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毛萱街道活版印刷製本所の名刺製作について(2024.09.09現在)
毛萱街道活版印刷製本所では、名刺の製作の注文を受けています。当工房での名刺製作のこと(流れ、経費、日数等)を記したいと思います。
費用についての基本的な考えは、
・手間賃(組版の製作及び印刷)3,000円
(100枚増えるごとに1,000円追加)
・意匠代3,000円(レイアウトの指示がなくゼロから作る場合。)
レイアウトの指示がある場合は、意匠代はかかりません。
(仮題)北園克衛「圖形説」の周辺備忘録..vol.3
前回「(仮題)北園克衛「圖形説」の周辺備忘録..vol.2」で紹介した『奈良大学紀要第34号』に掲載された奈良大学教授浅田隆氏(当時、現在は名誉教授です。以下同文)の論文「奈良大学図書館『北村信昭文庫』北園克衛初期詩篇及び初期未発表詩稿等」(以下「論文」という。)において公表された北園克衛の未発表詩稿『記號学派』に基づき活版印刷として組版を作り印刷した詩「曲乗り練習」の画像を掲載します。
こ
(仮題)北園克衛「圖形説」の周辺備忘録..vol.2
前回のこの周辺備忘録において言及した『奈良大学紀要第34号』に掲載された奈良大学教授浅田隆氏(当時、現在は名誉教授)の論文「奈良大学図書館『北村信昭文庫』北園克衛初期詩篇及び初期未発表詩稿等」において公表された北園克衛の未発表詩稿『記號学派』の詩稿が下の図(部分)です。
下の図に取り上げたのは5篇ある『記號学派』うちの「記號動作」という表題の1篇となります。(※これは公開されている論文のPDF
(仮題)北園克衛「圖形説」の周辺備忘録..vol.1
今日から時々、今、夢中になっている詩人・北園克衛のことを書かせていただきたいと思っています。この文章は、とりわけ北園克衛の最初の詩集『白のアルバム』(1929. 厚生閣書店)の中の「圖形説」と題した11篇の詩に絡む話になります。ですから、仮題としてこの連続した文章を「北園克衛「圖形説」の周辺備忘録」としました。またこの文章を備忘録としたのは、ワタシが現在及びこれから行っている又は行うであろう作業
もっとみる昭和初期の活版印刷で出版された詩集の再復刻作業(その1)
1年前から計画していた1930年に出版された詩集の復刻を開始しました。まだ5分の1の作業を終えたばかりですが、感じたことを書かせていただきます。
小説とか散文の初版本と違い詩集の初版本はある意味では本全体で一つの詩を形作っていると言える場合があるかと思います。例えば詩画集となるとどうしても初版本の勢いを再現するには初版と同じ工程で本を造らなければならないことになりかねません。
私が再復刻
レシピカード(料理カード)の製作
妻から要望があり、料理のレシピカードを作りました。
妻からの指示は、
・大きさはB7(128mm×91mm)で横長のカード
・罫線は波線
・料理名を書く見出しのための線を左上に付ける。
・縦に3本の線を引き、材料名、分量、説明の3つの書く欄を作る。
・色は5色
大体、以上です。
そこで私は、五号活字の2倍の幅の行を波罫で作ることにしました。
また、見出しの線は、ちょっと変