こんにちは!
10月13日に『三田文學』2023年秋季号(155号)が発売されました。
① 今号のラインナップ紹介
今号のラインナップをご紹介いたします。
② 見どころポイント
今号では二つの特集を組んでいます。題して「久保田万太郎と現代」、「ヘテロトピア群島・沖縄」。
前者では、安藤礼二氏が、折口信夫の視点から万太郎の文業を考察することで、万太郎の表現者としての神髄に迫り、小平麻衣子氏が、戯曲「町の音」を窓口にして、万太郎の戦時の立ち位置を追究するなど、五篇の論考を通じて、没後六十年を迎えた万太郎をビビッドにとらえ返しています。
後者は、川満信一氏の詩を皮切りに、今福龍太・仲里効・上野俊哉各氏の熱い論考が並び、先日和光大学で開催されたシンポジウム「〈ヘテロトピア群島・沖縄〉の精神史──川満信一から仲里効へ」で提示された各氏の観点が、白熱した議論を経て、さらなる深化を示していることを、ひしひしと感じ取ることができます。
また、もちろん小説も読み応え抜群です。村松友視氏の「龍王閣」では、かつて社会変革の情緒的シンパであった雑誌編集者に起こるハプニングが描かれ、コミカルな語りに熟年を迎えた知識人の深い焦慮が浮かび上がります。藤沢周氏の「外道丸」は、亡母への思いと老境に近づきつつある主人公の感慨が交差し、磨き抜かれて澱みのない叙述が読者を魅了します。ニコル氏の「カヤックの男」は、彼の親友でもあった宮島正洋氏の協力を得て掲載可能となった、貴重な未発表遺稿です。
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