました。今はシンプルな生活になっていて、それを気に入っている私がいます。

「シンプル・イズ・ベスト」という言葉があります。それを調べてみますと。「これ以上削るものがなくなった状態」という意味で、削っていった結果、これだけはどうしても削れないモノ、それが本当に、大切なモノ、必要なモノであると、ありました。

私も買い物に行った時に、これは自分に必要なモノか、特に必要でないモノかどうかを考えるようになり、特に必要でないモノは買わないことが多くなり、それを重ねていくと、自分に必要なモノが明確になり、要らないモノを買わなくなりました。

生活の中でも、壊れたものを修理して使い、それが要らないものなら捨てる。パジャマも、ゴムが緩んだら、入れ替え、ほつれていたら修理をして、気に入った寝心地のいいパジャマをいつまでも着ています。つぎのあたったパジャマを着るのも修理する時間も楽しいです。

「お金は沢山あればあるほどいい」と、言う人もいますが、そこそこの生活が出来る今の暮らしが気に入っています。

昔母が、「お金をいっぱい持っていても、幸せにはならない。無くなったら何にも残らないけど、しっかり身に付けた資格や手に付けた技術は、誰にも取られる事は無いし、それが自分を助けてくれる。」と、よく言っていました。

今になってその意味が分かるようになりました。

無理をせず、少しだけ身のまわりの荷物や服を整理して、不要なものを削り、本当に必要なものを残して、自分自身を解放してあげることが、シンプル・イズ・ベストな生活かもしれないと思いました。


シンプルな生活をするために

生きていると必ず困難や苦労と直面することがあります。そんな時つい考え込んで、物事を難しく考え、「私に何が足りないのだろう。」と、考え込んでどんどん悩んでしまうことがあります。

そんな時は出来るだけ、大切なものは何かということをハッキリとして、本当に大切なものは何かということを考えて、要らない考えを削り、執着しているものを捨てて考えてみると、自分が考えている必要なものは案外捨ててもいいものだったりします。

捨てることによって、生活がシンプルになって、穏やかで毎日が楽しくなると思います。

昔、生け花を習っている時に、私が生けた枝を切ろうかどうしようかと迷っている時に、先生が「迷った時は切りなさい。」と教えて頂きました。これは華道だけでなく、生きていくうえでも大切な教えになりました。

昨年まで三男と暮らしていました。三男は味覚がよく、私が作った料理を食べて、よく何が入っているかを言い当てていました。カレーにバナナを入れた時は、思いっきりブーイングでした。いつまでたってもカレーを作ると、その時の話がでてきます。

お鍋やサラダを作ったときも、栄養を付けてあげようと、食材をたくさん入れたり、味を工夫したりして出した時、三男は「料理は引き算やで、何でも入れたらいいというものではないで。お母さんの料理は足し算が多い。シンプル・イズ・ベストやで。」とよく言われたことを、今懐かしく思い出されます。最近の私の料理はシンプル・イズ・ベストのメニューが多くなりました。


大学時代の友人が、お彼岸に母へひまわりと白菊を供えてくれました


【今週のけい先生】*担当:夫(父)

夫婦で20年以上続けてきた所属クラブのメンバーを退会して、来年度から月例コンペへの参加を止めて、プライベートゴルフや、元の職場や団体のコンペに絞って、競技ゴルフからエンジョイゴルフに切り換えました。けい先生は、永く、楽しくプレーを続けたいと思っているようです。


【編集担当より】
今週になって、朝起きるとすこし寒いくらいの日もでてきました。まだまだ大阪はお昼間暑いですが、秋の気配を感じるようになりました。

『芸術の秋』と言いますが、肌寒い風を感じると、ベレー帽でもかぶって芸術家を気取り、何か含蓄のありそうなことでも呟いてみたくなるものです。特に若い頃は、素敵な言葉を見つけたら、すぐに使ってしまうものです。高2病とでもいうのでしょうか。

編集担当が気に入って今でも「座右の銘は?」と聞かれたときに回答する、シンプルイズベストに似た表現を披露したいと思います。

「Less is more(レス イズ モア)」 ※AI による概要
20世紀に活躍したドイツの建築家ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエが遺した言葉で、「少ないほうが豊かである」という意味です。

ミース・ファン・デル・ローエはバウハウスの第三代校長を務め、ル・コルビュジエやフランク・ロイド・ライトと並ぶ近代建築の三大巨匠の一人です。この言葉は、彼の建築家としての信念を表しており、シンプルなデザインを追求することでより美しく豊かな空間が生まれることを意味しています。

「Less is more」という言葉は、建築のみならず、プロダクトデザインをはじめとするあらゆるデザインに影響を与えました。

10月に入ると秋も深まっていきます。今年の秋は、芸術の秋にしてみるのもよいかもしれませんね。まずベレー帽を買うところからお勧めいたします。



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