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信濃町に暮らすということー梅雨・前編ー

今回は、同級生が運営する農場の見学に。
ひとことで「農業」、といっても、掘り下げて考えてみると、移住や雇用など、さまざまな分野と繋がっていることを改めて実感した今回。その一部を皆様にもお伝えできたらと思います。
将来を模索する弟と、僕にとって26回目を迎える父の日についても少し書きました!

はじめにー梅雨はこれからー

春が終わり、夏に向かう信濃町。
梅雨の前は一年の中で最も過ごしやすい季節の一つだと思います。朝はひんやり冷たい空気が、昼間には暖かくなって、夜は涼しくなる、そして虫も少ない。焚き火やバーベキュー、キャンプをするのにはとってもいい気候です。釣りをするにも最高ですね。田んぼも、苗が少し大きくなり、山も緑になり、梅雨を越えると夏が待っている、そんなことを感じられるのが、梅雨前の信濃町。
そんな信濃町で、同級生が農業に携わっていると知ったのは昨年末。
どうしても会って話が聞きたくて、弾丸で地元に帰りました。

↓毎回作ってるショート動画です。よろしければどうぞ。笑


同級生はアツい農家 feat.素敵な移住者さん

2023年。年末。長野駅近くの居酒屋にて信濃中学の同窓会。

同じ教室で過ごした30人近くが集まって、久々の再会に大盛り上がり。
どれくらい盛り上がったかというと、隣の人の話し声が聞こえないくらい。笑

「マジで?農業してるの?最高じゃん!今度見学行かせてよ!」

8年ぶりに再開した農家をしているという同級生に軽く言った、と、思う。笑

同窓会から数ヶ月後…

「畑の見学に来てよ!あの時言ってたから!」

「ぜひ!えーと、日程は…」

と、今回の見学がセッティングされた経緯はこんな感じです。笑

※今回の見学のきっかけとなった同窓会の記事はこちら!

・・・・・
7月上旬、初めての農場見学にワクワクしながら最終の新幹線に乗って東京から長野まで。車窓は真っ暗だが、頭の中は農場見学のことでいっぱい。何を聞こうか、何かコラボできることはないか、課題は何なのか、、等々。

見学当日、農場に向かうと、ポロシャツの同級生が爽やかに作業小屋から出てきた。シンプルにかっこいい。どうかっこいいかというと、職人さんのような感じ。

「ここが普段作業しているところ。まあ座ってよ」

と、作業場に通してもらい、冷蔵庫から取り出したペットボトルの麦茶を受け取る。

テレビや雑誌で職人さんを見ることがあるが、皆さん、その世界を極めている雰囲気がある、彼もそんな感じ。彼は16歳で農業の世界に入って今年で10年目。同じ20代とは思えないくらい落ち着いていて、仕事のこと、生活のことを、僕に話してくれた。

農業、仕事の話は、もちろん勉強になることばかりで、米の苗を植える前の段階から、出荷するまでのこと、とうもろこし畑の管理方法など、小学校の家庭菜園しか経験したことのない僕にとっては未知の世界。
(小学生の頃の家庭菜園は、猫の額くらいの小さくて、にも関わらず何種類も野菜を育ててカオスな畑になって、しかも育てたスイカのツルが友達の畑に侵入して先生に叱られたような、、、思い出があります)

その後、一通り畑を見せてもらってから、今度はお米を出荷するための加工をする建物の中で、お米についての説明(非常に勉強になりました)を聞いてから、あれこれ雑談。といっても内容は超真面目です。

「人がいないんだよね。せっかく若い子が来てくれても続かなかったり」

「給料が低いから、キツいから、なんか違うから、で辞めていっちゃう人が多い。お給料はもちろん大切なんだけど、そこだけ見ているようでは良い仕事はできないと思うけどなぁ」

「でも、俺はこの仕事にすごくやりがいを感じるし、好きでやってる」

「僕らみたいな若い世代がこの町の畑を、農業を守っていかなきゃならない」

彼の言葉一つ一つが、東京の、クーラーの効いた部屋で、机に向かっているだけでは知ることのできない、「生きた」情報。信濃町における、農業のこと、人手のこと、暮らしのことなど、現場に行かなければ分からないことだらけ。

落影農場さんにお世話になりました!
とうもろこし畑。より美味しいとうもろこしを作るための工夫を聞きました。
苗を植える時期によって、生育具合や収穫時期が異なる①
苗を植える時期によって、生育具合や収穫時期が異なる②
後ろに見えるのが黒姫山と妙高山。
道路の両サイドほとんど、ずっと奥まで、落影農場が管理する田んぼ。

この見学で一番感じたことは、

彼自身が自分の仕事が大好きで、そして、「仕事に、信濃町に誇りを持っている」ということ。

農業についての内容はもちろんだけど、何より、その気持ちの持ち様、仕事との向き合い方が、何よりも参考になりました。自分もますます頑張ろうと。そして何より、僕は生涯、現場を大事に、現場を第一に考えられる人間でいたいと改めて思いました。

気づけば話し始めて2時間が経ち、トータルの見学時間で言えば5時間近くが経っていた。

長時間、ありがとう!また行きます!

