平田けいこ/企業広報コピーライター/挑戦する社長の文章参謀

言葉でビジネスチャンスをつくるコピーライター。企業サイトやLPの文章に定評がある。お客…

平田けいこ/企業広報コピーライター/挑戦する社長の文章参謀

言葉でビジネスチャンスをつくるコピーライター。企業サイトやLPの文章に定評がある。お客様対応実績3万件超の顧客視点の鬼。紙媒体出身の文章力・取材力とウェブマーケの実践経験を兼備。英語可。提供中のサービスや各種問合せ→https://hirata-writer.com/

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詐欺臭のする怪しげなwebライター養成講座の説明会に潜入してみた。

とあるwebライター養成講座の説明会に潜入取材をしました。 なぜこんなことをしたかというと、「ライター職が食い物にされている」と感じているから。 一部のwebライター養成講座の広告には「楽に稼げる」「誰でもできる」という趣旨の言葉が並び、誇りを持ってこの仕事をしているコピーライターの端くれとして残念な気持ちになります。 どんなものかをこの目で確かめるために取材を決行しました。 その結果、真面目なwebライターが間違って変な講座に時間とお金を費やさないように注意喚起した

    • 正しい日本語なのに伝わらない文章の特徴とは?

      日本語として間違っていないのに、なぜか理解できない。 こんな文章を、一度は見たことがあるのではないでしょうか。 こうした文章が生まれる一因は、トピックについて読み手がどのくらいの知識や関心があるかを、書き手が把握していないことにあると思います。 たとえば地方の男尊女卑についてのニュース記事に、こんなコメントがついていました。 日本語としては間違っていません。 自分が生まれ育った場所に男尊女卑が根強く残っていることに最近気がついたという意味でしょう。 しかしこの文章

      • ターゲットが絞れずSNS投稿が止まるときは

        「ターゲットが絞れず発信ができない」 「ペルソナの決め方がわからない」 立て続けにこんな相談を受けたので、私見を綴ってみたいと思います。 ペルソナの落とし穴ペルソナとは、理想のお客様のこと。 年齢、名前、家族構成、居住時、趣味などを事細かに、あたかも実在の人物のように設定するのが特徴です。 確かに、顧客像が明確でわかりやすいかもしれません。 しかし、あくまで架空の人物。 たとえばペルソナの南野翼さんに向けて、駅に広告を出すとします。 彼は横浜市港北区から東京都渋谷区

        • 「想いを言葉にしたい」の落とし穴

          「想いを言葉にしたい」 事業主からこんな悩みを聞くことが多いです。 確かにビジネスでも想いを伝えるのは大切。 でも……。 想い「だけ」でメシは食えません。 たとえば……。 想いを語らない美味いラーメン屋。 想いを語る不味いラーメン屋。 どちらが繁盛するでしょうか。 答えは明白です。 ラーメン屋なら、新規開店時に無料や格安で振舞えば集客しやすいです。 なぜなら、ラーメンがどんなものかが世に浸透しているから。 とりあえず一度食べて、口に合えばリピーターになってくれ

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          文章がやたら上手い営業マンに、書くコツを聞いてみた

          文章がやたらと上手い営業職一筋20年以上の友人に、書くときに気をつけていることを聞いてみたら、面白い答えが返ってきました。 文章は、テクニックより思いやり以下、友人の回答。 「書いた後、相手が理解できるかという視点で見直す」 「意味不明な文章は迷惑。人通りの多い通路の真ん中でたむろしているのと同じで、他者への配慮がない」 彼が文章が上手く、優秀な営業担当者である理由がわかった気がします。 ネット上には、PREP法、主語と述語の距離を近づける、一文を短くするな

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          「共感される文章」って、一体なんだ?

          「共感される文章の書き方」 こんな投稿をインスタでたまたま目にして以来、気になって仕方がない。 「共感される文章の書き方」に共感できない さっそくネットで共感される文章の書き方について調べてみたところ、おおむね以下のような手法が紹介されていました。 感情を込める 悩みに寄り添う 自虐ネタや失敗談を伝える 暗い過去からのV字回復を語る 形容詞を使わずに具体的に描写する ストーリーを伝える etc. どれも間違っているわけではないと思います。 でも私は、なんだか共

          【値付け問題】簡単な仕事は安くてもいい?

          バッグのお直しをお願いしたら、600円程度でした。 お店に払ったのがこの金額だから、職人さんに入るのは数百円かもしれません。 大きな外付けポケットの真ん中を縦15センチくらい縫ってもらい半分にする作業なので、プロにとってはそんなに難しい仕事ではないかもしれません、 でも、素人には無理。 普段から縫い物をやっているからこそ、自分にはできないと判断して専門店に依頼しました。 低価格すぎて申し訳なくて、プラス5000円くらい払いたい気持ちです。 あまりにスキルを安く売り

          「インタビューライター」の肩書きは、アリか。ナシか。

          「インタビューライター」と、「インタビュー」を肩書きに載せることについての投稿を、エックスでいくつか見ました。 ライター業にインタビューが含まれているのが当然なのだから、つけるのはおかしい。 インタビューを行わないライターも増えているのだから、新しい肩書きが出るのは普通ではないか。 等々、色々な意見がありました。 とても興味深かったので、私見を綴りたいと思います。 私の肩書きはコピーライターですが、かつてはインタビューライターの肩書きも併用していました。 インタ

