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ポンコツ大学生の読書感想文〜『ナリワイ』という生き方〜


こんにちは!あいでんです。

今回から本来の目的でもあったインプットしたことを整理する、そしてアウトプットするということを果たすために読書感想文を書いていこうと思います。

まとめる力もつけていきたいので、2,000〜3,000字程度にしていこうと思います。いつもよりかは少し長くなりますが、ぜひぜひ読んでいただければと思います。

本日は『ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方(伊藤洋志)』の読書感想文です。



『ナリワイ』という選択肢

まずはじめに、私が就活をしないと決意するにあたって一助になったのがこの本だ。今は就職しなくても生きていける!というところまできてしまっているのだから、すごい影響力(笑)。

まずはざっくりとではあるがこの本の要約をしていこうと思う。


近年では仕事=就職するという考え方が一般化してきている中で、ひとつの会社で仕事をするという専業化傾向にある。また、「仕事をする上で、生活は多少犠牲になるもの」という考え方も増えてきている。

つまり、自分の時間や健康を犠牲にする対価としてお金をもらっているのだ、と言い換えることができるのではないだろうか(私が働きたくないと感じるのはこれが原因だと思います)。


しかし、当の働く人たちが悲鳴を上げ始めているのはすでに周知のところだろう。体調を崩す、鬱になる、ストレスがかかるetc...

致命的なのは、健康を維持するために働いたお金を浪費しているということだ。病院へ通う、ストレス発散のためにカラオケに行く、もしくは旅行をする、といったことがそれにあたる。自分の時間と健康を犠牲にして稼いだお金を"働き続ける"ために浪費しているのだ。タイトル通り、人生を盗まれている。


そんな悪循環から逃れるために提案されているのが『ナリワイ』で生きていくという選択肢である。働くことと生活の充実が乖離することなく調和することを目指そうという考え方だ。ここで著書内の『ナリワイ』な定義を記しておく。

ナリワイ・・・個人レベルではじめられて、自分の時間と健康をマネーと交換するのではなく、やればやるほど頭と体が鍛えられ、技が身につく仕事

それって起業するってことじゃないの?と思う方もいるのではないだろうか。しかし、"起業"と"ナリワイ"は明確に違う。

『ナリワイ』においては、あくまでも自分で行うことができるくらいの小規模の仕事を行う。起業における大きな仕組みやシステムを全く必要とせず、資金運用もしないのである。どちらかといえばフリーランスに近い働き方かもしれない。


では、お金はどうするのか?という疑問が生まれる。現実的に考えればお金は必要だという声もあるだろう。それは間違いない。たが、『ナリワイ』という生き方においてお金はさほど必要な要素ではない。なぜなら、仕事と生活が調和することを目指す生き方だからだ。

例えば、生きていく上で欠かすことができない食事。つまり食費だ。これは自給自足をすることでだいぶ抑えることができる。

もし、農業は苦手だと思うなら誰かと一緒にやればいい。これを仕事にもできる。「農業体験ツアー」なんて称してイベントを行えば労働力もお金も人脈も獲得できる。

たしかにこれ1つで獲得できるお金は多くて2,3万ぐらいがいいとこだろう。生活できないじゃないか、と感じるかもしれない。しかし、こういうイベントを月に10個開いたらどうだろう?そう、30万の収益だ。


掃除が苦手ならばそういうイベントをすればいいし、ご飯を作りたくなければ人を集めてパーティーをすればいい。こういった"生活の一部を仕事にし、仕事を生活の一部にする"というような、仕事と生活の垣根を限りなく無くしていくのが考え方がこの『ナリワイ』という生き方の最大の特徴なのだ。



『ナリワイ』をつくるには

ざっくりではあるが本の要約はこのあたりで終わりにする。かなりさわりの部分しかまとめていないので、詳しくは実際に本を読んでいただければと思います。

ここからは私の感想です。


この本を読んで強く感じたのは「幸せとはお金があることではない」ということだ。同著においては「人生全てを楽しんでこそ幸せだ」と主張しているように感じる。

正直なところ、私もこれを読んだときは「極論過ぎるわ!」と心の中でツッコミました(笑)。著者を読んでいただければわかりますが、この著者の生き方は本当にすごいです。いい意味で頭がおかしい人です。ゼミに講演にきてくれたらなあ(羨望)

かくいう私も、同著を読み進めていくうえで『ナリワイ』という生き方の虜になっていったのは言うまでもない。


この生き方においての最大の魅力は「自分のやりたいことを仕事にしている」ということではないだろうか。誰しもが一度はこう考えたことがあるはずだ。それを実現した考え方が『ナリワイ』という生き方だと思う。

にもかかわらずお金をもらい、経験や技術も得ることができ、時間やお金といった人生を奪われてなどいない生き方。

また、こう生き方で得られるものとして1番大きいのは人脈だ。この生き方でできる人脈にはほとんど利害関係が生まれない。なぜなら、同じ志しを持つもの同士が集まってワイワイしているだけだからだ。純粋な友好関係とでもいえるだろうか。そういった関係性は少なくなってきているのでとても魅力的ではないだろうか。

誰しもが一度憧れるような生き方を体現しているのではないかと感じる。当然、ほかの仕事と一緒で簡単な生き方ではないけど。


では最後にこの本を読んでの感想をまとめて終わりにしようと思う。

1.『ナリワイ』という生き方

本著には『ナリワイ』という生き方を実践していくためのヒントが数多く書かれている。が、どの働き方も人生のごく一部なのだということを忘れてはいけない。そんな中で『ナリワイ』という仕事と生活が調和するなんて生き方は非常に興味深い。しかも自分を成長させながら生きている。

そんな人たちが集まるコミュニティーでできた繋がりでワイワイやるなんて想像しただけでも楽しいではないか。いい意味で子ども心を忘れない魅力的な生き方もできるということを同著を通して知ることができた。

2.自由に生きるということ

他人の目を気にせずに好きなように、思うがままにに生きたいというのは誰もが望む生き方ではなかろうか。そういえばこの感覚は深圳でSNSから解放されたときに感じた感覚に似てる。社会というしがらみに捕らわれた生活から解き放たれた生活は、不安もあるけどかなり自由で楽しいものだった。

ありのままに、自由に生きるということはそんなに難しいことではないのだと思う。必要なのは少しばかりの勇気と志しだけなのかもしれない。お金や権力、地位や名誉がなくても生きていけることは筆者をはじめとする『ナリワイ』を実践する人たちが証明している。

3.働き方(=生き方)は多様であるということ

この著者を読んで、改めて働き方(=生き方)は多種多様に溢れているのだと感じた。就職でも起業でもフリーランスでもない第4の選択肢、『ナリワイ』。企業という組織にほとんど関わることなく生きていけるという考え方に視野がかなり広がった。一年後、果たしてどうなっているかは皆目見当がつかないがだいぶ楽に生きていける気がする。生き方は千差万別、十人十色。自分の思うがままに生きればいい。そんなたいそうな目的なんてなくても生きていけるし、仕事もできる。あまり考え込む必要はないんだなと感じた。もし、就活で迷ったり悩んでいる人がいたらこの本がそれを解決するための一助になるかもしれない。


ということで、今回はこのあたりで終わりにします。

それでは、また次回!

(次の内容はこちら:ポンコツ大学生の読書感想文〜劣化するオッサン社会の処方箋〜

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