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20231205_ヴェトナム戦争へのアメリカの介入から考えたこと_覇権で読み解けば世界史がわかる_紹介と感想59


はじめに

こんにちは、Keiです。

 今まで私にとって"元気が出た"と思ったコンテンツや"役に立つかもな"と思ったコンテンツや考え方を紹介してきました。今回も良い人生にするために"役に立つかもな"と思った考え方を紹介していきます。

参考書

この度、参考にした本は
『「覇権」で読み解けば世界史がわかる』神野正史
です。

内容と感想

 前回の記事では"追い詰められた日独伊"までの部分を読んで感じた事を書きました。

 今回の記事では"勝敗を決めた「世論」"までの部分を読んで感じた事を書いていきます。

内容

 アメリカは第二次世界大戦で日本に勝ったことで、西半球を排他的な支配権に置くことに成功した。建国以来領土の拡大を続けてきたが、ヴェトナムで躓くことになった。
 帝国主義は欧米諸国だけが"先進的な兵器を持ち"、"マスコミが未熟で情報を握りつぶすことができ"、"白人の軍隊は無敵だと思わせる"という条件があったから成立していた。戦う前から"勝てない"と思っている者はたとえ勝てる実力があったとしても勝てない。
 太平洋戦争で日本軍が白人の軍隊を倒していく姿を見たことで、白人軍隊への先入観が外れ、アジア圏で独立の流れが進んで行った。アメリカはヴェトナムに直接介入することにした。戦争口実を捏造し、日本と同じように潰そうとしたが、既に時代は変化していた。戦闘に関係ない民間人への虐殺や強姦など戦地の映像はリアルタイムで全世界に報道され、国際非難の的となると同時にアメリカ国民にも反戦の世論が高まっていった。人的被害だけを見ると北ヴェトナムの完敗だったが、世論の結果アメリカは撤退を余儀なくされた。

感想

 ヴェトナム戦争でのアメリカの失敗は、帝国主義のやり方を脱する事ができないまま、介入をしたことが原因だと学ぶことができました。太平洋戦争後にアジア諸国で独立の運動が高まった理由も学ぶことができ、勉強になりました。
 戦う前から"勝てない"と思っている者は勝てる実力があったとしても勝てないという点は覚えておくべきだと思います。しかし、どうやっても"勝てない"相手に"100%勝てる"と信じて勝負を挑むのも違うと思います。"絶対に勝てない"や"絶対に勝てる"とどちらかに偏るのではなく、"どのようにすれば○%の確率で勝てる"というように考えるべきだと思います。状況に応じて結果が生じる確率も常に変わると思うので、それぞれの場合について吟味して自身がやるべきことを認識できると良いと思いました。
 マスコミの発展により、"武力"ではなく"世論"を味方につけた方が勝つ時代に変化したことからも時代の変化に応じて勝つための要素が変わることがわかると思います。過去に大きな成功例があったとしても捉われすぎることは危険だと思いました。武力から世論の時代に変化したのは、技術の発展により情報の操作を政府ができなくなったからだと思います。今まで制御できていたものが制御できなくなった時、時代が変わるのだと思いました。自分たちが制御できるものか否かという判断は誤らないように注意すべきだと思いました。

最後に

 "勝てるか否か"や、"制御できるか否か"という判断には自分を客観視できているか否かが大きく影響していると思います。難しいことだと思いますが、自身の力を過信せず、かといって過小評価もしないという事は重要だと思いました。
 自身の力を客観視し正確な判断ができる人を共に目指していきましょう!

 どなたかの参考になれば幸いです。

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