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          インタビューライター必見。取材を成功させる6ステップ

          大昔に一度だけ開催したセミナー「取材を基本から学びたいライターのための明日から使えるインタビュー術セミナー」で使用した資料を基にした記事です。 このままお蔵入りするのももったいない気がしたので、公開することにしました。 ライターだけでなく、社内報のために社員にインタビューをする広報や、導入事例記事のために顧客にインタビューをする営業などにも活用できると思います。 メルマガ登録でこの記事のPDF版をダウンロードできます。 noteには載せていない、実体験に基づくお役立ちコラ

          インタビューライター必見。取材を成功させる6ステップ

          デザイナーはやっぱりすごい。ライターもやっぱりすごい。

          「三つ折りの事業紹介リーフレットを作ろう」 年末で人と会う機会が多いため、ふと思いつきました。 しかし思いついたのが11月の半ば。 プロに依頼しては間に合わないので、テンプレートを使って制作を開始しました。 クソダサいリーフレットが爆誕 とにかく絵的に表現することが苦手なので(美術の成績が1でムサビ卒の母を泣かせた人)テンプレートをなるべく崩さないように、文字数も律儀に守ってテキストを当てはめていきました。 とりあえずできたので自宅のプリンターで試しに印刷してみると……

          デザイナーはやっぱりすごい。ライターもやっぱりすごい。

          イベントやセミナーの告知に載せるべきこと

          「曜日」を必ず載せたほうがいいです! 曜日がわかれば、「土曜の午前中ならいける」「水曜の18時開始なら仕事の後に間に合う」などがすぐわかり、瞬時に自分事にしてもらえるからです。 一方、「7月4日」などと日付だけが書かれていたら、カレンダーで曜日を確認する作業が発生。これが面倒でスルーされ、機会損失につながる可能性があります。 もちろんセミナーやイベントの内容を知らせることはとても大切です。 でも、そこまで興味がなくても時間や場所がちょうどいいから参加してみるという方も

          なぜ毎年、「今年の目標」を達成できないのだろう。

          もう11月も半ば。 そろそろ2024年の「今年の目標」を決める時期ではないでしょうか。 私はあまり目標を決めないタイプなのですが、手帳を買うと書く欄があるのでとりあえず毎年書くようにしています。 今年の手帳を見てみたら、こんなことが書いてありました。 「だめだこりゃ」としか言えない内容です。 これじゃ、達成できるわけがない。 行動に結びつかない、ほぼ無意味な目標 この目標の何がダメかというと、「何を以って目標達成とするか」「どんな状況になったら目標達成とみなす

          なぜ毎年、「今年の目標」を達成できないのだろう。

          文章力を鍛える毎日の過ごし方

          文章力向上と聞くと、紙やパソコンにむかってひたすら書くイメージがあるかもしれませんが、日常生活の過ごし方を少し工夫するだけで上達が望めます。 その方法は、「目についた文章を読み、なぜ良いか、なぜイマイチかを分析する」です。 書籍でもSNS投稿でも広告でも何でもいいので、思わず読んでしまった文章や、いいなと思った文章、逆にイラっとした文章など分析し「なぜそう思ったのか」を言語化し、自分で文章を書く時に取り入れます。 たとえば「具体例があるからわかりやすい」と感じたら

          主婦業のしんどさは、他人軸で行動するわずらわしさ

          専業ではないけれど、主婦業をメインで担って10年以上経ちます。 とにかく主婦業が苦手で嫌いなのですが、その理由が言語化できました。 「主婦業のしんどさは、他人軸で行動するわずらしさ」 決定権が自分にないストレス 子供が〇時に登園(登校)するから〇時に起きなくちゃ。 下校が〇時だから、〇時には必ず家にいないと。 ぐはあ! 保育園(学校)から着信が……。 好物の〇〇を夕飯に作りたいけど、旦那が食べられないんだよねえ。 飲み会に誘われたけど、旦那が出張でいないから断

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          文章力アップに役立つ意外な本とは?

          仕事柄、文章力向上のための本を多数読んできました。 その中で私がいちばんおすすめしているのが、履歴書や職務経歴書の指南書です。 特に、売り上げや集客につながる文章を書きたい人にはぜひ手に取ってほしいです。 なぜ、履歴書・職務経歴書の指南書が役立つ? 一見、集客や売上につながる文章と履歴書・職務経歴書の文章はまったくの無関係です。 でも実は、「この人を面接に呼びたい」と企業に思ってもらえる文章と、お客様に「この商品ほしい」と思ってもらえる文章は、根本がまったく同

          神は細部に宿る。雑さは意外と見られてる。

          数年前、一緒に取材に行ったある編集者は裏紙に印刷した資料を持参し、取材対象者(お客様)に見せていました。 正直、「うわあ……。これは失礼でしょ」と思いました。 裏紙は、要はゴミ。 ゴミに印刷された資料を目の前に出されたら、私は嫌です。 もともと人前で裏紙は使っていませんでしたが、オンライン取材で相手が目の前にいなくても使用するをやめようと決めました。 オンライン取材なら裏紙を使っても見えないかもしれません。 でもそうした何気ない雑さは、態度や雰囲気に滲み出て相手