……
「うちの庭で移住者さん呼んでバーベキューするからどう?」

と言ってもらって、その夜は楽しい楽しい、そして非常に勉強になる、良い時間となりました。信濃町で生まれ育った自分としては、移住者さんが信濃町を選んでくれた理由をぜひ聞いておかなければ、と思い始めたタイミングでのこと。

ふるさと信濃町で、良いご縁が繋がっていくことに感謝です!

庭でサクッとバーベキューができるって、最高ですよね。

……
忙しい中、ご案内いただきありがとうございました!今度は畑の手伝いにお伺いさせてください!

※お世話になった落影農場さん。実家のペンションでお米を使わせていただいているのですが、美味しいです、ほんと。ネットからの注文もできるようですので、ぜひ、のぞいてみてください!

※移住者さんが、信濃町に来るまでの詳しいお話は、信濃町の公式サイトで記事になっています。とっても素敵な内容です!ぜひご覧ください!

※今回の訪問のことを、同級生が記事にしてくれました!ありがとう!


夏が目の前まで来ている野尻湖へ feat.弟

まだ泳ぐには水が冷たかったですね
野尻湖の水、ほんと綺麗です。

……..

「なんかやりたいんだよねー。自分の力で」

最近弟が僕によく言ってくること。

とりあえず、物理的に外に連れ出すことにしました。

「野尻湖の近くにいい感じのお店できてるから、コーヒー飲みに行こう」

という感じで。

このお店のスタッフさんからは、以前、お店に初めて行った時にお店を始めた理由や信濃町の良いと思うところをお話しいただいていて、また行きたいと思っていたので僕としてもいいタイミング。笑

で、行ってみたら大盛況で、スタッフさんとはお話しできませんでしたが、弟とは色々話ができました。で、しばらく話し込んで

「とりあえず、行動あるのみ、目の前のことを頑張れ」

と伝えてきたところです。
彼の今後の動きに注目です。
信濃町から面白いことを発信できる人間になってほしいと勝手に思っています。笑

大きなことは言うものの、甘い抹茶ラテを頼むところ、まだまだ全然子どもですね。
雰囲気最高です。今度はハンバーガー食べます。

「行動あるのみ」とか、偉そうに言っている兄は、弟に誘われたランニングで1キロ地点までしか並走できず、しっかり置いていかれました(コースは8キロあったそうです)。偉そうなことを言うからには弟に負けず、さらに頑張らねばと思った次第です。

走った後の空は青くて最高でしたね。(私はほとんどウォーキングでしたね!)


※今回使わせていただいたお店はこちら!
ハンバーガーがめちゃくちゃ美味しそうだったので次は食べようと思います!


HAPPY FATHER'S DAY

父の日は、一応、毎年(実家を出てから)Amazonで何かしら送っているのですが、今年はちょうど長野にいるタイミングと父の日が重なったので、父と過ごしてきました。
大学進学と同時に実家を出て8年。父とゆっくり話をする機会はあまりなく、本当に久々に、話ができました。父が私くらいの頃に考えていたこと、悩んでいたこと、子育ての時に考えていたこと。など。自分の親と面と向かって、話を聞いたり、感謝を伝えたり、って皆さん恥ずかしくないですか?僕は結構恥ずかしかったですね。笑
日頃の感謝を素直に言葉で伝えられるほど、まだ人間ができていない僕は、とりあえず、酒好きな父に、オリオンビールを渡して東京に帰る新幹線に乗ったのでした。笑

帰り道の空がいい感じでした。

終わりに

自分よりも頑張っている同世代に会ったり、話を聞いたりすると、自分もさらに「がんばろう」という気持ちになりますね!

同級生と家族に力をもらった6月のとある週末でした!

さて、次回は、「弾丸強行撮影旅」です。
東京で仲良くなったプロのビデオグラファーさんと、2日間、分刻みのスケジュールで信濃町の撮影をしてきました。こんな短時間で信濃町をぐるぐる回ったのは初めてだ、というくらい、内容の濃い、そしてタフな撮影となりました。

映像は後日公開予定です。その際はぜひ、ご覧ください!

撮影の舞台となった実家「ロッジ森のなか」
ドローンも駆使して実家を撮影してきました。


※前回の記事はこちら!
読んでいただくと信濃町の季節を立体的に感じられます!



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